前回は、夏場のビジネス現場における半袖シャツがアリかナシか、311人のアンケート結果をお伝えしました。
条件付きも含めると7割の方が半袖シャツ容認であった一方、オシャレだと感じるのは僅か3%で、自分は半袖シャツを着ないという方も6割いました。
今回は、アンケートに寄せて頂いたコメントから、皆さんが半袖シャツをなぜアリまたはナシと考えたのかをご紹介します。
また、半袖シャツを着る際に気をつけたいこと、どうすればスタイリッシュに着こなせるかを、頂いたコメントをご紹介しながら考えます。
※ お詫び:スペースの都合上、全てのコメント(100件以上!)を紹介することはできませんが、すべて拝見しています。有り難う御座いました。また、掲載したコメントは、一部てにをはの修正や、抜粋しているものがあります。
※ また、今回はかなりボリュームがあるので、半袖シャツの着こなしだけに興味がある、という方は「3.半袖シャツ、読者オススメの着こなし」に飛んで下さい。
1.半袖シャツが「あり」の理由
なぜ半袖シャツは「あり」だと思うのか、皆さんの意見を紹介します。
なお、得票数としては「なし」33%に対して「あり」48%+「条件付きあり」19%と、かなり寛容な結果でした。
涼しげに見えた方が良い
まずは、半袖にした方が涼しげでオシャレに見える、という意見から。
むしろクールビズに則って涼しげな格好するのがビジネスマナーだと思います。
(40代男性、管理職層、業界:IT/通信系、職種:技術/その他専門職)
アロハやかりゆしのようなフォーマルな半袖シャツは存在するし、ビジネスではドレス度より機能性が重視されることが多いため
(30代男性、平社員、業界:サービス/インフラ系、職種:医療/福祉/介護等)
汗まみれの長袖姿より涼しげに半袖姿の方が業種によっては相手に不快感を与えないので
(40代男性、リーダー層、業界:サービス/インフラ系、職種:営業/コンサルタント等)
クラシックではないが、ビジカジとしては十分にアリ。設定温度の高いオフィスにおいて、汗ダクでいるぐらいなら半袖が良い。カジュアル化で温度設定高めなオフィスでクラシックを維持することが逆に難しくなっている場合も。
(50代男性、経営者/事業主、業界:メーカー系、職種:営業/コンサルタント等)
たしかに汗だくだくでいかにも暑そうな雰囲気よりも、服装として涼しげな方が見ていて辛くありませんね^^;
気候に合った着こなしをすべき
そもそもスーツスタイルには、肌の露出を極力減らすルールがあります。その延長として、シャツも長袖がスタンダードです。一方でその考えは、ヨーロッパの涼しい気候が前提にあり、日本にはなじまないという意見がありました。
あの英国人ですら植民地では半袖だったことを考えるとある程度は蒸し暑い気候にあった着こなしの方が良いと思う
(30代男性、リーダー層、業界:サービス/インフラ系、職種:医療/福祉/介護等)
長袖ではないとフォーマル度が低いというのが、高緯度北半球西欧文化に由来する偏見の類。それ以外の地域(気候帯)・文化においては合理的でない。
(50代男性、役員層、業界:サービス/インフラ系、職種:技術/その他専門職)
ビジネスでのスーツ着用強制はもはや過去のモノになりつつあります。したがって、日本では、早晩、スーツスタイルは晩秋~冬~初春の晴れ着になるのではないかと予想しています。
つまり、夏場の浴衣、冬場のダウンジャケットと同様、スーツはあくまで季節性のある服装になるのではないでしょうか。その流れで、半袖のシャツも、夏のビジネスウェアとして市民権を得ていくと思います。
半袖は不快に思わない
前項が「変えていくべき」で合ったのに対し、こちらは、そもそも半袖はビジネスマナー違反ではない、と言う声です。
ダサいと思うが無礼とは思わないのでアリ派です。
(30代男性、リーダー層、業界:メーカー系、職種:事務/企画/経理等)
駅員、郵便局員、警察官など、夏場に半袖シャツで勤務されている職種の方はいくらでもいますが、全く不快には感じない。
