先日、知人の女性から30歳前後の男性が喜ぶプレゼントを紹介して欲しいと質問がありました。(残念ですが、私へのプレゼントではありません^^;)
そこで予算別にいくつか書き出してみたのですが、せっかくなので(相談者には了解を戴いた上で)記事にしてしまおうと言うことで、今回のエントリーになりました。
完全に私の趣味で選んでいるので、納得できるところ/出来ないところ様々だと思いますが、今回は「こう言うプレゼントもあるんだなぁ」程度にご覧くださいますと幸いです。
1.プレゼント選定の前提条件
いきなり紹介に入る前に、今回紹介するプレゼントの選定基準を整理したいと思います。
- 30歳前後の男性サラリーマン向け
- サイズ選びがタイトなものはNG
- ファッションに係わるもの
年齢性別は本サイトの対象とする層(筆者自身を含む)としました。また、相手のサイズを知らなくても渡せるもの――深い仲で無くても選べるものに限定しました。そして当然、当サイトの記事ですからファッションに係わるものが前提になります。
※ 繰り返しになりますが、本記事は女性へのプレゼントではなく、男性へのプレゼントを紹介しています。
2.5千円以下のプレゼント
Tie Stationのネクタイ
男性向けのプレゼントで恐らく上位を占めるネクタイ。ブランド物を選ぶのも手ですが、この価格帯だったらTie Stationがオススメです。価格も4千円強が主流でこなれており、またタイそのものの質やデザインが良いことはもちろん、立派な箱入りなので、贈答用にもってこいです。
ネクタイを選ぶ時の注意ですが、本当に使って貰いたいならオーソドックスなものを選ぶべきです(特に女性は派手なものを選びがちで、結果余り使われないことが多い様に思うのは私だけでしょうか)。色は紺、茶、グレイあたりで、柄はソリッド、ドット(細かい水玉)、小紋などが良いと思います。
どうしても派手なものが良いと言う場合は、ライトブルーやバーガンディー等「派手だけどおさまりが良い色」がオススメです。
- 参考:Tie Stationの詳細記事「自分用/贈答品のどちらでも満足できる「TIE STATION」の高コスパネクタイ レビュー」
- Tie Station公式サイト
M.モゥブレィの靴磨きセット
ネクタイは本人の趣味があるし……という方にオススメなのがこちら。靴磨きセットです。ポイントは、靴クリームがビジネスに多用する黑と、それ以外がオールマイティに使える無色の2色セットであることと、ブラシやクロスも2つずつ入っていること、そして木製の箱入りと言うことです。
価格は税抜きで5千円と予算を若干オーバーしてしまいますが、中に入っているグッズは計算すると4千円程度なので、木製の箱がセットになっていることを考えると良コスパな上に、プレゼントとしてのインパクトは大です。
ただ、関係によっては「お前の靴はいつも汚いから磨けよ」と遠回しに言っているようにも取られかねないので、引越祝い、営業職への転職、「靴買ったの?」→「うん」や「靴買ったんだ」の発言をうけてのプレゼントとしての方が安全かも知れません……。
LAMY サファリ(万年筆)
万年筆も贈り物の定番ですが、価格が高いことと、古くさいイメージがあること、ガシガシ使いにくいことなどから、近年敬遠されていました。しかし、ラミーのサファリなら安価(2千円中盤)で、スタイリッシュで、頑丈なため、サラリーマンが最も会社で使いやすい万年筆と言えるでしょう。
私も数本持っていますが、会社や取引先でも何人か使っている人を見かける、知る人ぞ知るカジュアル万年筆と言えます。色や素材でラインナップが多数あるため、選びやすいのも特徴です。
選ぶポイントは、ノートへの日本語筆記を考慮して出来ればペン先がEF(極細字)であること、予算に余裕があれば上位のアルスター(3千円中盤)や、シャープペンシルやローラーボール(水性のボールペン)とセットで贈る、等でしょうか。
3.1万円以下のプレゼント
SUWADAの高級爪切り
インパクト重視ならスワダの爪切りがオススメです。
