収納

ズボン用ハンガーを考える

投稿日:平成28年(2016) 2月28日  更新日:令和2年(2020) 3月9日 

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皆さんは、スーツやジャケパンのズボン(トラウザーズ、パンツ、スラックス)を、脱いだ後どの様に保管していますか?

「脱いで床やソファの上に放置」は少数派としても、「畳んで保管」や「スーツのハンガーに掛けておく」という方も多いのでは無いでしょうか。悪くは無いのですが、やはりズボンは専用のハンガーを使うべき、というのが今のところの、私の結論です。

今回は、そんなズボン専用ハンガーについて、メリットやタイプ別の特徴、使い方のアイディアなどを考えてみたいと思います。

1.ズボン用ハンガーとは

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読んで字の通り、ズボン専用のハンガーのことです。(幅広タイプはスカートと共用出来る物も有ります)

違いについては後段で触れますが、クリップで吊すタイプ、バーに掛けるタイプなど、いくつかの種類が発売されています。

 

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一般的なジャケット用ハンガーにも、ズボン用ハンガーがついている事も有りますが、扱いが面倒なうえ、落下しやすいことから、個人的にはあまり良い選択肢ではないと考えています。

 

2.ズボン用ハンガーのメリット

次に、ズボン用ハンガーを使う意味について、考えます。

1.シワになりにくい

一日着用後、とくにデスクワークが多い方はズボンがシワになりやすいですよね。帰宅後ズボン用ハンガーに吊しておくことで、ウールの復元力にズボンの自重が加わり、よりシワがとれやすくなります。

また、畳んで引き出しにしまったり、椅子に掛けたままにしていると、折りジワがつきやすくなりますから、これを防止するということでも大きな意味があります。

2.落下しにくい

ズボンは重さが上下で非対称(腰の位置が重く、裾が軽い)なため、椅子の背もたれはもちろん、ジャケット用ハンガーのズボン掛けであっても、とても落ちやすいのです。

その点ズボン用ハンガーであれば、いつの間にか床に落ちて埃だらけになっていた、なんていう事態を避けることが出来ます。

3.保管しやすい(嵩張らない)

ズボン用ハンガーはジャケット用と異なり設計がスリムなことが多く、室内のフックやクローゼットの中でも嵩張ることはありません。掛ける位置にさえ注意すれば、大量のズボンを保管しやすい方法の一つです。

ちなみに、シーズンオフのズボンは畳んで保管することが多いかも知れませんが、前述の畳みじわを避ける目的もあって、私の場合は全てズボン用ハンガーに吊しています。

 

続いて、ズボン用ハンガーにおけるタイプ別、製品別の特徴を考えます。

 

3.クリップタイプ

クリップタイプはズボンを裾から逆さまに吊す方式が多く、皺が伸びやすいのが特徴です。また、折り畳まれないため湿気も逃げやすく、高めの位置に掛ける必要があるというデメリットを除けば、お薦めのタイプです。

シンコハンガー

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写真はシンコハンガーから出ている、クリップバーというプラスチック樹脂製のハンガーです。全てが丸みを帯びており、服を傷つける心配が無く、値段も比較的安く手に入れやすいのが特徴です。

また、クリップの力が弱く、女性にも楽に扱えると思います。(滑り止めのゴムがクリップの内側に張ってあるため、落ちる心配は殆ど無いです。)

 

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ただし、引っかける部分が太いため、一つのフックに沢山掛けたいという方には、次に紹介するステンレスタイプの方が良いと思います。

MAWAハンガー

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重いズボンが多い、という方にお薦めなのがこのドイツ製MAWAハンガー(MA5012-3)です。写真は滑り止めが白色のタイプですが、黒いデザインもあります。

他のMAWAハンガーと同じく、滑りにくいのが最大の特徴です。また、細くスッキリとしたデザインなので、大量に使っても圧迫感や嵩張りがありません。

 

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だたし、クリップの力が強くかつ幅が狭いため、厚手のズボンを長期間吊しておくと、たまに跡が残ることがあります(ウールであれば外した後数時間元に戻ります)。ただ、そのデメリットを上回る魅力があるため、白色と黒色を合わせて20本近く使っています。

その他

クリップタイプで我が家で現役なのは上記2製品(とその派生<後段で紹介します>)なのですが、かつて使っていた製品もご紹介します。

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金属で留めるタイプの物(上の写真)です。シンプルで見た目には良いのですが、取り扱いが難しく、挟み込む力が強いためループの跡がズボンに残ってしまうこともあって今は使っていません。