(40代男性、リーダー層、業界:サービス/インフラ系、職種:営業/コンサルタント等)
駅員、警察官の下りはなるほどな、と思いました。確かに彼らは半袖で格好良い服装に感じます。
かつてのように、「事務」と「現業(駅員、窓口や配達の郵便局員、街中の警察官はこれに該当)」が厳格に分かれていた時代であれば、事務は畏まった服装、現業は動きやすい服装、と分けられていました。
しかし、多くの業界や職種でその垣根も無くなりつつあり、事務だからといって畏まった服装を必ずしもしなくて良い、ということですね。
ビジネススタイルのカジュアル化
類似の意見として、ビジネススタイのカジュアルを挙げるものありました。社会において、特に日本では「多数派が正義」な風潮もあり、「あり」の重要な根拠になるでしょう。
ビジネススタイルの自由化(カジュアル化)に伴い、半袖シャツの着用も「あり」ではないかと思う。
(20代男性、平社員、業界:メーカー系、職種:営業/コンサルタント等)
うるさ方がなんと言おうと、実際普及している。清潔感に気配りの上、支障なしと考える。
(50代男性、経営者/事業主、業界:サービス/インフラ系、職種:医療/福祉/介護等)
職場で半袖シャツが普及しているから。ノーネクタイなら半袖シャツの方が不思議とサマになると思うから
(40代男性、リーダー層、業界:金融系、職種:事務/企画/経理等)
私は着ませんが既に市民権を得ていると思います。
(40代男性、リーダー層、業界:サービス/インフラ系、職種:事務/企画/経理等)
むしろ、長袖やクラシックを押し通す方が野暮ったい、という意見もありました。
逆に長袖のポロシャツはヤボったい。ビジカジが浸透してきた昨今、本当のクラシックを押し通している者の方が奇異にも写る状況が増えた。
(50代男性、役員層、業界:メーカー系、職種:営業/コンサルタント等)
袖まくりが格好悪い
長袖シャツの袖まくりのほうがむしろ格好が悪く、半袖にすべきとの声もありました。
そでをまくった格好に清潔感を感じない
(40代男性、リーダー層、業界:金融系、職種:事務/企画/経理等)
長袖を変な袖捲りしているより見た目的にも全然良い、重要なのはトータルの清潔感や見た目だらしなく映らないようにする、だと考えます。
(50代男性、平社員、業界:サービス/インフラ系、職種:事務/企画/経理等)
個人的には、きちっとした腕まくりであれば格好良いと思います。しかし、単純にまくっただけや、ねじり鉢巻きみたいな袖は散見されるので、ロールアップの仕方にも工夫は要ることが分かります。
汗対策
こんな声もありました。脇汗対策で半袖にしている、というものです。
本当は長袖(腕捲り)にしたいが、職場が蒸し暑く、脇汗対策をしても滲むため、やむなく半袖にしている。泣く泣く「あり」
(30代男性、リーダー層、業界:行政系、職種:教員/公務員/農林水産関連等)
2.半袖シャツが「なし」の理由
つづいて、半袖シャツが「なし」の方(及び「条件付きあり」で否定的コメントをいただいた方)のコメントです。
格好が悪く見える
一番多かったのは、単純に半袖シャツが格好が悪い、というものでした。
ビジネス用パンツと半袖シャツは極めて相性が悪いため
(40代男性、リーダー層、業界:メーカー系、職種:営業/コンサルタント等)
やはりだらしなく見えるしかっこ悪いと思います。ジャケットを着れないのもマイナスポイントです。個人的にはビジネスの場に半袖スーツやハーフパンツで来るくらいの違和感です。
(30代男性、平社員、業界:メーカー系、職種:技術/その他専門職)
紳士服として未完成と考えているから。
(20代男性、平社員、業界:行政系、職種:教員/公務員/農林水産関連等)
格好が悪い理由の中で具体的に挙げられていたのは次の3つ。子供っぽく見える、古くさく見える、着こなしが難しい、です。
子供や学生の格好に見える
半袖の白シャツは、学生服の夏服に多いことから、子供っぽい印象を嫌がる声がありました。
