毎年6月~7月はクリアランスセールが集中する時期ですが、リーガルの公式通販サイト「シューズ・ストリート」でシェットランドフォックス(SHETLANDFOX)がセールになっていました。
半年前に購入したシェットランドフォックス「グラスゴー」の調子が良く、思わず注文してしまいましたので、レビューをしたいと思います。
1.購入したもの
A. シェットランドフォックス アーバイン ハーフブローグ
- 型番:3064SF
- 色展開:2色(ブラック、ダークブラウン。今回はダークブラウンを購入)
- サイズ展開:23.5-27cm
- 素材:イタリア製カーフ、レザーソール
- 製法:グッドイヤーウエルテッド
- 生産国:日本
- 定価:\50,760(今回は30%OFFの\35,532で購入)
B. シェットランドフォックス アーバイン ダブルモンク
- 型番:3066SF
- 色展開:2色(ブラック、ダークブラウン。今回はダークブラウンを購入)
- サイズ展開:23.5-27cm
- 素材:イタリア製カーフ、レザーソール
- 製法:グッドイヤーウエルテッド
- 生産国:日本
- 定価:\50,760(今回は30%OFFの\35,532で購入)
参考リンク:シェットランドフォックス 公式サイト
いずれもハーフブローグ、メダリオン付きのダブルモンクと、カジュアル寄りでありながらビジネス用途にも使えます。
2.購入の経緯
元々国産靴についてはスコッチグレイン党であったこともあって、今年の1月にご紹介したのが初めてのシェットランドフォックスでした(参考記事)。その時は黑のキャップトゥのダブルモンクストラップで、主にビジネス用として購入しました。
あれから半年。2週間に1~2回程度履いていたのですが、私の足に合っているのかとても履き心地がよく、かつ手入れを重ねるうちに革が良い質感に変化してきたこともあって、2足目のシェットランドフォックスを探していました。
そして今回、ジャケパン用(クールビズのビジネス用、また週末用)として、ダークブラウンのシェトランドフォックスを追加購入することにしました。
試し履きが出来るリーガル公式通販「シューズ・ストリート」
基本的に、靴は試し履きが出来る環境で買うようにしています。ネット通販でそれが実現できるのはAmazon(参考記事)やLands’end(参考記事)位だと思っていたのですが、リーガルの公式通販は10回まで往復送料無料で試し履き&サイズ交換&返品が出来ると言う太っ腹振り。
ですから、とりあえず気に入った商品を買ってみて、家で履き、気に入らなかったら返品しようともくろんでいたのですが、取り寄せた商品の両方とも気に入ってしまいそのまま購入してしまいました。
公式通販でのセール
公式通販は、小売店/リセラー保護のために通常はセールをしないことが多いのですが、リーガル公式通販サイトは結構セールが多いのが特徴です。今回はサマーセールということでシェットランドフォックスが30%OFF扱いになっていました(他にも様々なブランドがセールにかかっています)。
型落ち品や廉価ラインかと思ったのですが、現行主力製品のアーバインがセールになっていたのでビックリしました。しかも、私が注文していた時点でかなりのサイズが残っており、これも驚きです。
3.外観レビュー
A. シェットランドフォックス アーバイン ハーフブローグ
送られてきた段ボールはリーガルコーポレーションの名前が入っていましたが、靴の外箱はシェットランドフォックスの名前だけ。リーガル色を一切排除した造りになっています。
なお、シューバッグやシューツリーなどの同梱はありません。(少なくともシューツリーは別途買った方が良いです)参考タグ:シューツリー
ダークブラウンのハーフブローグです。定価5万円と、日本製の革靴の中では高額な部類に入る一足ですが、ぱっと見で値段以上の質が感じられます。
アッパーはイタリア製とのこと。日本製のカーフも好きなのですが、柔らかさやきめ細かさは欧州製の方が上の様な気がします。
コバの仕上げが凄く綺麗です。海外製だと、クロケットのハンドグレードか、エドワードグリーン以上のレベルで無いとお目にかかれない綺麗さです。
そして、この革の質感が何より素晴らしいです。具体的なタンナー(鞣し業者)の名前は記載されて居ませんでしたが、海外製だと7~8万円台の製品(クロケットの標準ライン)と同等かそれ以上の質感だと思いました。
飾り穴もくっきり開けられており、ヒールの積み上げも綺麗です。
流石に、ソールは一般的な形状であるものの、隠し縫い(ヒドゥンチャネル)と半カラス仕上げになっていました。
B. シェットランドフォックス アーバイン ダブルモンク
前回購入した「グラスゴー」(下の写真)と比較すると、ノーズやバックルが丸く、柔和な印象です。グラスゴーがバリバリのビジネス用だとすると、アーバインのダブルモンクは週末のジャケパン用途にもってこいの顔をしています。
先端に施された飾り穴(メダリオン)。工場出荷時の磨き工程で、若干アンティーク加工ぽく、先端のみ濃い色の靴墨が入れられているのが分かります。好みが分かれるところではありますが、この靴の顔ならばアリかな、という感じは受けます。
ベルトのバックル。同じく、下は前回のグラスゴーです。今回のアーバインは丸みを帯びかつつや消しのバックルです。
ハーフブローグの方でも思いましたが、とても革が美しいです。
履き口です。
とても綺麗なコバ。スコッチグレインのヤハズ仕上げほどではありませんが、フチの角が取られています。おそらくみがけばもっと光ると思います。
ハーフブローグとダブルモンクの比較
ラスト(木型)について、公式サイト/公式通販サイト共に特に記載はありませんでしたが、おそらく同じ物を使っていると思われます。少し丸みを帯びた形状で、イギリスの伝統的な顔に近いと思います。
一方で、ちょっと傾けると、コバの綺麗さからかすこしシャープな印象が増します。ダブルモンクはバックルの形状が丸いため、それでもカジュアルな印象はぬぐえず、タイドアップしたカチッとしたスタイルには、ハーフブローグの方が良いかも知れません。
4.履いてみた感想
靴は数ヶ月は居てみないと本性が分からないものですが、とりあえず数時間履いてみた感想を。
前回のシェットランドフォックス「グラスゴー」入手以降、私の中でのリーガルに対する印象はずいぶんと変わりました。かつては、アメリカ的なボテッとした、イギリスの無骨さをさらに拡張させたようなデザインという先入観を持っていたのですが、実際に履いてみるととても洗練された印象を受けます。
履き心地
これは自分の足に、靴の木型が合うかどうかという問題が一番大きいのですが、私にはピッタリでした。また、屈曲部分が外国製に比べて軟らかいのも特徴で、足馴染みが早いような気がします。
見た目
10万円以上する高級靴の様に「思わず食べてしまいたくなるような革」というレベルではありませんが、とてもきめ細かく磨き甲斐のある靴です。特にコバは非常に綺麗で、油性の靴墨を塗り込んでストッキングでみがくと、輪郭が際立ちます。
買いかどうか
定価が5万円ですが、定価でも買いだと思います。革質は5万円ならスコッチのインペリアルの方が上だと思いますが、デザイン的にはこちらの方が好みです。では、30%OFFの価格で3.5万円ならと考えると……私なら即決で購入してしまいます^^;
公式通販の利便性(無料の送料/返送料/サイズ交換)にセールが加わるという最強コンビで注文できたのはかなりの幸運でした。これからも是非続けて欲しいと思います。
また、これからの手入れの中でどの様に革の表情が変化していくかとても楽しみです。折に触れて、当サイトでご紹介していきたいと思います。