また、横長のクリップ一つで全体で挟み込むタイプや、ズボンの中にバネつきの棒を入れるタイプの物もかつて使っていましたが、落下しやすくこちらも一線からは退いています。

 

4.バータイプ

バータイプとは、ズボンを折り曲げて掛けるタイプのハンガーです。バーに特殊な樹脂が塗られていたり、バーの上からクリップで押さえる製品もあります。

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写真はMAWAハンガー(2121)です。こちらも複数製品使いましたが、滑りにくさや嵩張りにくさから、MAWA一択の状況です。

基本的にはクリップタイプの方が良いと思いますが、吊す場所に高さ制限がある場合には、こちらをお薦めします。(ズボンの長さの、半分の空間があれば吊すことが出来ます。)

先ほどのクリップタイプのMAWAハンガーと嵩張る位置をずらすことが出来るので、組み合わせて使う事でクローゼットのスペースを有効活用出来ます(私の場合は、季節外れのズボンを長期保存するのに使っています。)

 

5.連装タイプ

一つのハンガーに複数のズボンが吊せる物が連装タイプです(たぶん造語)。

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写真は無印良品のアルミハンガーです。丁度シンコハンガーのクリップタイプが3つ並んでいる様な感じですね。ただし、吊す位置に注意しないと、写真の様に傾いてしまいます(冬用の重たいズボンは特に)。

縦の空間を広くとれる場合、一つのフックに複数のズボンを吊すことが出来るため、収納力を上げることが出来ます。ジャケパン好きで、ズボンを沢山持っているという方にお薦めです。

 

 

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4つも吊せる物もあります。サワフジ ノンスリップスカートハンガー4段です。製品名はスカートですが、ズボン用としても使えます。

今回この記事を書くにあたって新しく購入してみたのですが、文字量が多くなってしまうので次回レビュー記事としてご紹介します。

 

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バータイプで連装の物もあります。サワフジ ノンスリップスラックスハンガー4段です。こちらも次回レビューしたいと思います。

 

6.ズボン用ハンガーの便利な使い方

これまでズボン用ハンガーを使ってきて気づいたTipsをご紹介します。

扉にもズボンを掛ける(ドアハンガーの活用)

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この手のタイプは「ドアハンガー」で検索すると沢山出てきますが、結構重宝しています。

クローゼットがジャケットに占拠されている状況のため、普段会社に着ていくスーツ用のズボンはたいていこれに掛けています。ズボンにブレイシーズ(ズボン吊り、サスペンダー)を付けっぱなしにしているので、高さを確保できるフックは非常に重宝します。

 

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購入時にはドアの厚さと、ドアハンガーが対応する厚みに注意します。対応する厚みがドア厚よりも狭いと使用出来ないのはもちろん、広すぎてもガタガタと不安定になるため、丁度良い厚みの物を購入します。

マワハンガーを連装に(重ね掛けを活用する)

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MAWAハンガーにはハンガーコネクター(MA2506)というオプション部品があり、これを使うとMAWAハンガーにMAWAハンガーを連ねて使う事が出来る様になります。

 

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異なる種類のMAWAハンガーにも使えるので、MAWAハンガーを気に入った方にはお薦めです。

 

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クローゼット中に段違いで配置することで、より多くの収納を可能にします。

クローゼットをフックねじで改造(空間を最大限利用する)

あまり嵩張らないのがズボンハンガーの特徴ですが、いざクローゼットに掛けてみると、前後の空間が非常にもったいないことが分かります。

そこで、安いクローゼットにフックねじを取り付け、ポールの前後にズボンを掛けられる様にしています。

 

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それがこちらの写真です。付け替え可能な天板に、フックねじを取り付けてみました。(このタイプならホームセンターで板を買ってくれば簡単に交換できるので、躊躇無く改造できました。)

奥の方は取り出しにくいため、スペアズボンやシーズンではないものを掛けています。コツとして、全てにクリップタイプを使ってしまうと、下の方(ズボンの腰部分)が混雑してしまうため、手前の列はバータイプを使うとスッキリします。

なお、あまり詰め込みすぎると湿気が溜まったり虫喰いの原因になるため、ほどほどが重要です……^^;

 


 

皆さんが活用しているズボン用ハンガーや収納方法はありますか? ここで紹介した方法はごく一部だと思いますので、もしお薦めの方法がありましたら、ぜひ下のコメント欄からお知らせ下さい。

コメントは承認制になっていますが基本的に全公開しています。ただし、お返事を書くタイミングが週1~2回のため、その点はご容赦下さい……。

 

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