こいつの特徴ですが、まずは美しい容姿かつ日本では余り馴染みが無いニッパー型だということ。しかしこれが慣れると凄く使いやすいのです(特に足)。そして使ってみて、切れ味の素晴らしさに驚くのです(今まで10本近く使ってきましたが、スワダが一番でした)。
少し無骨でかわいげの無いプレゼントかも知れませんが、爪は誰もが生きている限り伸び続けるもので、定期的に切らなくてはならないものです。きっと爪を切る度に、プレゼントしてくれた人のことを思い出すことでしょう。
シャツの仕立券
スーツ、靴、シャツなどはファッションアイテムの定番ではありますが、体の詳細なサイズが分からないとプレゼントできないという致命的な問題があります。しかし、これをクリアする方法として「仕立券」があります。
仕立券は、表示された額面分、またはアイテムそのものを無償で仕立ててくれるチケットです。個人テーラーでは扱いが少ないものの、多くのデパートやチェーンのテーラーでは扱っています。特にシャツは何枚あっても困らず、スーツや靴ほど値が張らないので、プレゼントにも適しています。
どこの仕立券を幾ら購入するかですが、無難に済ませるのであればデパートが良いと思います。ただ、その場合は価格が1万円を超えてしまいます(1.6万円くらい)。一方、シャツ専業になると1万円程度でデパートと遜色ないものを仕立てることが出来ます。(好みの問題なのでどちらが良いかは決めづらいですが、デパートは全国各地で使えるので汎用性が高いです。)
4.3万円以下のプレゼント
高級傘(フォックスアンブレラ、前原光榮商店 等)
この世から雨は消えることはなく、スーツスタイルにレインコートは似合いませんから、傘はサラリーマンにとって必需品と言えます。また、かっこいい傘は本当に見た目が引き締まり、ファッションにとっても無くては成らないものです。
オススメはイギリス傘の雄・フォックスアンブレラか、日本製なら前原光榮商店の16本骨です。写真の上の傘がフォックスで、とても細く、傘を閉じているときにとても美しいのが特徴です。その下が前原の16本骨で少し太めなのですが……
開くとこの通り。まるで和傘のような美しさがあります。(ただ、16本骨は重いので、小柄な男性に向かないかも知れません)
aniaryのミニバッグ
男性向けのバッグで、見た目がお洒落で、コスパがよく、3万円くらいで手が届くとなると真っ先に名前が挙がるのがaniary(アニアリ)でしょう。私も何点か持っていますが、革の質や縫製、デザインが他ブランドを頭一つ抜き出ていると思います。(価格は殆ど3万円~ ですが……。)
オロビアンコはどうなんだという話もありますが、あの三色リボンと金属のブランドプレートが街中にあふれかえっているので、敢えて選びませんでした。あとは常に品切れ、かつ重いですが、万双は高品質/良デザインでオススメです。
ただ、基本的に3万円で良い鞄というのは予算的に正直きついです(ACE等のナイロン国産という選択肢もありますが、贈答用としてはデザインが微妙)。また、ブリーフケースなどの仕事用鞄は本人のこだわりや愛着がある場合が多く、休日用のボディバッグなど小物を狙うと良いと思います。
5.まとめ
- 5千円以下:ファクトリーブランドのネクタイ、靴磨きセット、大人向けなカジュアル万年筆
- 1万円以下:高級爪切り、シャツ仕立券
- 3万円以下:FOX/前原などの高級傘、aniaryのミニバッグ
今回ご紹介したのは、「これじゃ無きゃダメ」とか、「これにすべき」というものでは全くなく、あくまでも「こう言うものもありますよ」という程度のものです。特に、完全に私の好みで選んだいますから、参考程度にとどめていただけると幸いです。
贈り物は、贈る人と贈られる人それぞれの立場や状況によって、何が相応しいのかが大きく変わってきます。また完全な正解はなく、良い答えも複数だったりするのでややこしいですが、贈る人と贈られる人双方が幸せになれるプレゼントが選べたときは嬉しいですよね。
それでは。