今回ご紹介するのは、すべて靴磨き用品ではありません。
が、今や無いと靴磨きで困ってしまう……。というアイテムのお話です。
1.ニトリルゴム手袋
靴磨きは手が汚れます。
靴という地面を踏むアイテムそれ自体も汚れてはいますし、なにより靴墨(靴クリーム)を塗る過程で、手や指、爪への着色は防ぐ事が難しいです。
そこで活躍するのが、ニトリルゴム手袋です。
ニトリルゴム手袋とは、使い捨ての薄いゴム手袋で、かつては医療用として使われていましたが、今は家庭用に安価な物が多く出回るようになっています。
メリット1:がっつり磨ける
手に汚れがつきそうになりながらでは、思うように靴墨を塗れませんし、効率も上がりません。
しかし、ゴム手袋を装着するだけで、手の汚れを気にせずにガシガシ靴を磨くことができます。
以前は、休日に靴を何足も磨くときに、気合いを入れる意味も込めて手袋をはめていました。しかし、ニトリルゴム手袋が一般化して、価格が下がったこともあり、今では1足のみ磨くときにも、使うようにしているほど無くてはならないアイテムです。
メリット2:「手塗り」で油性ワックスが上手く塗れる
靴クリームによる磨きが終わった後、より輝きを出すために使われる油性ワックス(缶入りの油性靴墨)。
通常は布を用いて塗布しますが、ゴム手袋をしていれば、ワックスをそのまま塗ることができます。
というのも、手の体温がそのままワックスへ伝わるため、溶けた状態になり塗りやすくなるからです。
この性質を利用して、中にはワックスの素手塗りをする方もいらっしゃいますが、ニトリルゴム手袋であれば、手を汚さず上手に塗ることができます。
メリット3:手の清潔さを保つ
オンライン会議が多くなったとは言え、大切な打合せほど、対面での打合せが必要になります。その時、爪が靴墨で黒くなっていたら、相手への印象悪化の原因になります。
仕事だけで無く、女性とのデートでも同様です。
手指の見た目の清潔さは、今や女性だけで無く男性も必要な時代です。
靴磨きで手袋を使うだけで、靴墨が爪の間に入ったり、洗っても残ったり、といった煩わしさから解放されます。
△ リンクは一例です。一般的なニトリルゴム手袋で構いませんが、粉付のもの(粉がワックス掛けの邪魔になる)や黒色(ワックスの手塗りが難しくなる)は避けた方が無難です。
2.コットンパフ
みなさんは使い捨てのコットンパフをご存知でしょうか。主に、女性の化粧落としに用いられる道具なのですが、靴磨きでも大活躍してくれます。
メリット:ネル布と時間の節約になる
コットンパフの大きな使い道としては、ワックス落とし(ステインリムーバー)による清掃、靴クリームやデリケートクリームの塗布です。
保水力、汚れの吸収性など、「化粧落し」の本領発揮で、特にステインリムーバーを使う際は、かなり活躍してくれます。
このコットンパフ、安価なのが良いのですよね……。1箱80枚入りが、ドラッグストアで100円台から売っています。
本来はネル布を指に巻いて行うものですが、コットンパフを使うことで、ネル布と時間の大幅な節約になります。
注意点:鏡面磨きには不抜き
一方で注意点もあります。
それは、コットンパフではネル布の完全代替にはならない(現時点で代替できる製品を見つけられていない)という点です。
コットンパフを油性ワックスに使用すると、油性ワックスの粘性で、パフの繊維が皮革の表面に張り付いてしまうからです。そして、このまま磨き続けると、硬くなったワックスにパフの繊維が閉じ込められてしまい、テクスチャが汚くなってしまいます。
△ 私はこのユニチャームの「毛羽立ちが少ない」というタイプのコットンパフを使っています。ネットで買うよりドラッグストアで買った方が安いことが多いです(2箱でだいたい300円弱)。
3.マスク
3つめはマスクです。
ポストコロナでマスクの利用頻度は減りましたが、靴磨きの際はマスクは必須だと思っています。
メリット:土埃や靴クリームの細かい粒子から呼吸器を守る
実は、靴磨きはかなりのホコリが出ます。
泥や土埃のついた靴を馬毛のブラシで払うとき、靴クリームを塗った後に豚毛のブラシで艶を出すとき、実はかなりの粒子が空中に舞っています。
これを吸い込むのは、人体の呼吸器によくありません。
靴磨きをする際は、玄関を換気することはもちろんですが、マスクをすることをオススメします。
4.おわりに
長年、ちょっとずつ靴磨きに取り入れてきたTIPSを、靴磨きに用いる、靴磨き以外のアイテム、という観点でご紹介しました。
もし、私も活用している、とか、こういうアイテムも便利だよ、などのコメントがありましたらぜひご紹介ください。