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保管クリーニングで衣替えを乗り切ってみる その1

投稿日:平成24年(2012) 5月25日  更新日:平成31年(2019) 4月29日 

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6月も目前。そろそろ衣替えの季節ですが、皆さん如何お過ごしですか?
スーツスタイルも、ある程度種類が揃ってくると困るのが「置き場所」です。
とくにジャケットは、肩と肩が擦り合うと生地がすぐに傷むので、ギュウギュウに詰められませんよね。

ロッカールームを借りるとか、色々と考えたのですが、
とりあえず達した結論が「保管クリーニングを使う」ということです。
いまのところ。。。

ということで、今回から何回か、保管クリーニングについて解説したいと思います。
保管を使ってみた感想、メリットデメリット、安く済ませるコツなど書いていこうと思います。
初回の今回は、「そもそも保管クリーニングってなによ」というところから簡単にご紹介しましょう。

 

 

保管クリーニングとは、その名の通りで、クリーニング後に衣服を保管してくれるサービスです。
通常のクリーニングでも衣服を保管してくれますが、
保管クリーニングはその期間が数ヶ月~1年未満と長期に亘ります

有名どころでは
・せんたく便(www.sentakubin.co.jp/hokan/)、
・つかさクリーニング全国宅配(http://www.tukasacl.com/index.html)、
・ドレスキーパー(www.dresskeeper.jp)
などがありますが、業態が通販と似ており、多くの業者がウェブでの活動を主体に置いているようです。

 

■ 基本的な利用方法の流れ

1.宅配便を使って業者に洗濯物を送りつけ
2.受け取った業者はこれを洗濯し
3.指定の期日まで保管後、返送されてくる

という流れです。

このとき、2番と3番が逆になる業者もあります。
というのも、クリーニング屋の思惑として、彼らの繁忙/閑散を平準化する狙いがあるようです。
保管なら、繁忙期が終わった後、閑散期まで待って洗濯すれば良い、ということですね。

一方、我々利用者の立場に立てば、できれば2→3の順番で処理をして欲しいという願いがあります。
なぜなら、服の汚れは時間がたてば経つほど、落ちにくくなってしまうからです。
ですから、そういったことが気になる場合は、利用前に業者へ確認するようにしましょう。

 

■ 料金形態に特徴有り

通常のクリーニングと同じく、セーター1着○百円の様な業者もあるのですが、
「○着詰め放題で○千円」といった、品別では無く着数に応じた料金形態を取る業者が多いのです。
さらには、「この袋に詰め放題で○千円」といったスーパーのジャガイモセールのような業者もあります。

これは、クリーニングの手間と言うより保管コストを中心に、利益計算をしているからだと思います。
業者にとって、クリーニング閑散期に人や設備を解雇/売却することは出来ません。
したがって、閑散期のクリーニングは、溶剤(洗剤)代がかかるだけで、あとは保管コストが重要になるのです。

勿論、洗濯時期は何時でもOKという方にとっては、Win-Winの関係になりますから、良いことだと思います。
それ以外の方にとっても、たとえば安いオーバーコートのクリーニングなどには費用対効果は高いと言えます。
時と場合によって業者を選ぶ必要がある、ということでしょう。

あと、「○着詰め放題で○千円」は良いとしても、個人的にはジャケットを「詰め放題」に出す気にはなりません。
みなさんはシュークリームの袋詰め特売があったら買いますか?

 

■ 通常のクリーニングよりも割高だけど……

上で紹介したサイトに行って価格表を見ると、
だいたい通常のクリーニングの1.5倍~2倍の金額になっていることに驚くかも知れません。

特に格安チェーンの業者から比べると、かなり高いことが分かります。
ただ、私は以下の理由から、それらも納得の上で利用しました。

1.トランクルームを借りたときの金額を考える(地価を考えれば割安)
2.スーツ地のクリーニングは、1シーズンに1回と考える(日頃から何回も利用する物でもない)
3.そもそも、格安チェーンの業者とは仕上がりが雲泥の差(多くの場合……)

とくに、都市部、なかんずく地価が異常な東京都区部にお住まいの方ならば、
1番はご納得頂けるのではないかと、思います。

また、2番についてはこのサイトでも何度も言及していますが、クリーニングそのものが服にダメージを与えるからです。
防ぎきれない汚れがついたとき、やむを得ずクリーニングをする、というのが私の考え方です。
従って、格安チェーンの業者には、シャツ以外の衣服を出す気にはなれないです。
# 全ての季節外れのスーツをクリーニングする、などという業者が喜びそうなことも、もちろん推奨しません。

 

■ まとめ(保管クリーニングとは)

・ 次のシーズンまで服を預かってくれるサービス
・ 業者への送付と返送は、概ね宅配便が利用されている
・ 通信販売と似たような性質が有り、ネットの検索で多くの業者を見つけることが出来る
・ 「10着で○千円」「袋に詰め放題○千円」といった価格体系をとる業者もある
・ 普通のクリーニングよりは割高だが、都市部は地価を考えると保管賃料込みで割安な場合が多い
・ 閑散期にクリーニングを行う戦略を立てる業者もあるが、これにはデメリットもある
・ 服のためにはクリーニングの回数は少ない方が良く、仕舞う衣服を全て保管クリーニングするのは避けるべき

 

以上が保管クリーニングの概要(?)です。
次回からは、実際に利用するとどの様に申し込んで、どのように返却されてくるのかを紹介したいと思います。
ちなみに今回レビューでは、上で紹介した「つかさクリーニング」を生け贄にしました。

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