幼く見える。
(30代男性、リーダー層、業界:行政系、職種:教員/公務員/農林水産関連等)
学生のようにみえるため
(30代男性、リーダー層、業界:行政系、職種:事務/企画/経理等)
単純に子供っぽく見えるので
(40代男性、管理職層、業界:金融系、職種:営業/コンサルタント等)
古くさく感じる
幼く見えるという声がある一方、古くさく見えるという声も。
昭和のおじさん感が強い
(30代男性、管理職層、業界:サービス/インフラ系、職種:営業/コンサルタント等)
昭和のおじさん色が強くかっこわるい
(40代男性、管理職層、業界:メーカー系、職種:事務/企画/経理等)
着こなしが難しい
これは私もかなり同意するところですが、半袖シャツは着こなしが難しい、というものです。なお、着こなしの改善策については、本稿の後半でも考えたいと思います。
半袖で袖幅が合わず、腕がブカブカまたは逆にパツパツなビジネスマンをよく見かけます。中々着こなしが難しいなと思うのが正直なところです。
(30代男性、管理職層、業界:サービス/インフラ系、職種:事務/企画/経理等)
猛暑なのでビシッと着こなせれば半袖もありかと思います。着こなせてる人を見たことはありませんが・・・
(30代男性、リーダー層、業界:IT/通信系、職種:技術/その他専門職)
ジャケットが汚れる、ジャケットと合わない
初夏や秋口など、もしかしたらジャケットを羽織るかも……というシーンで困る、というものです。
ダサい、ジャケットが汚れる
(40代男性、リーダー層、業界:行政系、職種:事務/企画/経理等)
ジャケット着用に半袖シャツだと裏地が傷みそう
(40代男性、平社員、業界:サービス/インフラ系、職種:事務/企画/経理等)
上着を着る可能性がある前提ではありえない。見た目も×
(40代男性、管理職層、業界:商社系、職種:営業/コンサルタント等)
このことから、半袖シャツは、半袖シャツ単体で着ることを前提にする必要があります。
となると、出てくるのが次の疑問点です。
ポロシャツでいいのでは?
自分は半袖シャツを持っていない。それは、着た時にきれいに着こなせないから。なので、すっきりと着こなせるのであればありだと思うが、半袖シャツを着るなら台襟のポロシャツのほうがすっきりして涼し気と思う。
(40代男性、管理職層、業界:サービス/インフラ系、職種:技術/その他専門職)
半袖シャツならポロシャツでいいのでは?
(20代男性、平社員、業界:メーカー系、職種:営業/コンサルタント等)
たしかに、シルエットは半袖シャツもポロシャツも類似しています。また、スーパークールビズが浸透した昨今、ビジネスでもポロシャツは多用されるようになりました。
しかし、それでも半袖シャツとポロシャツは、以下の2つが大きく異なると考えます。
- 生地が違う:ポロシャツは伸縮性のあるニット素材のため、シャツに比べてよりカジュアルに見える。
- 前立てが違う:ポロシャツは原則としてプルオーバー(頭から被るタイプ)になっており、この点もカジュアルさが増す原因になる。(ただし、前開きになっているいわゆる「ビズポロ」も一部にあり。)
従って、半袖シャツがポロシャツに代替するかというと、個人的にはやはり異なるものだと思います。
比較するとこんな感じ↓
←ビジネス寄り 長袖シャツ>半袖シャツ≧ビズポロ(長袖)>ビズポロ(半袖)>ポロシャツ カジュアル寄り→
肌が露出する
腕の毛が露出することにより清潔感が欠如するため
(30代男性、リーダー層、業界:行政系、職種:教員/公務員/農林水産関連等)
電車でつり革を持ったときに脇が見える
(40代男性、平社員、業界:サービス/インフラ系、職種:事務/企画/経理等)
脇が見えるのが、非常に見苦しいです。どうしても半袖にしたかったら、ポロシャツにして頂きたい
(50代男性、管理職層、業界:メーカー系、職種:事務/企画/経理等)
