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【カビ対策】クロークや靴箱の温湿度管理を自動化する

投稿日:令和4年(2022) 9月25日 

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大事にしていた服や靴に、いつの間にかカビが大繁殖していた……そんな経験はないですか?

今年も、台風や秋雨で湿気る季節がやってきました。今回は、自動温湿度ロガーを用いた簡単な温湿度管理について、SwitchBot温湿度計を用いた方法をご紹介します。

※ いつも通り企業案件ではなく、デメリット含め公平にご紹介します

1.靴や服のカビ/劣化を防ぐためには、温湿度管理が大事

カビは、①温度、②湿度、③栄養素の3つが揃うと、彼らにとっての快適な状況となり、大繁殖します。

③栄養素のうち、食べこぼしなどの汚れは手入れで除去出来ますが、そもそも革や靴クリームなどはカビにとってご馳走なので、①温度と②湿度を上手くコントロールすることが重要です。

①温度管理

温度でいうと20℃~30℃がカビにとって快適な環境と言われています。

しかし、人間が快適と感じる温度もこの範囲に含まれるため、また高温は素材の劣化を招きやすいため、服や靴については温度でカビの発生を防ぐことは現実的ではありません

②湿度管理

そのため、湿度対策がもっとも重要になります。

温度25℃の際、相対湿度が70%だとカビは数か月で繁殖し、75%を越すとその速度は急激に早まり、90%ではわずか2日で目に見える程度まで繁殖すると言われています。(文化庁「カビ対策マニュアル実践編」より)

除湿機や除湿剤をやみくもに導入するのではなく、それらが機能しているのか、機能していたとしても湿度が目標におさまっているのか、を確認することが必要です。

 

2.自動で管理出来る温度計がオススメ

記録は自動化すべし

そこでオススメしたいのが、温湿度管理を自動化できるツールの導入です。

かつては、温湿度計をクローゼットに設置し、定期的に目視しては帳面に記録する……という、「小学生の夏休みの宿題」的な行動が必要でした。

しかし、現在では自動で温湿度を記録してくれるばかりか、遠隔でスマホに情報を飛ばしてくれたり、さらには設定した閾値(いきち)を超えるとアラートを出したりエアコンを稼働させたりできるようになりました。

SwitchBotがオススメ

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△ 左が「温湿度計プラス」で室内に掲示する際など表示が見やすく良いが、今回の用途であれば通常タイプ(右)で問題無い

様々なツールが販売されていますが、個人的なオススメはSwitchBotの温湿度計です。遠隔で物理的なボタン(電灯やお掃除ロボットのスイッチなど)を押すツール「指ロボット」でブレイクしたメーカーですが、無線接続に対応した温湿度計も取り扱っています。

2千円以下と安価で、小型で設置しやすく、スマホアプリも操作し易く安定しているため、初めての方や高齢の方にもオススメできます。

実例

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このように、設置した場所の温湿度をグラフで表示してくれます。また、CSV形式での出力も出来るので、EXCELなどの表計算ソフトでの加工も容易です。

接続はBluetoothですが、ハブminiという母艦を導入すれば、インターネット経由でどこからでもデータを確認出来ます。

一定の湿度や温度になったら換気扇やエアコンを稼働させる、といった条件設定も可能です。これにより、温湿度を監視するだけでなく、是正することも出来ます。

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3.オススメの観測ポイント

続いて、私が実践している温湿度計観測ポイントをご紹介します。

靴箱

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カビの被害を最も受けやすいのはやはり革靴ということで、一つ目は靴箱です。

私はシューズクロークの空いているスペースに温湿度計を置き、湿度が70%を超えた日は扉を開けて空気を入れ替えています。

また、月次での変化も確認出来るため、湿度が高い季節になってきたら、除湿剤や炭八の交換・追加投入もします。

クローゼット

次にオススメなのはクローゼットです。

洋服もカビが生えやすいですが、一番危ないのはシルクのネクタイ。上質なシルクは、カビがとても大好きです。ネクタイを保管しているクローゼットにはぜひ設置して下さい。

クローゼットがある部屋のエアコンと連動させたり、ウォークインクローゼットの場合は指ロボットを取り付けた除湿機を連動させ、湿度が○%を超えたら自動で除湿させる、といった自動化も可能です。

脱衣所/物干場

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カビ対策という観点からは少し外れますが、衣類乾燥機や物干場への設置もおすすめです。

こういったエリアは高温多湿になりがちで、24時間換気では追いつかないこともあります。

我が家では、衣類乾燥機置き場兼物干場である脱衣所が、一定以上の温度又は湿度になったときには、自動で換気扇が回るように設定しています。

その他

その他、我が家では冷凍庫の半ドアを検知するために冷凍庫の中に入れています(以前の記事参照)。

また、カメラが趣味の方はカメラボックスに、ワインがお好きな方はワインセラーに入れて、それぞれ異常を検知するのもオススメです。

 

(参考)SwitchBot温湿度計のメリデメ

本文内で上手く紹介し切れなかったので、SwitchBot温湿度計について、簡単にメリデメを纏めておきます。導入を検討している方の参考になれば幸いです。

メリット

  • 温湿度を自動で記録し、スマホに転送してくれる(CSV出力にも対応)
  • 温湿度の状況から、エアコンや換気扇を操作できる(別途ハブminiと物理ボタン押下ツール「指ロボット」が必要)
  • 小型、かつマグネット内蔵で設置が手軽
  • 電池の持ちが良い(我が家では2年持ちました)
  • 他製品に比べ安価かつ記録が正確

デメリット

  • PCから記録を確認出来ない(スマホのみ)
  • バックライトが無く暗所で見づらい
  • 会社の拠点がチャイナ(経済安全保障上、企業内の利用は手放しで推奨できない)

 

おわりに

湿気が多い季節や、外気温が寒く結露しやすい季節には、カビ対策はとても重要です。

日中はカラッとしていても、夜間にクローゼットと壁の間が結露していた……なんてこともありますので、1日を通しての湿度を記録してみて下さい。

なお、乾燥剤/調湿剤による湿度管理も重要ですが、空気が溜まって動かない場所は無いか、壁(特に外壁側の壁)とワードローブの間が結露しないように空いているかなど、家具配置や空気の循環も大事です。

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