今回、電気シェーバーを「ラムダッシュ」から、別メーカーのものに買い換えることにしました。
私は、パナソニックのフラッグシップ電気シェーバーであるラムダッシュをかれこれ10年以上愛用しています。今使っているもので3代目です。
途中、日立のロータリーシェーバー、Philipsのシリーズ9000なども併用しましたが、結局はラムダッシュをメインにしてきました。
しかし、ラムダッシュには根本的に我慢できない部分があって、改善の兆しが見えないため、いったんお別れすることにしました。
今回は、なぜラムダッシュから乗り換えるに至ったのか、その理由とそれでもラムダッシュの素晴らしかった点をご紹介します。(乗り換え先については次回以降、別途レビュー記事としてご紹介します。)
1.ラムダッシュをやめる理由
①自動洗浄によって、逆に臭くなる
ラムダッシュには、自動洗浄器があります(もちろん本体単体でも売っていますが)。
自動洗浄器が無いと、ハンドソープを付け、洗浄モードを起動して洗い、外刃を外しながらすすぎ、洗面器についた髭汚れを綺麗にして(水洗いの工程で必ずついてしまいます)、刃を乾燥させ、注油し、充電する、といった面倒な工程を、忙しい朝、することになります。
従って、私にとって、メインの電気シェーバーに自動洗浄器はマストです。
しかし、このラムダッシュは、自動洗浄器を永く使っていると、自動洗浄器内で悪臭が発生し、洗浄したシェーバーにその臭いが付着、シェービング時に顔へ悪臭が移る……という事態を引き起こします。
自動洗浄器が臭う理由
推測するに、理由は以下の通りです。
- 洗浄液は電動ポンプを使った循環式で、洗浄を繰り返すと、皮脂を含む汚れた洗浄液が内部に蓄積する
- 洗浄液を交換する際、洗えるのは洗浄液タンクとシェーバーの受け皿のみで、循環用のポンプ廻りは不可
- このポンプ廻りで雑菌が繁殖する
購入当初は洗浄液交換サインが点灯する1ヶ月程度で若干臭うかな? 程度でした。
しかし、購入から1~2年くらい経つと、夏の暑い時期、洗浄液交換から2週間も経たないうちに悪臭が発生するようなります。
そしてさらに1年もすると、夏冬問わず、洗浄液交換後1週間程度で臭い始めます。
自動洗浄器は完全にメンテナンスできない
洗浄器のメンテナンスは、取扱説明書や公式サイトをみると、前項で挙げたとおりタンクと受け皿しかできません。つまり、汚れた洗浄液が通過する箇所を全てメンテナンスできないのです。
ポンプの中に残った古い洗浄液を吐き出させるために、洗浄液交換時に、水道水を装填し何度か洗浄モードを起動してすすぐこともしてみましたが、あまり効果はありませんでした。
水ではダメなのか……と、先代のラムダッシュで使っていた自動洗浄器を人柱として、エタノールを装填した状態で自動洗浄してみましたが、見事動作しなくなりました(真似しないでください)
つまり、この臭いを解消するためには自動洗浄をやめるか、買い換えるしか無いわけです。
新製品でも自動洗浄器の方式は変わらず
実はこの現象、先代、先々代でも同様に発生していました。(エタノールの実験はその時にやりました^^;)
ラムダッシュは、約1年おきのマイナーチェンジ(本体の色使い程度)と約3年おきのメジャーアップデート(刃やヘッドの形状等)があります。
この問題はネットを調べると私以外にも発生しているようで、そのうち問題を解消したバージョンが出てくるだろうと思っていましたが、二桁近いマイナーチェンジと3回のメジャーアップデートを経ても、そんなことはありませんでした。
メジャーアップデートの度に「今回こそ、自動洗浄器は改善されていのでは……?」と、期待に胸を膨らませていたのですが、1~2年で似たような症状が出て、落胆しての繰り返しでした。
そして今回、さらに2つの理由が加わった事で、他社への買い換えを踏み切ることになりました。
②刃の耐久性と交換刃の高騰
2つめの理由は、刃の耐久性と交換刃の高騰です。
研げないタイプのカミソリ刃には、当然寿命があります。