これは個人差もあるので悩ましい問題ですね。体毛が薄い方は良いのかもしれませんが……。半袖を着る以上毛の処理は必須という方もいらっしゃいました^^;
格好の良い製品がない
長袖をバッサリ切ったような半袖はなしと判断しています。シャツメーカーが「半袖用にデザインした半袖シャツ(要は野暮ったく見えない)」ならありかもしれません(そういう半袖シャツがあるのかどうかは知りませんが…)
(40代男性、平社員、業界:サービス/インフラ系、職種:営業/コンサルタント等)
切りっぱなしのようで格好悪いから。七分袖みたいなデザインでもっと工夫をしてほしい。
(20代男性、平社員、業界:行政系、職種:教員/公務員/農林水産関連等)
(服装を気にしないおじさん位しか見なくなりましたが・・・)長袖を切った様な袖口が大きい半袖は古臭い印象の為、着てほしくないです。
(20代女性、平社員、業界:メーカー系、職種:営業/コンサルタント等)
半袖の既製シャツに、良いデザインが少ないという意見でした。類似の意見として、派手なボタンホールや二重襟が格好悪いというものも。
ビジネス現場におけるファッション性の高いアイテムとして日が浅い半袖シャツ。まだまだオシャレなものが少ないのだと思いますが、逆に言うと、発掘のし甲斐がありそうですね。
なお、来年に向けて半袖シャツのレビューもしてみたいと思います。ビームスF、鎌倉シャツのトラベラーシリーズなど、オススメブランドのコメントもいただいていますが、他にもありましたらコメント欄よりご紹介下さい。
温度調節し易いから
エアコンによる寒暖差を、長袖にすることで緩和できるという意見もありました。
見た目以外の理由として、エアコンで寒い会議室とかの場合もあるので長袖が好き
(30代男性、リーダー層、業界:行政系、職種:教員/公務員/農林水産関連等)
半袖がありとは回答したものの、私自身は長袖シャツの腕捲りをしてます。エアコンが寒過ぎるときに半袖では調整ができないので…。
(30代男性、リーダー層、業界:メーカー系、職種:営業/コンサルタント等)
寒がりの方は、たしかに長袖の方がよいですね。
3.半袖シャツ、読者オススメの着こなし
半袖シャツを格好良く着こなすためには何が必要か、皆さんのコメントを引用しながら、考えてみます。
サイズ感
サイズ感が全て
(40代男性、リーダー層、業界:金融系、職種:事務/企画/経理等)
自分の着こなしは、ジャストフィットもしくはワンサイズダウンで体のラインに合ってるサイズ(ビール腹などは論外)襟はカッタウェイのみ、胸ポケットなし、袖は短めで袖幅も腕の太さに合うものを着用しています。
(30代男性、リーダー層、業界:商社系、職種:事務/企画/経理等)
どんな服装もそうですが、サイズ感がもっとも重要です。
本来ドレスシャツは、首回りと袖丈が重要です。首回りは、閉まらない、またはブカブカだと格好悪いためで、袖丈はジャケットの袖からシャツがわずかに出る必要があるからです。しかし、半袖の場合はその2つはあまり重要ではありません。
そのためポイントは、胴回り、着丈、袖口の3点です。
胴回り
食後に座った状態で、キツくないくらいがおすすめ。
ここが大きいと、ズボンから生地がマフィンのようにあふれ出て、胴回りを太く見せてしまいます。
一方、痩せて見せようとキツすぎるのもNG。パツパツもだらしなく見えます。
着丈
既製の半袖シャツには、着丈が中途半端に短いものがあります。
シャツは、ズボンから出すなら出す、仕舞うなら仕舞う。どちらかにしましょう。
中途半端な着丈は、仕舞って着る(タックイン)にはズボンからシャツか出てしますし、シャツを出して着る(タックアウト)には長すぎるからです。
袖のサイズ
最後は袖のサイズ。これは本当に沢山のコメントをいただきました。一部ですが以下にご紹介します。
アームホールはタイト目、袖の長さ、襟型をきちんと合わせればスマートかつ清潔に見える。
(40代男性、管理職層、業界:IT/通信系、職種:事務/企画/経理等)
袖口はあまり広くない方がいいと思います。
