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収納が2倍になる? 保管クリーニングの活用方法を考える

投稿日:平成28年(2016) 5月1日  更新日:平成31年(2019) 4月29日 

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新しいスーツを買いたい(作りたい)けれど、クローゼットに空きスペースがもう無い……。服好きの方の多くが、こんな思いをいつもしていることでしょう。

そのときに強い味方になるのが保管クリーニングのサービスです。当サイトでも衣替えのネタで何度か言及してきましたが、今回は保管クリーニングそのものに焦点を当て、活用方法や店の選び方について考えてみたいと思います。

 

1.保管クリーニングとは

保管クリーニングとは読んで字の通り、クリーニング後に衣服を保管して貰えるサービスです。

通常のクリーニング店でも1ヶ月程度を限度として保管して貰えますが、本稿で考える「活用」では最低でも6ヶ月、出来れば6~12ヶ月の保管を許容するサービスが必要です。

一般的なクリーニング店よりも価格は高くなる傾向にありますが、一人暮らしでは難しいクローゼットの増設や、有償のトランクルームを借りる事を考えると、また、防湿防虫を勘案すると、むしろ安いのでは無いかと思います。

 

2.オフシーズンのスーツは全て出してしまう

生地の傷みや艶の減少を考えると、スーツを頻繁にクリーニングするのはNGです。しかし、日常的に着ているスーツについては、シーズンをまたぐ(冬物を次の冬までそのまま保管する)のも危険です。

私たちサラリーマンは日常的にスーツを着て社内外で活動しているわけですから、汗もかけば、飲み会で食べものの汚れがつくこともあります。

そして、その時は汚れていないように見えても、放置するとシミになって浮き出てきたり、取れなくなったりします。

ですから、汚れがついていないと思っても、シーズン終わりに日常的に着たスーツについては全て保管クリーニング出し、クローゼットを空けてしまうようにしています。

 

3.保管クリーニングに出すタイミング

続いて、具体的にはどのタイミングでクリーニングに出せば良いか、3つのパターンから考えてみます。

パターン1:年2回

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最も単純なやり方です。自分の持っているスーツを冬物と夏物に分けます。そして、年2回保管クリーニングと入れ替えることで、クローゼットの2倍の容量を確保することが出来ます。

ただし、梅雨物(合い物)という分類もあるように、冬物と夏物の境界は必ずしも明確では無く、また春や秋は寒い日と暑い日が交互に来るため、クローゼットの中身をそのまま入れ替えるのは少々乱暴かも知れません。

パターン2:年4回その1

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そこで、私の場合は上記のように冬物と夏物を度合いに応じてaとbにわけ、4回衣替えをすることで対応しています。ようは、夏物/冬物を2回ずつ、分けてクリーニングに出すわけです。

冬物aは真冬のコートや起毛素材を、冬物bは合い物で比較的生地ウェイトが重い物を、夏物aは真夏の麻や薄いポーラー地を、夏物bは合い物で比較的ウェイトのが軽い物を、といった分類です。

4回にしても収納力は2回の時と変わらないのですが、季節の変わり目に上手く対応するには、こちらのやり方をお薦めします。

パターン3:年4回その2

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また、同じ年4回のクリーニングでも、このやり方であれば、クローゼット1つの場合に比べて3倍の所有が可能になります。

ただし、現在私がこの方法を採用していないのには理由があります。一つは「合い物」をあまり明確に定義出来ていないことと、合い物に分類されると定期的なクリーニングだけで年2回クリーニングしてしまうからです。

私の場合内勤が多くスーツがあまり汚れないため、一着のスーツを最低でも5年持たせるようにしているのですか、10回ものクリーニングには少し抵抗があります。

逆に、外回りが多いなど、スーツが比較的汚れやすく、クリーニングの回数が多くても良い場合には有効なやり方になると思います。

 

3.管理簿を付けると楽になる

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スーツやジャケットの着数が少ないうちは問題ありません。しかし15着くらいを越えてくると、このスーツは最後にいつクリーニングに出したのか? あのスーツは今どこにあるか(保管中か、別のクローゼットか)? 等、混乱してくることがあります。

そこで、保管クリーニングを活用するためには、最初は少し面倒かも知れませんが、管理簿を付けると後々楽になってきます。

(参考)管理簿のフォーマット

作成方法は個人の好みですが、参考までに私のやり方をご紹介します。

私の場合は、Microsoft Excelで作成しています。まずはスーツやジャケットにそれぞれ通番を振った上で、購入日、金額、素材(素材によってクリーニング料金が異なることがあるため)、購入店名などを記載していきます。

