タイ(ネクタイ)

ネクタイの締め方、よくあるNGポイントと改善策

投稿日:平成30年(2018) 9月23日

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10月も近づき、涼しい日が多くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

クールビズ期間は9月末まで、という会社が多数と思いますが、いよいよネクタイの出番が多くなるシーズンです。

好きでタイドアップしている方も、そうでない方も、結び方一つで格好良くも悪くもなるネクタイ。

今回は、「こう結べばもっと印象が良くなるのに……」と思って書きためておいた、街中で見たネクタイのNGな結び方と、その改善策をまとめてみました。

初心者向けの内容も多くなりますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

※ ある程度スーツを着ていると自然と分かってくる内容でもあるため、経験豊富な方は読み飛ばしながらご覧下さい。



1.緩い結び目

最も多く見かけるのか、緩い結び目です。

緩んだノット

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一番多いのがこのタイプでは無いでしょうか。

 

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ネクタイのノット(結び目)が緩く、また大剣(手前にくるネクタイの幅が広い方)の引っ張りが弱く、ノットの上に出てしまっています(赤点線部分)。

また、そもそもシャツの第1ボタンとの間にも隙間が出来ていることも多いです。

(改善策)大剣、小剣両方を使って適度に絞る

多数派であろうプレーンノットの場合、ノットが緩い問題は大剣の引っ張りで解消出来ます。

カチコチに固まるまで引っ張る必要はありませんが、ノットの形を整えつつ大剣を少しずつ下に引っ張ればOK。結んだ後に緩んでしまう問題も解消します。

また、第1ボタンとノットの間に隙間が出来るのは、小剣(裏側に来るネクタイの幅が狭い方)の引っ張り不足です。

襟とノットに隙間が出来なくなるまで、小剣を引っ張りながらノットを持ち上げましょう。

形の整っていないノット

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さらにヒドイのがこの状態。いわゆるたくあん状というやつですね。

(改善策)大剣を適度に絞る

こちらも、実は大剣の絞り不足によるもの。実際に上記の写真の状態から、大剣を引っ張ってあげると……。

 

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ここまでよくなります。

 

2.開いたままの第1ボタン

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この写真、どこがおかしいか分かりますか?

 

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ちゃんと結んだ時の写真を重ね、赤い線で襟の位置を強調すると違いがわかります。

 

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上から見たところ。そう、第1ボタンが外れているのです。

ネクタイは、ボタンの代わりにはならない

まず重要なのは、ネクタイはシャツの第1ボタンのかわりにはならないという事です。

第1ボタンを開けたままにすると、先ほどの写真のように襟が逆台形型になって美しくないばかりか、ネクタイが緩みやすくなるという問題も発生します。

 

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このように、体が動くことによってシャツがネクタイを押し下げ、緩んでしまうわけです。

(改善策)首周りのサイズは気をつけて選ぶ

第1ボタンをしめやすいからと、緩いシャツを選ぶのもNG。首周りが緩すぎるのも格好が悪いからです。

したがって、タイドアップするドレスシャツにおけるネックサイズは、小さすぎず、大きすぎず、サイズ感がとても重要てす。(襟のフォルムが崩れてしまうため、手首のようにボタンを付け替えて、移動するわけにもいかないんですよね……。)

また、既製のシャツは、メーカーによって表記サイズと実サイスに違いがあることがあり、そして通常、ある程度の高級シャツでないと試着は難しいです。

従って、1着ずつ買い足しながら試していくか、またはオーダーしてしまうのが手っ取り早いでしょう。

 



3.剣先が短すぎる/長すぎる

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小柄な方や、逆に大柄な方に多いのが、剣先が短かったり、長かったりするものです。

一般的には、ベルトのバックルに少しかかる位が最適とされており、この位置に結び方で調整して合わせると格好が良くなります。

もちろん、ネクタイそのものも、メーカーや個体差によって長さが異なります。従ってネクタイ選びも重要ではありますが、以下を参考に、調整してみて下さい。

剣先の位置に影響を与える要因

ある程度スーツを着ていると自然と分かってくるところかと思いますが、大剣の剣先位置に影響を与える点を書き出してみました。

  1. ネクタイの長さ(+長い-短い
  2. ネクタイの厚み(+薄い-厚い
  3. 自身の胴の長さ(+短い-長い
  4. 自身の首周り(+小さい-大きい
  5. ★ネクタイを結ぶ際の小剣の余り(+短い-長い
  6. ★ネクタイのノット(+簡単-複雑