(50代男性、役員層、業界:サービス/インフラ系、職種:事務/企画/経理等)
袖口が広いと中学生みたいに見えます。
(20代男性、リーダー層、業界:小売系、職種:販売/サービス等)
ビジネス用半袖シャツは、袖口が大きすぎる場合、不恰好に見えやすいため、袖口と二の腕が程よい空き具合を考慮したものがよい。あと襟型はボタンダウンよりも、ホリゾンタルやワンピースカラーなどの方が個人的に好み。
(30代男性、平社員、業界:IT/通信系、職種:営業/コンサルタント等)
サイズが合っていないとか、袖が長い、袖口が広すぎるのは格好が悪い。
(50代男性、リーダー層、業界:行政系、職種:教員/公務員/農林水産関連等)
既製半袖シャツはアームホールが太すぎるのが難点。
(30代男性、平社員、業界:サービス/インフラ系、職種:事務/企画/経理等)
確かに袖が大きいと不格好に見えます。
また、袖に関連する肩幅のサイズも重要です。肩の縫い目が、肩から落ちてしまうのでは肩幅が大きすぎて、だらしなく見えます。他のサイズが合っているのに、なんとなく大きめに見えるのは、肩幅が原因だったりします。
余計な装飾は省き、生地感で勝負
襟に余計な細工が入ったものはやめた方が。
(40代男性、リーダー層、業界:サービス/インフラ系、職種:教員/公務員/農林水産関連等)
シンプルなデザインのものが増えてほしい(ノーネクタイを前提としているためか、デザインが過剰になものが多いように思います)
(40代男性、リーダー層、業界:金融系、職種:事務/企画/経理等)
二重襟、色つきのボタンやボタンホール、目立つステッチ等々、ビジネス向けとして販売されているシャツの中には、かなり派手な装飾を見かけることがあります。
これらの装飾は、「昭和のおじさん」っぽくならないような、努力の結果なのだと思います。しかし、あまりコテコテしすぎたものは、下品にみえたり、安っぽく見えるのでオススメしません。
個人的に好きなのは、やはりリネン(麻)生地です。カジュアルさを出したいのであればすこしザックリとした、ネップ(糸の節)が出たものを、もう少しドレス寄りに倒したいのであれば、綿麻混を着ると良いでしょう。
また、水色の霜降り状の生地もオススメです。
襟に気を使う
基本的にノーネクタイで着用する半袖シャツは、襟が常に開いた状態になります。そのため、どんな襟型にするかも重要です。
襟を立たせる
ボタンダウンが増えてほしい(ノーネクタイでも襟元がだらしなくみえない)。
(40代男性、リーダー層、業界:金融系、職種:事務/企画/経理等)
(半袖シャツは)見た目が安っぼい。せめてボタンダウンタウンにして襟元はシメテほしい
(50代男性、リーダー層、業界:メーカー系、職種:技術/その他専門職)
襟を開いた場合、普通の襟型では襟がすぐに寝たり、中途半端に立ったりと、形が一定で無く、だらしなく見えます。
そんなときボタンダウンカラーであれば、襟の形を保つことが出来るので、しっかり見せることが出来ます。
スナップダウンならアリかと思ってます。
(50代男性、管理職層、業界:マスコミ系、職種:営業/コンサルタント等)
ボタンダウンはスポーティー過ぎるから……という方は、スナップダウンもありでしょう。スナップダウンとは、襟の後ろにあるボタンやスナップで留める襟型で、ボタンが見えないことが特徴です。
参考↓
いっそ開き直る
開襟シャツ、イタリアンカラーシャツはおしゃれと思う。
(50代男性、リーダー層、業界:行政系、職種:教員/公務員/農林水産関連等)
開襟シャツなど、ただ袖を短くしただけのドレスシャツではないものの方がかっこいい
(30代男性、平社員、業界:サービス/インフラ系、職種:医療/福祉/介護等)
いっそ、開襟シャツや、イタリアンカラーにしてしまえ、というコメントも多く寄せられました。
また、こんな質問もコメントの中でいただいていました。
質問になりますが、戦前から日本の伝統的なビジネスウェアである開襟半袖シャツについてはいかがお考えでしょうか?