そして、一番右側にクリーニングの履歴を付けていき、最後にいつクリーニングしたかを記録します。

また、この方法により、一定額以上で送料が無料になる宅配の保管クリーニングなどで、出す組み合わせを決めやすくなります。以下、一例を示します。

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ちなみに、管理簿の「購入金額」の列を足すと、これまでにスーツやジャケットに費やした金額を見ることが出来ます……見なかったことにしておきましょう^^;

 

4.保管クリーニング店の選び方

続いて、保管クリーニング店の選び方を考えてみます。全て満たすことは難しいかも知れませんが、10年近く保管クリーニングを利用してきて、あった方が良い項目を挙げてみました。

ちなみに私はここ数年、静岡県焼津にあるつかさクリーニングという宅配クリーニングの店を使っています。

① 出したあとすぐにクリーニングしてくれる

保管クリーニング店によくある謳い文句に、「クリーニングの繁忙期を避けることで低価格を実現」というものがあります。

しかし、汚れは時間が経てば立つほど落ちづらくなるため、出来れば出してすぐにクリーニングしてくれる店を選びます。(閑散期にまとめてクリーニングする店の中には、技術力でカバーする所もあるのかも知れませんが……。)

② 水洗いに対応している

ドライクリーニング(有機溶剤を使った洗浄)では汗汚れや匂いが落ちづらいので、水洗いを同時にやってくれる店を選びます。出来れば、水洗いで追加料金が無いところが良いでしょう。

③ 衣類の保管状況を公開している

せっかくクリーニングした衣服が劣悪な環境で保管されていたら元も子もありません。

ギュウギュウに詰め込まれている、薄いハンガーで肩が崩れている、(不織布でない)ビニールカバーが掛けられたまま保管されている……等々がないか、店頭やウェブで確認することが必要です。

④ 宅配に対応している

スーツは以外と重く、徒歩での持ちは運びは2~3着が限度です。そのため、宅配に対応していると衣替えの時に非常に楽です。

近所の店が車で運んでくるタイプと、宅配便業者が配送するパターンがあります。後者は運送中シワになりやすいというデメリットがあるため、対策をとっているかも確認ポイントになります。

⑤ 適切な金額で、価格体系が分かりやすい

保管料金、水洗い込みならば、概ねジャケットで1,600円、ズボンで900円以下なら良心的な価格だと思います。

ただし、極端に安い物はプレスが下手だったり、扱いが雑な場合が多く、あまりお薦めしません。

クリーニング料金は元の洋服の価格との兼ね合いもあるため、一概に適正価格を定義しにくいところが有ります。つまり、高いスーツはお金を掛けてメンテナンスした方か良いですし、安いスーツは安くメンテして買い直した方が経済的です。

⑥ 6ヶ月を超える保管が可能

衣替えの周期によっては6ヶ月以上の保管が必要な場合があります。しかし、店によっては期限を半年と設定している所もあり、注意が必要です。

⑦ 返送日がいつでも変更可能

暖冬/厳冬、酷暑/冷夏はその季節に突入してみてやっと分かることもあり、また、仕事の繁閑も半年前から予測がつかないこともあります。

そんなときは、替えの時期をずらすわけですが、業者の中には1回しか変更を受け付けないような場合も有り、注意が必要です。

⑧ ジャケットの扱い(特にアイロン掛け)が上手い

男性用ジャケットの扱いがどのくらい上手いかも大きなポイントです。(洗いやシミ抜き以上に重要かもしれません。)

特に、ラペル(下襟)の返り部分と胸部分のアイロン掛けのうまさは、ジャケットの見た目に大きく関わる箇所です。仕上がりの画像がWEBに載っていれば確認するか、1着だけ出してみて出来を確認します。

 

5.まとめ

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  • オフシーズンのスーツを保管クリーニングに預ける事で、クローゼットの収納力を2倍~3倍にできる
  • クリーニングの回数は少ない方が良いが、普段使いのスーツは1シーズンに1回はクリーニングすべき
  • 保管クリーニングに出すタイミングは、最低限夏と冬の年2回だが、春秋の変わりやすい季節にも対応できる4回がおすすめ
  • スーツの着数が増えてきたら、管理簿を作った方が便利
  • 4.保管クリーニング店の選び方に多くマッチする店を探してみる

着たらブラッシングをし、ローテーションしながら、日々汚さないよう気をつけ……とやっていると、スーツは平気で5年以上持ちます。廃棄する物が無く、新しい物が増えていけば、当然クローゼットは満杯になるわけで……。

追加の収納場所を自宅に確保しようとしても、賃料の高い都心部の一人暮らしの方、また妻帯者の方は、易々とクローゼットを増設するわけにも行きませんよね。

そして、クローゼットもギチギチに入れることは、虫喰いや湿気、擦過による傷みなどを考えると良くありません。

ということで、行き着いたのが保管クリーニングでした。今では、これ無しでワードローブを維持できなくなっています……^^;。

 

 

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