平成22年8月16日(月)追記:
ModernTailorで初回限定限り、19.95ドル(1,800円弱)で綿100%のシャツが作れるようになったようです。
→詳細
ModernTailorで註文したシャツ
襟型をワイドカラー(カッタウェー)、ボタンには真珠貝を使用した
前回(第9回 「ModernTailorに註文する(PayPal登録と生地選び)」)に引き続き、
ModernTailorにおけるシャツ製作のご紹介です。
前回までに決済手段の登録(PayPal登録)と生地選びが終わりましたので、続いてシャツのディテールを決定していきます。
シャツのビスポーク(いわゆるオーダー)の魅力の一つが、自由にディテールを決定できるところです。
用途にあった、好みのディテールを選んでいきましょう。
1.ModernTailorレビュー
2.ModernTailorに註文する(PayPal登録と生地選び)
3.ModernTailorに註文する(ディテールの決定) ←今ココ
4.ModernTailorに註文する(採寸と決済)
5.ModernTailorフォトビュー
■襟の形を選ぶ
生地の画面で選択を選ぶと、襟を選ぶ画面が出てきます。
ModernTailorでは20種類以上の襟型を選ぶことが出来ます。
お薦めは以下3つの襟型です。
▼ ボタンダウン (Button Down)
正式な場所には適しませんが、カジュアルやノーネクタイの時は襟がペタッとならずコレが一番です。
ミディアムとラージを選べますが、ノーネクタイ主眼であるならば、アクセントになるラージがお薦めです。
尚、ウエストコート(ベスト)とは合わせないようにして下さいね。
▼ワイドスプレッド (Wide Spread)
ウインザーノット、セミウインザーノットに合わせると凄く格好良く見えます。
以外とノーネクタイやカジュアル用シャツにも合います。
最近流行の襟型ですが、流行廃りがありますので、長く着たい方は次のワイドカラーが良いかもしれません。
▼ワイドカラー(カッタウェー)(Cut Away)
ワイドスプレッドほど開いていませんが、レギュラーカラー(Classic)よりも開いているタイプです。
セミウインザーノットでも、ダブルノットでも合わせることが出来ます。
流行廃りがなく、個人的には一番お薦めの襟型です。
■襟の堅さ・カラーステイ・クレリックカラー
襟を選択する画面の一番下に、その他の襟のオプションがあります。
・襟の堅さ(Collar Lining)
3段階で選ぶことが出来ます。初期値のCommonで良いと思いますが、ボタンダウンで襟を立たせたい場合はstiff(堅い)、カジュアルで襟をクタッとさせたい場合はsoft(柔らかい)を選ぶことが出来ます。
・カラーステイ(Removable Collar Stay)
直訳すれば「襟支え」で、日本ではカラーキーパーと呼ばれます。襟に意図しないカールが出ないように入れる芯で、デフォルトでプラスチック製が入ってきます。チェックボックスをONにすると、これを取り外し可能に作ることが可能です。
プラスチックが嫌だという場合、これをONにして、ご自身のカラーステイを取り付けられるようにして下さい。
※ただし、これをONにすると、クリーニングに出す際には取り外す手間が増えてしまうので注意して下さい。
・クレリックカラー(Contrast Collar)
襟の生地を追加料金で別素材に出来ます。白の生地を選べばクレリックカラーシャツ(カラーシャツのうち、襟が白いもの)にすることが出来ます。
クレリックカラーは3年前くらいから流行しています。あくまでもカジュアル寄り、「遊び」の色が強いものであることに注意して下さい。
確認が終わったら、右下のChoose your cuffsを選択して下さい。
■袖(カフ)
袖の形を選びます。
以下に選び方のコツをカンタンにご紹介します。
・形
端の形が後で選択するポケットと同じ形のカフを選んで下さい。
デスクワークの多い方はカフリンクス(カフスボタン※誤用)が邪魔になるため、フレンチカフはお薦めしません。
Convertibleはボタンでもカフリンクスでも両方使える形のカフです。
・ボタンの数
イタリア系で多いのは1つ。イギリス系は2つといったところでしょうか。
・Contrast Cuffs
日本のクレリックシャツによくある、カラーシャツの袖を白くすることが出来ます。
個人的には、ピエロみたいになってしまうため、クレリックは襟だけで良いと思うのですが……
・Inside fabric for collar and cuff
襟と袖の内側の布を変更できます。
遊びたい方はどうぞ。
■ポケットとモノグラム
ポケットの形を選びます。
ポケットは通常つけないのが正式ですが、使い勝手の問題でつけても問題有りません。
先述しましたが、端の形を襟とそろえる必要があります。(Roundの場合はRoundなど)
2つポケットを選択することが出来ますが、カジュアル用途ですね。
モノグラムは「名入れ」です。Enter your monogramに自信のイニシャルやお名前をいれて、色を選択して下さい。
基本的には別料金です。
ビスポークシャツであることを主張できますが、余り目立ちすぎるのも考え物です。
色は生地の色より若干濃いめの色を指定して下さい。STANDARDにすると、職人に選んでもらえます。(STANDARDは選んだことがありますが、結構センスの良い色を入れてくれます)
決まったらChose your fitを選んで下さい。
■フィットとボタン
・前立て
まず、フロント(前立て)を選びます。
日本で売られている多くのシャツはPlacketですが、ドレッシーにしたい場合はNo placket やConverd placketでも良いと思います。
Tuxedoはいわゆる「イカ胸」で、タキシード用です。Back splitは通常一枚布である肩の布を、二枚にして柄を強調するオプションです。ストライプや織り柄の生地を選んだ場合などはおしゃれに見えます。
・ボタン
基本的には白、あるいは生地に近い色を選びます。黒やグレーは「正確には色ではない」ので、ほとんどの色に合います。
追加料金で真珠貝のボタンを使用することが出来ます。なお、unbrandedとは、ModernTailorの文字が入っていないボタンのことです。
縫い付ける糸や、穴かがりの糸の変更は派手になるのでやめた方が無難です。
・フィット
通常はNormal fitを選んで下さい。タイトにしたい場合は、次回以降の註文で採寸の数値を変更して対応することをお薦めします。(slim fitはかなり削ってくるので、キツくなる恐れがあるからです)
・Back
通常はDarts、カジュアルならばBox pleatsといったところでしょうか。
・Bottom
通常はRoundです。カジュアルでシャツを外に出して着る可能性がある場合はStraight cutを選びます。
"Would you like your shirt to be showcased on our website?"とは、作ったシャツを宣伝用に画像掲載してよいかという問いです。チェックすると次回註文時のクーポン券($5割引)がもらえます。
その他、リクエストがあったら画像の送信やAdditional requirementへの記入をします。
問題が無ければ採寸に移ります。Go to measurementをクリックして下さい。
長くなりましたので、今回はここまでです。
会員登録をしていない場合は、採寸の前に会員登録が(データを蓄積するために)必要です。
gmailでOKですので、海外通販用のアドレスをお持ちでない場合はここで登録することをお勧めします。
というのも、残念ながら海外通販のメールアドレスはまれに流出することがあり、プロバイダのアドレスはお薦めできません。gmailがお薦めなのは、海外の迷惑メールに一番良く対処できるからです。
※ModernTailorから流出したことはありません。念のため^^;
流出と言っても、クレジットカードはPayPal経由で送信されますので安心ですし、住所や名前に関しても海外から DMが来るわけでも、不審者が来るわけでもないので国内ほどリスクは高くありません。
あくまえ国内の重要なメールが迷惑メールで埋まるのを防ぐためです。
次回は会員登録と採寸の方法をご紹介します。