電気シェーバーの刃も、使い始めが最も良く切れ、使っていくうちに切れ味が悪くなっていきます。切れ味が悪くなると、肌に負担がかかったり、髭剃りの時間が長くなるのです。
耐久性が落ちた気がする
これはあくまで私個人の体感ですが、最近のラムダッシュは刃の寿命が短くなったように思います。
メーカーが推奨する交換時期は、10年前から外刃が2年、内刃が1年と変わりません。しかし、以前は交換時期が近くなるとそり味が悪くなったように感じましたが、最近は交換後半年くらいで体感するようになりました。
これは推測ですが、そり味を向上するために刃を薄くした弊害かも知れません。
交換刃の高騰
ラムダッシュの交換刃は、以前に比べ、明らかに高騰しています。
10年前、ラムダッシュの交換刃は内刃/外刃セットが4千円程度で購入できていました(それでも高く感じたものです)。それが、現在は1万円前後と、2倍以上になっています。
理由は、原材料費の高騰もあるのでしょうが、6枚刃という前代未聞の”多連装”にしたことと、パナソニックの価格統制(指定価格制度)が原因ではないかと推測しています。
だったら新しいシェーバーに(他社も含めて)買い換えを検討
本体価格の半分までに高騰した交換刃ならば、交換時にシェーバー本体の買い換えも検討せざるを得なくなります(そういうメーカーの作戦?)。
そして、以前より耐久性が落ちたとなっては、「他社も含めて」の検討が進むわけです。
③他社某製品の洗浄方式が大きく変わった
従来、各社横並びで自動洗浄はポンプを使っており、自動洗浄器が経年で臭くなる問題を孕んでいました(以前使っていたブラウンは、それでもアルコール溶液式で臭くなりづらかったですが)。
しかし、詳細は次回のレビュー記事に譲りますが、他社製品で新しい洗浄方式が出てきたため、そちらに浮気をしてみることにしました。
2.ラムダッシュの良かったところ
一方で、ラムダッシュにも良いところはありました。上記の悪臭問題(とできれば交換刃の高騰/耐久性減少疑惑)が無くなれば、まさに電気シェーバーの第一選択になると思います。
ということで、公平性のために良かったところも最後に触れておきます。
①短時間で深ぞりができる
ラムダッシュの特徴である「6枚刃」と「しなやかに可動するヘッド」は、短時間での深ぞりを実現し、この点だけでも他社を大きく引き離しています。
私が他の製品を購入し並行して試しつつも、10年間ラムダッシュがメインの電気シェーバーとしてあり続けた理由がここにあります。
忙しい朝、素早く、そり残し無くシェーブできるのは、とても大きなメリットです。
そして、夕方になっても青ひげになりにくい、T字カミソリレベルの深ぞりも、サラリーマンにとって強い味方です。
②自動洗浄のランニングコストが最安
機械本体で儲けず、インクやトナーで利益を確保するプリンターメーカーのように、自動洗浄器のカートリッジも、電気シェーバーメーカーにとって貴重な利益の源泉と思われます。
しかし他社が交換1回あたり千円近くするカートリッジなのに対し、パナソニックは希釈式のため、交換1回あたりの単価が200~250円程度と激安です。
このランニングコストの安さは、とても他社が太刀打ちできるものではありません。
まぁ、この希釈式が悪臭の原因になっている可能性も考えると、諸手で賞賛はできませんが……。
3.おわりに
今回は10年間、3台に亘ってメインで活躍した電器シェーバー、「ラムダッシュ」が抱える問題と、それでも他社に負けない点を取り上げました。
自動洗浄器の仕組みが改善されれば、必ず購入して試しますし、おそらくメインの電気シェーバーも、またラムダッシュに戻すかも知れませんが、それまでいったん離れようと思います。
皆さんはどのメーカーの電気シェーバー/又はカミソリを使っていますか? オススメがありましたら是非コメント欄から教えてください。
また、ラムダッシュの悪臭問題に悩まされている方、また良い解消法を見つけた方もぜひコメントをお願いします。