たとえば飲み会でハンガーが無いとき、一時的に上着を脱ぎたいときなど……
皆さんはスーツをたたむとき、どうしていますか?
普通にカーディガンを畳むようにパタパタとたたんでいたら、それはジャケットを傷める事になりかねないので注意が必要です。今回は、スーツを傷めずにスーツをたたむ方法を考えたいと思います。
はじめに
実は、スーツのたたみ方にもいろいろあります。衣裳ケースにしまうとき、スーツケースにしまうとき、鞄に入れるときなど……
その中でも、今回は一番機会が多いであろう、「一時的にたたむとき」のたたみ方をご紹介します。
というのも、折りたたんだ状態で長時間放置しても問題の無いたたみ方は、非常に手間がかかります。しかし、今回ご紹介する方法ならば、慣れれば5秒未満でたたむことが出来、飲み会の席などで他人を待たせずに済みます。但し、今回のたたみ方では、だいたい半日程度が限度だと思って下さい。
スーツのたたみ方と手順
まずは、スーツの両肩に両手を入れ、肩を拝みあわせて下さい。
左袖に右手が、右袖に左手が入る形です。
肩がずれないようにしながら、右手を左手に覆い被せるようにして裏返します。ちょうど袖に入れた右手の甲を裏返して、左手の甲にあわさるイメージです。
右手を抜きます。(写真は抜いたところです)
右端は右手を入れた左肩が、肩パッドごと裏返しになっている状況です。
左手も抜いて、二重に被さった肩の部分をつかんでいます。ここで、襟に無理な力がかかってしまうのを防ぐために、襟を立てて下さい。
各所がしわにならないよう、二つ折りにして、完成です! ただ、この状況だとラペルとカラー(襟)の部分が外に露出していますから、
今回のたたみ方は、コートにも応用できますので、是非試してみて下さい。
裏返しで畳む理由
最後に、なぜ上で紹介したようなたたみ方になったのかをご説明します。
目的は、以下の3つです。
- 表地は極力露出させない
- シワを極力つけない
- 手早くたたむことが出来る
一つ目が、大前提です。 スーツやコートで一番大事なのは表の生地です。ライナー(裏地)が汚れるのは、自分と触れるところですので何となく嫌ですが、スーツの見た目は表地が全てです。
むしろ、スーツのライナーは交換することが前提に作られているので、すり切れてしまったり汚れてしまったりしたら、交換すれば問題有りません。(といっても、最近では表地が薄いスーツが多い&裏地が上部になたので、昔のように交換することは少ないですが)
次に重要なのがシワを極力つけないたたみ方であるということです。ですから、本当は最後の二つ折りは避けた方が良いという意見もあるでしょうが、やはり使い勝手を考えれば、このくらいのサイズにしないと問題が多いでしょう。
そして、手早くたたむことが出来ること。サラリーマンのファッションですから、他人様を待たせてはいけません。ファションはスーツだけで無く、その人の言動もファッションですから。
おわりに
さて、本当は「スーツスタイルのメンテ10のコツ(下)」としてご紹介する予定だった本記事ですが、どう考えてもメンテナンスにはあたらないので、別項目で切り出しました。
次回は予告していたとおり、簡単な靴の磨き方として「(下)」をアップしたいと思います。
# それまでに、別の話題が差し込まれるかも知れませんが……
また、今回のたたみ方で、やり方がわかりにくいという肩がいらっしゃいましたら、お気軽にコメント欄へ書き込んで下さい。補足をしたいと思います。
それでは。