もう一着服が欲しい!(作りたい!)と思っても、頭をよぎるのは既に満杯のクローゼット。皆さんにもご経験があるのではないでしょうか。
今回はなんだか題名がライフハック系になっていますが、少しの工夫で服を傷めずにクローゼットを有効利用する方法を考えてみようと思います。
クローゼットの詰め込みすぎは、服を傷める原因に
有効活用法をご紹介する前に、クローゼットへの適正な収納数を考えてみます。
実は、本記事のタイトル画像は結構マズイ状況。そう、クローゼットに服を詰め込みすぎの状態なのです
ジャケットの肩の部分を見て下さい。前の服に触れていませんか?
この状態だと、早々に肩の部分同士が擦れ、痛んできます。とくに、取り出しが激しい、毎日使うようなクローゼットですと顕著です。
ということで、本来あるべき姿は以下のような形。
こちらは近接して撮影した写真。
最低でもこのくらいの間隔は欲しいです。肩の部分に1~2cmの間隔が空いていることがわかります。
肩の部分というのも理由があります。
肩の部分はハンガーのせいで、かなり固く出っ張っているからです。同じく固くなっている別の服の肩とぶつかった状態にすると、大いに擦れてしまいます。
これはその服を取り出したり収納したりしたときだけで無く、他の服が動かされたときの振動や圧力が常に摩擦となって伝わり続けるのです。
常時痛みが進行する状況を生み出す、最悪のコンディションです。
S字フックで服をもっと収納する
そこで登場するのがこいつ。どこにでもあるS字フックです。
これを使って、高い位置のジャケットと、低い位置のジャケットと段違いにつるし、肩と肩が擦れないようにします。
写真はすこし詰め込みすぎてしまいましたが、4着→7着に収納数が増えています。(常時使うクローゼットですと、6着<1.5倍>ぐらいが適正です)
なお、今回使うS字フックは以下の点に注意して用意して下さい。
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- 15センチ以上の長さがある物を使う:短い物を使うと、上下で肩がぶつかり意味がありません
- フック部分が大きい物を使う:クローゼットの架棒(ポール)のサイズに合わないと使えません
- 先端がコーティングされている物を使う:無コーティングのものは、服を引っかけて傷めます
実は、専用の器具が存在する
どこにでもある器具であるS字フックをまずは紹介しましたが、実は専用の器具が存在します。
よく見ると分かるのですが、前掲の写真はその器具を使っています。
それがこちら。「Wスペースフック」という商品名で売られています。
S字フックと何が違うかというと、ハンガー用のフックが横に出っ張っているので、掛けやすさ/取り出しやすさが段違いという点です。
ですから、長期収納用クローゼットには手持ちのS字フックを、普段使いのクローゼットにはWスペースフックを使うと良いと思います。
実際に使っている写真です。約1.5倍の収納が可能になります。
注意点もある
勿論デメリットもあります。
しかし、少し注意すれば良いので、そこまで気にする必要はありません。
- シワに気をつける
前掲の写真をみれば気づくかも知れませんが、腕の部分が若干押されぎみです。収納した後に腕などの位置を確認しないと、シワになるので注意して下さい。 - 虫に気をつける
クローゼットの量が1.5倍になると言うことは、虫のえさが1.5倍になると言うことです。防虫剤はしっかり入れて下さい。 - 湿気に気をつける
服の量が多いということは、湿気が逃げにくく、溜まりやすい状況でもあります。着用後の服はなるべく風通しの良いところに一晩置いてから収納するなどを心がけましょう。 参考:炭八のエントリー
一見窮屈に見えますが、肩と肩の間はあいていますし、ラペル(下襟)ロールの部分にも実は結構余裕が出来るため、寝てしまうことを防止できます。
またこれに、季節外れの服を保管クリーニングなどに預けることで、より一層クローゼットを有効活用出来る様になりますが、それはまた別の機会にご紹介します。
大きな家にお住まいの方、ウォークインクローゼットがある方はうらやましい限りです。
ただ、大多数のサラリーマンは収納場所に困っているのでは無いかと思い、今回の記事を書いてみました。参考になりましたら幸いです。