前回までに、海外のサイトにシャツをビスポーク(オーダー)することの良い点ばかりを書いてきました。
今回は、海外サイトにシャツをビスポークする上で、デメリットや心配な点を挙げ、実際はどうなのよ、というところを考えたいと思います。
いくつかありますので、箇条書きにします。
- 布の実物を見ることが出来ない
- 海外通販そのものの不安点が付随する
- 到着まで時間がかかる
- 採寸に失敗するかもしれない
- (場合によっては)英文でのやりとりが必要
こんな感じでしょうか。でも、私には上記5点のデメリットは余り気になりませんし、もし顕在化したとしても、先述したメリットの方が数段重要です。それぞれ、なぜ私がデメリットに感じないかをお話しします。
布の実物を見ることが出来ない?
これは、画面から見たときに色合いや厚さ等を判断できない問題です。しかし、次回以降で紹介するModernTailorなどはバンチ(布片を集めた短冊)を配布するなど、かなりの努力をしています。また、オックスフォード、ヘリボーン、ポプリン等の記述によって、ある程度、布の質感を得ることは可能です。
海外通販そのものの不安点が付随する?
決済
クレジットカード情報の流失が怖いという方が多いです。しかし、カードは非常に安全な決済手段です。番号が流出した場合、ほとんどの会社は(その会社が保険に入っているため)利用者の救済が可能です。又、万一詐欺にあったときも銀行送金に比べ格段に救済される可能性が高いです。カードを使わずとも、PayPal等のさらに安全な決済手段を利用可能なサイトがほとんどです。
ただし、今後円安が進んだとき、海外からシャツを購入するメリットが無くなることは十分にあり得ます。(1ドル100円以上の円安になると、メリットが無くなると思います)
郵便事故
郵便事故を心配する方もいることでしょう。しかし、EMS(国際スピード書留郵便)や国際宅配便を使うことで、その心配は杞憂に終わります。万一の際には、保証されますし、今自分の荷物が何処にいるか分かるサービス(トラッキングサービス)を受けることも出来ます。
到着まで時間がかかる?
短いところですと2週間弱、長いところでも1ヶ月程度で到着します。実は、この納期はほとんどのシャツ屋と変わりません。勿論、いつ届くか分からないという不安もありますが、この不安を克服――楽しめるようになると、よりいっそう海外通販が楽しくなります。
採寸に失敗するかもしれない?
ありがちなのは袖丈(肩から手首までの長さ)や着丈(襟から裾までの長さ)の長短といったところでしょうか。心配なかたは、1着目は綿100% 80番手くらいのエコノミーな生地を使えば宜しいのではないでしょうか。2着目からは、訂正したサイズで、良い生地を使って注文をすれば良いと思います。
(場合によっては)英文でのやりとりが必要?
中学程度の英語が有れば十分です。これもよく使うフレーズ集として、このブログで紹介していきたいと思います。あくまでも、「場合によっては」なので、特に心配する必要はありません。もしもの場合は、英語が堪能なご友人にフォローして貰えば十分です。
以上、おわかり頂けたでしょうか?
デメリットはそこまでデメリットではないし、それ以上のメリットが海外のシャツビスポークには存在します。
次回からは、実際のサイトを紹介しながら、上手なオーダー方法を考えていきたいと思います。