今年6月にライフバリューのシューツリーをレビューしましたが、
その際に「コロニル社のシューツリーも次回レビューする」と書き残し、
そのまま5ヶ月あまり放置しておりました^^;
すっかり忘れていたところ、先日読者の方からリクエストを戴きまして、
今回、ようやくレビューをしたいと思います。
お待たせいたしました……。
1.外観
コロニル(Collonil)は、ドイツの有名靴用品ブランドです。
日本でも結構名が知れており、
一度はご覧になったことがあるのでは無いでしょうか。
これまでも、靴クリーナーである「ユニークリーム」や、
防水スプレーなどをレビューしてきましたが、
いずれも使いやすくかつ高品質で、リピートしている物も多いです。
参考:Tag コロニル
こちらが外箱。
コーポレートカラーのモスグリーンに、金色でロゴが入っています。
Amazonから4千円弱で手に入れました。
サイズ展開はSとMの2種類で、今回はMサイズを購入。
シューツリーとしては平均的な価格でしょう。
アロマティックシダーが使われているとのこと。
(アロマ用精油では、シダーウッドなどとも言います)
アロマティックシダーはシューツリー(シューキーパー)の素材としてはポピュラーで、
カビや雑菌の繁殖を防ぎ、嫌な匂いをおさえる効果が有ります。
(使ううちに芳香成分が取れていくので、アロマオイルを吹きかけたりもしています)
蓋を開けたところ。
緩衝材と化粧紙にくるまれています。
蓋を開けた瞬間、シダーウッドの心地よい香りが立ちのぼりました。
「アロマティック」を謳うだけのことはあると思います。
化粧紙を取ったところ。
ブランドロゴのプレートが目立つ位置に貼り付けられていました。
なお、化粧紙に小さなシミらしきものが付着していましたが、
こちらはシダーウッド特有の油脂分だと思われます。(シューツリーにはよくあること)
アロマ成分が豊富な証でもあるので、特段悪いことではありません。
※ 不安な場合は、ちり紙などで全体をぬぐってから、靴入れすると良いと思います。
2.ディテール
取っ手の部分。
トゥ部分。
きちんと縁がヤスリ掛けをしてあります。こういう所は格安ツリーとの差です。
取っ手の部分も処理済みです。
真鍮製の金具によって、靴の横幅に合わせてトゥ部分が広がる仕組み。
先端の開きの強さを調整することは出来ないようです。
ただし使ってみた限りにおいては、丁度良い具合に広がってくれるので、
調節が不要という意味なのでしょう。
(下の写真は「Diplomat」のシューツリーの先端部分。調節用のねじが見える)
3.つかってみた
装着したところ。
とても装着しやすく、見た目も良いです。
取っ手も大きく扱いやすい(取り出しやすい)のですが、
逆にその取っ手が靴の入り口に引っかかる事があるのがマイナスです。
材質もかなり良い物を使っているようで、
使いはじめて数ヶ月経っても、殆ど匂いが消えることがありません。
また、先端部分がバネの力で開くようになっていないので、
無理にトゥが押し広げられることが無く、
軟らかい革の靴であっても、安心して使うことが出来ると思います。
4.他社との比較
左から、Diplomat、Collonil、ライフバリュー、スコッチグレインのシューツリーです。
反対側からも撮ってみました。
ヒール(かかと)が他社に比べて細いことが分かります。
そのため、無理に押し広げる事がなく、装着する靴を選びません。
かといって、抜けやすいと言う事も無く、上手く設計されていると思います。
形は無印良品(上の写真にはありません)のシューツリーとよく似ていますが、
こちらの方が、フチの処理などがしっかりしていました。
5.まとめ
よいところ
- ブランドのツリーとしては手ごろな価格
- 加工の精度が高く、処理がしっかりしている
- 良い材質のシダーウッドを使っている
- 装着する靴を選ばない
あまりよくないところ
- 取っ手が履き口に引っかかりやすい
- (強いて言うなら)ヒールカップ細く、広い靴には不適
取っ手が履き口に引っかかりやすいという事以外、
あまり目立った欠点が見当たらず、優等生的なシューキーパーだと思います。
プラスティック製を使っている方は、初めの1本にも最適ですね。
名の知れたブランドでもあり、
かつ値段が手頃なことから、贈答品としても使いやすいと思います。
他にも、靴メーカーの公式シューツリー、
文中にも登場した無印良品製、海外製の怪しいシューツリーなど、
機会を見つけて(忘れた頃になるかもですが)紹介していこうと思います。
それでは。