昨年、東京都の小池都知事が、節電の一環で都職員にタートルネックを奨励したニュースが話題になりました(「炎上」の方が正しいかも知れませんが^^;)。
そんな、少しネガティブなイメージが出てしまったタートルネックですが、個人的にはかなり大好きで、秋から冬にかけてのカジュアルシーンで常用しています。
そこで本日は、タートルネックをオススメする理由と、コーディネートのヒントについてご紹介します。
1.タートルネック×ジャケットがオススメのの理由
まずは、タートルネックとジャケットの組み合わせがオススメな理由を3つご紹介します。
①きちんと見える
ひとつめは、ネクタイを用いなくてもある程度きちんと見えること。タートルネックというと単体でカジュアル使いするイメージもありますが、テーラードジャケットとの組み合わせで真価を発揮するアイテムだと感じています。
業種業界にもよりますが、冬場のオフィスカジュアルのコーディネートに最適だと思います。
もちろん、最上位の「きちんとさ」は、ドレスシャツ×タイドアップ(ネクタイ)の姿です。しかし、ネクタイを用いないとなると、タートルネックもドレスシャツと同等かそれ以上の「きちんとさ」を見せることができます。
少なくとも、カジュアルシャツ×アンタイド(ノーネクタイ)よりも上です。
これは、ボタンを外したシャツのように胸元が露出しないことと、制服の詰め襟同様に立ち襟になっているため、引き締まった印象になるからです。
したがって、サイズが大きかったり、使い古したりと、タートルネックの首元が緩くなってくると、とたんにだらしなく見えます。
②温かい
2つめは温かいからです。
冒頭の小池知事の話題同様、タートルネックはかなり温かいアイテムです。
というのも、高めの襟が首に密着するため、常時マフラーをしているのと同様な効果を得られるからです。
従って、秋冬の寒い時期に最適なコーディネートと言えます。
③手入れが簡単
3つめは手入れが簡単だということ。
ドレスシャツは、洗濯後にアイロン掛けが必須ですが、タートルネックは基本的に不要です。
綿のインナータートルであれば、洗濯機の脱水を緩めにして、ハンガーで乾かしてしまえば自然とシワはつきません。
また、ウールのタートルネックは、そもそも頻繁に洗濯するものではありません。
忙しい方や、シャツのクリーニング代を節約したい方にはとてもオススメです。
2.「綿タートル」(タートルネックシャツ)もオススメ
単に「タートルネック」といっても、実は大きく2つの種類に分かれます。
一つは、ウールやアクリルで作られたアウターとして用いるタートルネックで、ウールのセーターと似た様な使い方が出来るもの。
もう一つは、綿やポリエステルで作られたインナーとして用いるタートルネックで、シャツと似た様な使い方が出来るものです。
おそらく、タートルネックと聞くと世の中的には前者のセーター的タートルネック(タートルネックセーター)が多く、こちらをイメージする方が多いと思います。
しかし、個人的には綿で作られたインナー的タートルネック(タートルネックシャツ)もオススメです。
インナーとして優秀
理由はいくつかあるのですが、一つはインナーとして優秀なことです。
タートルネックセーターの場合、内側にシャツを着る必要があるため、ジャケットを羽織ったときに着ぶくれすることがあります。まぁ、それ前提のジャケットを用いると、これはこれで格好が良いのですが。
一方で、タートルネックシャツの場合は、薄手のため、普通のシャツと同様に扱うことが出来ます。
毎日洗濯できて清潔
そしてもう一つは清潔ということ。
ウールのセーターは、基本的に着用後毎回洗濯するものではありません。(生地が痛みますし、クリーニング代もかかります。)
しかし、タートルネックという襟型は、構造上首の部分は必ず肌に密着するため、一般的なセーターよりも皮脂汚れが付きやすいという欠点があります。
一方、タートルネックシャツは先述の通り手入れが楽です。シャツと同じように洗濯機で洗え、脱水さえ気をつければシワも付きづらいです。
肌に優しい
ウールはその性質上、肌に密着しているとチクチクしてかゆくなることがあります。肌が弱い首元は特に。
したがって、チクチクするから、かゆくなるからと、ウールのタートルネックを敬遠する方は多いと思いますが、綿のタートルネックシャツはそういった肌トラブルがが起きにくいです。
暑すぎない
都市部の冬は、交通機関やオフィスなどで暖房が効きすぎていることがあり、タートルネックセーターだと暑すぎてしまうことがあります。酷いと、首回りが汗でベトベトになります。カーディガンとも違い、すぐに脱ぎ着出来ないですしね……。
その点、シャツタートルであれば、暑すぎることはありません。(ただし、寒冷地では逆に寒すぎるかもしれません。。。)
3.コーディネート・製品選びのヒント
続いて、タートルネックをジャケットと合わせる上での、コーディネートや製品選びのヒントをご紹介します。
①サイズ、特に「袖丈」と「首回り」に気をつける
タートルネックシャツはドレスシャツと違い、一般的に袖にはボタンが付いていません。また、袖も硬くなく、伸縮性のある素材で作られています。
そのため、ジャケットを羽織ったとき必要以上に袖が出て、デロ~ンとしてしまう事があるため、袖丈は十分注意して選ぶ必要があります。
また、首元が緩いタイプを選ぶと、だらしなく見えます。
②まずはグレイ、茶、紺の無地を選ぶ
試しにタートルネックとジャケットを合わせてみるか、という方にオススメなのが、無地のグレイ、茶、紺です。
これは、ほとんどのジャケットと無難に合わせられるからです。
また、ジャケットの柄とぶつかって利用シーンが限られるため、最初のうちは柄物を避けた方が良いでしょう。
③思い切って白や水色も選んでみる
慣れてきたら、白や水色もオススメです。特に、白はタートルネックセーターで格好良く見えます。
白も、オフィス用途であれば、アイボリー、オフホワイトなど、少し色が入ったものを選ぶと馴染みやすいでしょう。
(おまけ)L.L.Beanのタートルネックを買ってみた
去年の暮れに、新規開拓の一環でL.L.Beanのタートルネックシャツを購入してみました。(なお、この記事で使っている写真も、このタートルネックシャツです。)
購入の理由は、綿100%で、ジャケットに合わせやすいグレイ(チャコールヘザー)のカラーがあり、袖丈も丁度だったからです。実際に何度か着用してみましたが、着心地も良く、素材もしっかりしていて洗濯してもヘタりませんでした。
ユニクロにもシャツタートルはあるのですが、生地が薄くツルツルで、袖口がすぐにヘタってしまい好みでは有りませんでしたが、こちらはLANDS'ENDで愛用していたシャツタートルの良い後継候補になりました。
(ユニクロのタートルネックだと、薄手のセータータイプのものがおすすめです。)
あなたはタートルネックを活用していますか?
また、オススメのタートルネック製品がありましたら、ぜひコメント欄から情報をお寄せ下さい。