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【投票】どの様なスーツを買う事が多いですか? (おまけ:「実は定義が曖昧なイージー/フルオーダー」「既製服の方が格好良い?」)

投稿日:平成25年(2013) 10月13日  更新日:平成25年(2013) 10月26日 

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※ 本記事の投票は、H25.10.25に締め切りました。投票ありがとう御座いました。
記事を書いていて思うことがあります。
それは、読者の皆さんが普段どの様なスーツを、どこで買っているんだろう?
と言う事です。

既製服を買っている方が殆どの中で、
フルオーダーの記事ばかり書いても参考になりませんし、逆もまたしかりです。
そこで、右ペインに投票スペースを設けました。

第1回は、「どの様なスーツを買う事が多いですか?」です。
後日、アンケートの結果にあわせて記事を書いていこうと思います。
お気軽に投票をお願いします。

 

自分のことを書かずに投票してくれなど、虫の良いことは言えませんので、
ちなみに私はどうしているか(何を基準に選択しているか)というと――
興味のある方は「続きを読む」から御覧下さい。
※ 「おまけ」項目として、フルオーダー、イージーオーダーの用語定義についても考えてみました

 

 

フルオーダーとイージーオーダーが半々くらい

タイトルに結論を持ってきてしまいましたが、掲題の通りです。

吊し(既製服)は一切着ないの? という質問がありそうですが、
吊しを「着ない」のではなく、「着られない」というのが実情です。

本当は標準体型だったら良いのですが、幼少の時分に水泳をやっていたのが原因で、
吊しを着ると、胸の部分が浮いてしまうのです。

それではなぜ、
フルオーダーとイージーオーダーの両方を選んでいるのかと言うところですが、
これにはいくつかの基準と理由があります。

 

 

生地の値段、用途、縫製など、仕様/目的に合わせて選ぶ

フルオーダーに出来るとこと、イージーオーダーにできること、
その逆でフルオーダーに出来ない事、イージーオーダーに出来ない事もあります。
以下、個人的な見解ですが、以下のように使い分けをしています。
※ 前提としてフルオーダーは手縫い9分、イージーオーダーはマシン縫製を前提として書きます。

  1. (生地)高い生地はフルオーダーで
    理由: フルオーダーの方が型が崩れにくく、長持ちする
  2. (雰囲気)英国風のカッチリしたイメージはフルオーダー、
    イタリア風の柔らかいイメージはイージーオーダーで
    理由: よほどイタリア等で修行した職人で無いと、多くの日本の職人がフルオーダーで柔らかい風合いを出すのは難しく、イタリアクラシコを謳ったイージーオーダーの機械縫製の方が得意
  3. (仕様)難しい仕様や高いフィットが求められる場合はフルオーダーで
    理由: 職人が一から型紙を引くので、標準から外れた仕様も依頼することが出来る。さらに、仮縫いが標準なので、三つ揃いなど厳密に体に合わせたいときなどは、フルオーダー推奨。

 

 

(おまけ1)実は定義が曖昧な「イージー」「フル」オーダー

ここまで書いておいて、またアンケートをしておいてアレですが、
「イージーオーダー」や「フルオーダー」の定義って、結構曖昧なんですよね。

この記事やアンケートでは、

  • フルオーダー: 職人による型紙作成、仮縫いや中縫いがあり、毛芯(けじん)も手作り、アイロンによるクセ取りがあり、9割方手縫い
  • イージーオーダー: コンピュータ(CAD)による型紙作製、仮縫いや中縫いは無く、毛芯は既製か接着、プレスはあるがクセ取りは無く、9割以上機械縫製

ということを前提にしています。

しかし、世の中にはいろんな選択肢が有り、たとえばイージーオーダーで仮縫いはやろうと思えば出来ますし、腕の取り付けだけ手縫いを謳っているメーカーもあります。
逆に、型紙作成と裁断は職人が行い、縫製は工場のラインでということも可能なわけです。

何を以てフルなのか、イージーなのか、かなり曖昧なのはおわかり頂けたでしょうか。
また、手縫いだから全て良いわけでもなく、機械縫製だから全てだめという物でもないのです。
直線縫いはミシンの方が綺麗ですし、一方でいせ込みは手縫いの方が得意です。

ですから、それぞれの製作方針や縫製を確認した上で、
自分のイメージに合った、店、方法を選ぶことが重要なのだと思います。

 

 

(おまけ2)既製服の方が格好良いという意見について

既製服の方がオーダーよりもデザイン/見栄えが良い、という意見があります。
これは、イージーオーダーにしろ、フルオーダーにしろ、体に合わせることを前提としており、
体型が良い人を除いて、醜い部分を強調してしまうという意見です。

これは一部正しいのですが、間違いだと思います。
まず、オーダースーツ(ビスポークスーツ)は体に合わせることをするのですが、
「醜い部分を消し、格好良く見えるようにしながら」という前提が抜けています。

一方で、フルオーダーの場合は型紙を引く職人が、
イージーオーダーの場合は補正の元となるマスターパターンやその補正アルゴリズムが、
デザインセンスに優れ、優秀であることが求められます。

従って、以下のような不等式が成り立ちます。

格好良いオーダースーツ > 格好良い既製服 > 格好悪いオーダースーツ

既製服はサイズが合いさえすれば、格好が悪くなることは余り少ないのですが、
オーダースーツは、体に合っていても、デザインが悪いとサイズの正しい既製服に劣るのです。
ですから、店のパターンや職人のセンスを見分けることが求められるというわけです。

難しい話ですが、店舗のディスプレイ、一回作ってみた感想など、
こればかりは自分で調べるしか無いですね……^^;

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