」が大剣が長くなる要因、「」が短くなる要因です。

そして、このなかで、★マーク(項番eとf)が、結び方によって長さを調整できる項目というとこで、これを掘り下げます。

(改善策)結び方によって長さを調整する

ネクタイを結ぶ際の、小剣の余りで調整する

どのくらい小剣を残してネクタイを結び始めるかで、大剣の長さが決まります。

当然ですが、短い状態で結び始めると長くなり、長い状態で結び始めると短くなります。

ここで難しいのは、小剣が大剣より長く見えてはいけないという制約事項のため、調整に限界があることです。

※ 大剣を短くするために長くなった小剣を、ズボンに入れてしまうことでこの制約を無視する方法もあります。また、三つ揃いにして、そもそも長さを考えなくて良くなる回避策もあります。

ネクタイのノットで調整する

ネクタイの結び方にはいくつか種類がありますが、何度も巻き付けるなど複雑な結び方をすると、ノットで長さを消費するため、大剣が短くなります。

ただ、ノットの結び方/形状は本来、シャツ襟の形、ネクタイの厚さ、流行など、スタイルによって決められるべきことかもしれません。

従って、結び方による長さの調整は、あくまでもオマケ程度に考えた方が良さそうです(この点は項番4でも言及します)。

 

(小休止・参考)簡単なディンプルの作り方

項番4に進む前に、ネクタイを立体的に見せる、簡単なディンプル(ネクタイのえくぼ)の作り方をご紹介します。

よく、雑誌等で「指で押さえながら締めると出来る」などと書かれることが多いですが、実際にやってみると上手く出来ず、すぐに消えてしまうことが多いと思います。

そこで、大剣を差し込む段階でネクタイに凹みを作ってしまうやり方をご紹介します。

手順

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最後の大剣を差し込んだ状態。このとき、指で大剣を凹型になるよう折りたたんでしまいます(矢印部分)。

 

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そのまま大剣を下に引っ張り、形を整えます。

 

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小剣を引っ張りつつ、ノットを首元に持っていき完成です。

 



4.結び目が大きすぎる/小さすぎる

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この写真、緩くネクタイを結んでいるわけではありません。

実は、このネクタイをウィンザーノットで結ぶとこんな形になります。(年配の方を中心に、結構人気がある結び方ですよね。)

プレーンノット全盛期のネクタイ

現在はシングルノット(プレーンノット)全盛。このような状況で、各ネクタイメーカーはプレーンノットでしっかりとボリュームが出るよう、芯地を調整しています。

従って、クラシカル/ブリティッシュにしたいからと、何も考えずにウィンザーノットを選ぶと、ノットが大きくなりすぎて間抜けな感じになることもあるので注意します。

 

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こちらはもう一段小さくなる結び方である、ハーフウィンザーノット。

先ほどよりも幾分(いくぶん)マシになりましたが、まだもっさりした印象です……。シャツ襟をもう少し大きくしたり、大柄な方に着せると似合うかも知れませんね。

(改善策)結び方は、ネクタイの厚みを考慮する

古い文献を読むと、「プレーンノットは子供の結び方、男は黙ってウィンザーノット」的な記載を見かけることがあります。

かつては貧相に見えたのかもしれませんが、現在のネクタイの厚みを考えると、とりあえずプレーンノットで十分という場合が多いでしょう。

この点については諸説あると思いますので、ご意見がある方は是非コメント下さい^^;

ただし、海外製などには、まだ薄い物も多く存在しますので、そのへんは臨機応変に、と言うところでしょうか。

 

5.襟からはみ出している

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ちゃんと結べているようでも、実は……

 

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後ろから見るとこんなことになっている場合があります。

ジャケットを羽織ると見えなくなる部分ではあります。しかし、オフィス内では上着を脱ぐシーンもあると思いますし、またネクタイが緩みやすくなることもあります。

(改善策)襟を折り返すときにしっかり入れる

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特に秘策があるわけではありません。

写真のようにしっかりと襟にフィットさせた上で、指で中に収めつつ折り返します。

 

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こんな感じ。

この状態(シャツを折り返した状態)で、ネクタイの小剣と大剣を前後に擦るように動かして収める方法もあります。

しかし、襟の芯が硬いと上手く動かないこと、さらにネクタイを傷めやすいことから、出来れば折り返す際にしっかりと収めておきたいところです。


義務として着ける方も多いと思いますが、ネクタイはスーツスタイルにおける重要なお洒落アイテムの一つと考えています。

選び方や結び方一つで、Vゾーンの印象が大きくかわり、延(ひ)いてはスーツ全体の、そしてその人そのものの印象に大きく影響するからです。

脱スーツ化や略装化でネクタイをする人が減った今、ネクタイの威力にもう一度注目してみるのはいかがでしょうか。

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