(20代男性、平社員、業界:サービス/インフラ系、職種:事務/企画/経理等)
ネクタイを締めることを前提にした襟型ではなく、そもそもネクタイを締めない襟型のほうが美しいという意見です。若干リゾートチックになりますが、アリな選択肢だと思います。
開襟シャツについてもアリだと思いますが、少なくとも多数派ではなく、場合によっては物珍しく見られる可能性があるため、覚悟が必要です。とはいえ、ファッションは自分が何を着たいか、が一番大切です。良い製品に出会えたら買ってみてはどうでしょうか。
ただし、既製品では数が少ない上、オーダーでも対応出来る工場が少ないこともあって、良いものを手に入れるのは大変だと思います。
下着の透けに気をつける
半袖シャツの袖口からインナーシャツがチラ見えするのがダサい(黒とか目立つ色だと尚更)
(30代男性、平社員、業界:行政系、職種:教員/公務員/農林水産関連等)
下着が透けているのは見苦しく感じます。また、腕の毛の処理は必須かと。
(20代男性、リーダー層、業界:商社系、職種:事務/企画/経理等)
当サイトでも何度か取り上げていますが、下着の透けに注意します。夏場のシャツ生地は薄いモノが多いため、アンダーシャツが透けて見えてしまうことがあるからです。
また、襟を開くことが前提ですので、クルーネックのアンダーシャツも避ける必要があります。
なお、詳しく知りたい方は以前記事にしていますので、是非ご覧下さい。
4.まとめ
長くなったのでまとめます。
半袖シャツが「あり」の理由
- 涼しげに見えた方が良いから
- 日本の熱い気候に合った着こなしをすべきだから
- そもそも半袖シャツはビジネスで不快と言えないから(ビジネススタイのカジュアル化)
- 長袖を袖まくりした方が格好悪いから
- 脇汗対策上やむをえず
半袖シャツが「なし」の理由
- 格好が悪いから(子供っぽい、昭和おじさんぽい、着こなしが難しい)
- ジャケットとの相性が悪いから
- ポロシャツで十分だから
- 肌の露出が嫌だから
- 良い製品が無いから
- 長袖の方が温度調節し易いから
読者のオススメをヒントにした、半袖シャツの着こなしTIPS
- サイズ感が最も重要(特に通常のシャツに比べ、胴回り、着丈、袖のサイズに注意する)
- 余計な装飾は省き、生地感で勝負する
- ボタンダウンやイタリアンカラーなど、襟型を工夫する
- 下着の透けに気をつける
おわりに
この度は、沢山のコメントをいただきまして有り難う御座いました。重ねて御礼申し上げます。
また、スペースの都合上、全てのコメントを紹介できずに申し訳ありません。
ビジネスにおける夏場の半袖シャツは、「クラシックの路線から外れるので一律にNG」と、否定するのは簡単です。また一方で、実質的にスタンダードになりつつあるから、とりあえず半袖を着ておくか、というのも簡単です。
しかし、自分なりに考え、ポリシーを持って選択した方が、よりファッションを楽しめると思うのですが、いかがでしょうか?
真夏の都市部では、ヒートアイランド現象等により、もはやジャケットを羽織れない状況になりました。そのとき、ジャケットを脱いだだけで良いのか、ジャケットの下に着ていたシャツのままで良いのか、ジャケットを着ないのに長袖のシャツである必要はあるのか、など、自ら考えることが重要だと思います。
その結果、長袖にこだわりを持つも良し、スタイリッシュな半袖を追求するもよし、着たい物を着れば良いのです。
もし、他の方のコメントを見て気づきがありましたら、下のコメント欄からご意見をお寄せ下さい。また、本文にも記載しましたが、お気に入りの半袖シャツブランドも是非ご紹介下さい。