皆さんは飲み会が好きですか?
お酒の好き嫌いにかかわらず発生するのが飲み会というイベント。サラリーマンであれば、殆どの業種で経験することでしょう。
そして飲み会は、酩酊した人々が食べ物・飲料をこぼし・こぼされる場でもあります。そんなとき、どの様な服装で臨めば良いのか、どんなテクニックがあるかを、少し考えてみることにしました。
1.汚れる前提で服装を選ぶ
前提として置かなくてはならないのが「飲み会は服が汚れるもの」と言う事です。
自分でこぼさないようにすることは重要ですが、いくら自分が気をつけていたとしても、誰かにこぼされる可能性も十分にあります。
こぼす側、こぼされる側共々アルコールが入っていることを考えれば、リスクはかなり高いことがわかります。
服のクリーニングには限界がある
汚れたら服をクリーニングすれば良いのでは? と思われるかも知れませんが、クリーニングでシミを落としきれるとは限らないうえに、服はクリーニングをする度に傷み、艶が失われていきます。
これは、繊維の細い高級な布地や、ネクタイなどのシルク製品に顕著です。
したがって、会社の飲み会や、カジュアルな会であれば、飲み会用の服――雨用の服、一線から退いた予備役の服や、近々クリーニングの予定のある服などを選ぶのが無難です。
なお、クリーニング店で実施している撥水加工も、こぼれた汚れをつきにくくするため有効です。ただ、家庭用のシリコン入り防水スプレーは服を傷めるので利用しない方が賢明です。
2.飲み会用の服でもきちんと見せるヒント
一方で、飲み会用の服をきたら装いがだらしなくなった、というのでは意味が有りません。そこで、上着を脱いだり2軍の服を着たりする場合でも、きちんと見せるヒントを5つご紹介します。
- 夕方以降は白系はくすみ、青系が綺麗に見えるため、上着を脱ぐ機会が多い場合、シャツは水色や青色がおすすめ
- ネクタイを取っても襟が綺麗なボタンダウンを活用する(ただし、ボタンダウンはスポーティな印象になるため、三つ揃いにはスナップダウン襟がおすすめ)
- 靴を脱ぐ可能性が有る場合、靴下に注意(穴、すり切れ、解れ、色)する
- 服好き以外、特に暗い店内では生地の善し悪しは分からないので、色使い/コーディネートに気をつければよい
- 布地は安くて良いが、サイズが合わないのは2軍「未満」と考える
3.上着は預けるか畳む
続いて、汚さない工夫を考えてみます。
よく、飲食店に着くと、壁のハンガーに上着を掛けあう光景が見られます。しかし、これはあまりお薦めできません。
壁がテーブル近くの場合、食べ物/飲み物がこぼれる可能性があるのはもちろん、油分や臭いが含まれる料理の湯気や、煙草の煙などで服を燻製にしているに等しいからです。
従って、脱いだ上着は受付に預けるか、畳んで荷物の近くに置いておくのがお薦めです。
店によっては、料理を運んだ油の手で服を扱われたり、シワになったまま無理矢理ロッカーに詰め込まれることもあるため、気になる方は畳む方をお薦めします。
ジャケットの畳み方は、過去に記事で紹介していますので、気になる方は下記をご覧下さい。
4.ハンカチを活用する
女々しいと批判があるかも知れませんが、ハンカチを広げて膝の上に置くだけで、ズボンの汚れ方がだいぶ違います。(特に麺類など汁の多いメニューが出るとき)
ハンカチを膝に置くのは目立ってイヤだ、という方は、濃い色のハンカチであればそんなに目につくことは無いと思います。
5.靴べらを持参し、ストラップ靴を活用する
入/退店時、靴をスムーズに脱ぎ履きをすることも、ファッションの一部だと思います。
しかし周囲を見渡すと、焦って踵を潰して履いていたり、店の外まで靴を引きずっていたりと……これではいくら身なりが綺麗でも、スマートでは無いですよね。
そこでお薦めなのが、マイ靴べらを持参することと、ストラップ靴の活用です。
携帯用靴べら
安い物では3百円くらいで購入することが出来ます。ポケットに忍ばせておけば、退店でもたつくことはありません。
他人の家に訪問した際なども便利です。 私の場合、自宅のハンカチ置き場の隣に常に数個置き、出かける際にいつでも持ち出せる様にしています。
携帯用靴べらについては記事にしていますので、興味があればご覧下さい。
ストラップ靴
本格靴の基本は紐靴です。しかし、いわゆる「モンクストラップ」「ダブルモンクストラップ」(上の写真)とよばれる靴も、よほどフォーマルな席でなければ、硬い場からカジュアルまで幅広く使える万能靴です。
そして、一番の特徴が、脱ぎ履きがし易いこと。
紐靴は解いたり結んだりしなければ傷んでしまいますが、入/退店時にはモタモタする原因になります。周囲が靴紐を緩めて脱ぐ習慣が無い方ばかりだと、さらに顕著ですよね。
一方ストラップ靴ならばスムーズに脱ぎ履きできます。もちろんマイ靴べらも忘れずに。
6.おわりに
どんな服装で参加するか、どこまで脱ぐか、の2点は、参加する飲み会の性格と、ご本人のポリシーによって変わってくると思います。
たとえば、フォーマルなパーティに近ければ、飲み会用の2軍の服というワケにはいかないでしょうし、接待の場であれば、上着を脱ぐのは失礼にあたるかも知れません。
また、ご本人のポリシーとして、上着は脱がない、ネクタイは取らない、というものもあると思います。
ただ、一般的な会社の、社内の懇親会や仲間同士の飲み会程度であれば、今回ご紹介したテクニックは殆ど問題にならないと思います。
なお、一番重要なのは、神経質になりすぎて飲み会が楽しく無くなったり、お酒が不味くなったりしないようすることですね(^^;