先日、福助のロングホーズをレビューした際に、無印良品のロングホーズについての情報をいただきました(当該コメント)。
確認すると税込350円、しかも単品で送料が無料ということもあって、早速買ってみることに。
そこで今回は、無印良品のロングホーズ「オーガニックコットン混足なり直角ビジネスハイソックス」について、実際に履いて試しつつ、他社製品との比較をしてみようとおもいます。
※ ロングホーズってなんだ? という方は、福助のロングホーズを紹介した記事の項番1「ロングホーズってなに?」をご覧下さい。
1.製品概要
- 製品名:オーガニックコットン混足なり直角 ビジネスハイソックス
- 価格:350円(税込)
- 色展開:黒のみ
- サイズ展開:25-27cm、28-30cm
- 素材:綿73%、ポリエステル23%、ナイロン3%、ポリウレタン1%
- 製造国:タイ王国
- リンク:公式サイト
2.外観レビュー
製品外観
配送料0円でしたが、普通に宅配便で届きました。
はいっていたのはこれだけ。なんだか申し訳ない気持ちになります(他に買う物が無かったので……)。
色は黒のみ。サイズは今回購入した25-27cmと、28-30cmの2種類が選べます。
以前紹介した低価格ロングホーズのソックスBOXは1種類ですから、足のサイズが大きな方にとってはアドバンテージになるかと思います。
主成分は73%を占めるオーガニックコットンです。
展開したところ。リブ(畝)はなく、マットな感じです。また、履き口の部分が、軟らかくかつ柔軟性のある素材で出来ています。
そして特徴的なのが、この直角に曲がった踵部分ですね。
着用時の外観
全体
いつも通り、トルソーに履かせてみます。
つま先
つま先部分。まず感じたのが、つやが無くとても「マット」なことです。
オーガニックコットンを全面に打ち出しているように、ナチュラルであることを強調する質感です。
つま先を横から。価格が数倍の福助やSEEKにはかないませんが、綺麗な縫合です。
かかと
踵部分。
直角に曲がっているため、引っ張られて生地が薄くなっている部分がありません。
くるぶしの部分。
ふくらはぎ
ふくらはぎ。特徴として、(先述したようにマットであることに加え)透けにくいという点が挙げられます。
通常、リブ編みになっていない場合、このようなドレス用ホーズではけっこう透けることが多いですよね。いわゆる「おじさん靴下」と一時期揶揄(やゆ)されたやつです。
しかし、相応の薄さ(後述)であるにもかかわらず、透けにくいのは凄いことなのではと思います。
生地の拡大
やはりマットですね……。
よく言えばナチュラルやカントリー、悪く言えば艶や色気を感じないという雰囲気です。
3.履き心地レビュー
一度水に通した後、実際に履いた感想をまとめると以下の通りです。
- 生地がとても柔らかく、肌触りがよい。
- 全体的な締め付けは弱い。
- 履き口も軟らかいため、膝下が楽。
- 通気性はそこそこだが、吸湿性は高い。
- かかとが直角であることのメリットは分からない。
SEEKや福助のような、履いたときに「はきやすい!」という感動はありませんでしたが、ロングホーズとしての要件を満たした上で、履き心地が良好な、優れた製品だと思います。
4.他社製品との比較
前回記事の比較表をアップデートしつつ、確認していきます。
価格
これを見ると驚異的ですね。
さらに、3足セットで購入すると890円と、1足300円未満というとんでもない価格になります。
厚み
前回同様、3つの部位をデジタル測定器を用いて計測してみました(2枚一緒に挟んだ状態で計測)。
こちらがその結果です。
注目すべきは、部位Bの薄さでしょう。ここはふくらはぎを覆うメインの部分ですが、この薄さで先述の透けにくさを実現しているのは驚きです。
とはいえ、無印良品以外は全て厚みの出やすいリブ編みのため、少しずるい比較かも知れません。
※ なお、SEEKはSXF134(レビュー記事)、福助はfukuske 6:2リブ ドレスロングホーズ(レビュー記事)、ハリソンはエジプト綿ワイドリブ(レビュー記事)、タビオはメンズ9x2つやリブビジネス(レビュー記事)、ソックスBoxは4足セットの方(レビュー記事)を対象として計測しました
評価
いまのことろ、暫定でこんな感じです。
見た目
個人的には、足首やふくらはぎが綺麗に見えるため、ドレス用のロングホーズであればもう少し光沢があった方がよいと感じます。
そのため、光沢感に優れるソックスBoxをC+にした上で、本製品の評価をCとしました。
耐久性
まだ連用しているわけでないため、不明としています。
履き心地
吸湿性や肌触りなど、タビオやハリソンには及ばない物の、ソックスBoxよりは上と感じました。
張り付き
ズボンの「まとわりつきにくさ」については、その薄さからソックスBoxよりは上でした。ただし、素材そのもののがマットでフサフサしているため、数値的には厚めのタビオや福助には劣ると感じます。
コスパ
文句なしのA+です。
5.まとめ
メリット/デメリット
メリット
- 安価かつ高いコストパフォーマンス
- ふわふわの肌触り
- 大きな足用のサイズもある
デメリット
- 色が黒しかない
- 艶がない
- 宣伝されているほど履きやすいわけではない※
※ SEEKや福助などとの比較。また、足の形によって履きやすさは異なるため、あくまで主観的なデメリットであることに注意。
所感
光沢感がなく色が黒のみという欠点はあるものの、それを消し去るほどの高コスパの製品だと感じました。このレベルの製品を、この価格で販売していることにとても驚きます。
たとえば、就活中の大学生や新入社員が購入するホーズとしては、第一候補として推奨できると感じました。
一方で、スーツの色に合わせて紺色を選びたいとか、足首やふくらはぎを美しく見せるために艶が合った方が良いとか、リブ編みが好みだとか、というケースには向かない製品です。
そういった方にはソックスBoxや、少し値が張りますがこれまでにレビューしたその他の製品をオススメします。
リンク
今回比較した他社製品のレビュー記事
- SEEK:「ズボンがまとわりつかない! SEEKのロングホーズ(靴下)レビュー」
- 福助:「足の快適さが凄い! 福助(fukuske)のロングホーズレビュー」
- ハリソン:「高クオリティ/低コストの日本製ロングホーズ「ハリソン(HALISON)」」
- タビオ:「タビオ(Tabio)のロングホーズを4種類試してみました」
- ソックスBox:「もう一つのソックスbox408格安ロングホーズ人柱レビュー。従来品との比較も。」