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イージーオーダースーツ実践1 お店に行こう イージーオーダーでスーツを作るときのコツその5

投稿日:平成24年(2012) 9月30日  更新日:平成27年(2015) 10月12日 

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今回は「イージーオーダーでスーツを作るときのコツ」第5弾です。
前回で、行き先の店が決まったと思います。
今回は、テーラーに行く直前の準備と、実際に店に入ってまず何をすべきか考えます。

なお、本稿は基本的に以下の前提で進行します。

  • 行き先はチェーン店のイージーオーダー屋
  • イージーオーダー未経験者向けの内容
  • 年齢は20-30代のサラリーマンか大学生

また、どの様な目的でスーツを作るのかや、店選びなどを事前に行っている前提です。
未読/未決の方は、以下のエントリーをご参照下さい。

 

 

■ 当日の服装を確認する

当日の服装は結構大事なんです。
未だに、テーラーへTシャツを着てくる人を見かけますが、あれだけは絶対にやめた方が良いです。

では、どの様な服装が良いのか。
簡単にいってしまうと、「いつものスーツスタイルで行ってください」なんですが、
それではつまらないので、最低限必要なアイテムと、その理由をご紹介します。

    • 革靴:トラウザーズ(ズボン)の裾の長さを決めるのに必要です。また、靴の大きさによって裾の幅を決める場合もあります。
    • ドレスシャツ:いわゆるワイシャツのこと。上着の袖丈を決めるのに必要です。
    • トラウザーズ:ウエスト位置(ベルト位置)を決めるのに必要です。使い慣れたベルトも持参しましょう。

上記3点に加え、普段使っているジャケットがあれば、これも持参してください。そのジャケットを使いながら、店員に「肩幅は狭くした方が良いか」「ウエストの絞りはどうか」などとディスカッションをしながらサイズを決めていきます。特に2着目以降は、その店で作ったスーツを着ていくことが鉄則です。

また、サラリーマンの場合は職場によってスーツの傾向/雰囲気が異なることがあります。従って、普段のスーツを着たまま、あるいは仕事帰りに寄るのが良いでしょう。店側が生地やディテールを提案しやすくなります。

 

■ お金を用意しよう

あたりまえですが、スーツを購入するためにはお金が必要です。
多くの場合、初回訪問時に着手金を、納品時に全額を支払えるようになっています。
尚、私は分割したことは無いです。倒産が心配とか、よほどの事が無い限りメリットが見当たりません。

貧乏くさく感じますが、倹約家や手元不如意の方は以下の点をチェックしておくと良いと思います。

  • ウェブサイトで割引券を配布しているか
  • 株主優待券が使える店であるか(使える場合は、金券ショップ等で手に入れましょう)
  • セール等の情報はあるか(昨年の状況をウェブで検索して、近日中に行われるようだったら少し待つなど)
  • クレジットカードは使えるか、現金払いで割引があるか

 

■ お店に入って、店員を確保する

さて、ついに店へ足を踏み入れます。
店の住所をウェブサイトなどで確認して、
地図を印刷したら、いよいよお店に向かいましょう。

店に入ったら、まずは何はともあれ店員に声を掛けます。
イージーオーダーの場合、生地選びから会計まで最低でも30分、私の場合は1時間以上掛けます。
ですから、客に拘束されやすいアドバイザー(=店員)をまずは確保します。

確保すべき店員は、出来れば現場を仕切っていそうなマネージャークラス、
あるいは30-40代のある程度経験がありそうな店員がお薦めです。
若すぎる店員と、年寄りの店員は、経験上当たり外れが大きいです。

捕まえたら、開口一番、事前に決めておいた以下の項目を伝えてください。

  1. イージーオーダーでスーツを作りたい旨
  2. 初めてなので、色々と教えて欲しい旨
  3. 予算(このとき、2ピース(上着とトラウザーズ)なのか、3ピース(上着、トラウザーズ、ウェストコート<ベスト>なのか伝える)
  4. 着用目的/着用場所(会社用か、就活用か)
  5. 着用する季節(冬物か、夏物か、はたまた3シーズンか)

まずは、この5つを立て続けに述べてください。
こうすることで、店員は「生地」や「ディテール」をある程度スクリーニングし、貴方に紹介すべき適切な内容を考えてくれるでしょう。

初めのうちは色々と指示を出すよりも、店員に任せた方が得策です。
また、雑誌やウェブで得た情報を惜しげも無く披露すると、店員が萎縮してアドバイスを避けるので、控えましょう。教えを請うスタンスで行った方が得策。疑問があれば質問するという形にしましょう。

 


さて、お店に行く準備をして、実際にお店に入って……というところまでご紹介しました。
少し長くなりましたので、ここでいったん区切ります。
次回は、生地選び、採寸、ディテール選びをする際に注意したい点を考えたいと思います。

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