皆さんは、LANDS' END(ランズエンド)を利用したことがありますか?
ランズエンドはサラリーマン向けファッション通販の先駆けといった存在ですが、
その特徴はなんと言っても、「高コスパ」と「利用しやすさ(返品交換が容易)」にあります。
そんなわけで、私もかれこれランズエンドを15年以上利用してきました。
さすがにハイブランドやテーラーに匹敵するほどの品質では無く、
さらにアメリカの田舎的な野暮ったさを強く感じるデザインも多いのですが、
ユニクロとハイブランドとの間を埋める事の出来る、サラリーマンの強い味方です。
「自信作」は返品自由
そんなランズエンドが「試してほしい自信作」として、
スエードのチャッカブーツとサイドゴアブーツを展開したと知り、
人柱として今回レビューしてみたいと思います。
値段は1足9,900円(税抜)。
本格靴の相場からすると、かなり安い金額のため不安がよぎりますが、
「自信作で返品自由」とのことで、試してみることにしました。
上の画像は、ランズエンドの広告から引用した物です。
送料0円、交換0円、返品も0円ということで、その自信の程がうかがえます。
(上記はH26.12.25までのキャンペーンとのことですので、ご注意下さい)
なお、今回は直接ランズエンドの公式通販サイトから購入しました。
1.「自信作」のサイドゴアブーツ
まずは、サイドゴアブーツからレビューしてみます。
正式名称は「メンズ・スエード・ローカット・サイドゴアブーツ」です。
外観レビュー
こんな箱で届きました。
靴箱も包装もランズエンドらしくアメリカンな感じです。
こちらがサイドゴアブーツ。色はネイビーです。
サイドゴアブーツとは、
くるぶしの部分がゴム素材になっている半長靴のことで、
チェルシーブーツよりもローカットです。
調子にのって3足頼んでみました。
左からグリーン、ブラック、ネイビーです。
グリーンは思った以上に色が薄かったです。
足幅の選択肢がEEEしか無いため、少しぼてっとした印象。
ランズエンドはアメリカ的な製品が多いため仕方が無いですが、
出来ればもう少しシェイプして、コバを削った物も有ると良いですね……
ディテールレビュー
くるぶしの部分。
履くときにここが伸び縮みすることで、
足を靴に固定します。履き心地は問題なし。
ソールは合成ゴムで、雨の日も問題なさそう。
(スエードには防水スプレーをすればOKですね)
コバの部分。グッドイヤーウェルテッドに見えますが、
実際には分解してみないと分からないですね……。
ただ、作りは値段以上にしっかりしています。
ディテール。
若干縫製が荒いように思いますが、許容範囲内です。
革質(本革)は本格靴に今一歩ですが、価格以上の高級感はあります。
(2万円といわれても納得できます)
ライナーは合皮とのことです。
縫い付けられた中敷きには、ポリウレタンや高反発スポンジが使われているとのことで、
何年も履くことは想定されていないようです。(加水分解するので、3~4年が限界でしょう)
履いてみた感想
サイズ感
まず、足入れして思ったのは「キツい」ということ。
普段のサイズよりはハーフ~1サイズ程度上げた方が良いと思います。
※ 実際私もハーフサイズ上げて交換しました
重さ
靴底が結構あつい合成ゴムのため、
普段スニーカーを履いている方には重く感じるかも知れません。
革靴からすると、殆ど変わらない重さです。
歩いてみた感触
試着の時は少し堅めに感じるのは他と同様でした。
しっかりとした作りなので、安定感はありますし、
靴底のグリップ感も強いため、雨の日も安心だと思います。
総評
○ 良いところ
- 低価格。1万円でこの品質は良い仕事だと思う。
- コバが綺麗。遠くからでもステッチが綺麗に見える。
- 高い安定感。靴底が高いグリップ力を発揮するので、雨の日にも最適。
× 改善すべき所
- もう少し価格を上げて、スエードの質感を良くしたラインナップも欲しい。
- 幅広のサイズしか無いため、もう少し絞り込んだものが欲しい。
総合的に点数は高く、
「とりあえず頼んでみて、足に合い、価格に納得できれば買い」
だと思います。
ただし、
「1足は欲しいが、1足有れば十分(1足有ると便利だが、靴箱を占領されるのは嫌)」
という感じで、私も二足返品し、一足の購入にとどめました。
価格から考えると当然ですが、特にスエードの質感が高級靴に比べ見劣りします。
近所に出かけたり、または雨や泥はねが予想される時が出番になるでしょう。
2.「自信作」のチャッカブーツ
正式名称は「メンズ・スエード・ローカット・チャッカブーツ 」です。
こちらも調子に乗って3色取り寄せてみました。
左からブラウン、ブラック、カーキです。
外観レビュー
先ほどのサイドゴアブーツとの比較です。
サイドゴアブーツよりも、若干高さが低いですが、
全体的なフォルムにあまり違いはありません。
普通のチャッカブーツよりもローカットで、すこしずんぐりとした印象。
やはり、アメリカンな顔立ちです。
ディテールレビュー
素材もサイドゴアブーツと同様、
外側が本革のスエード、靴底は合成ゴム、ライナーはポリウレタンと高反発スポンジです。
外鳩目の2穴です。
同色の丸紐が附属していました。
同じく、ライナーにはランズエンドのロゴが。
ちなみに、LAND’S ENDでなく、LANDS’ ENDが正式とのこと。
なんでも、創業時に作成した広告の誤植が起源だそうです。
サイドゴアと同じく、ライナーは合成素材。
ただし、機能性素材を使うことで、通気性は考慮されているようです。
後の部分。
縫製もしっかりしています。
履いてみた感想
サイズ感
サイズが小さめなのはサイドゴアと共通。
ただ、踵の食い込みがキツく、どうやら私の足には合っていないようでした。
残念。。。※3足とも返品になりました。
重さ
こちらもサイドゴアと同様です。
歩いてみた感触
踵の食い込みが酷かったので割愛します。
総評
良いところや改善すべき所は、基本的にサイドゴアと同じです。
ただ、付け加えるとすると、デザイン面が少し野暮ったいように感じました。
横幅はサイドゴアと変わらないのですが、
高さが低く、鳩目が外鳩目なため、かなりカジュアルで、デッキシューズに近い印象です。
ジャケットを羽織って――というよりは、
カーディガンやパーカーが似合う雰囲気で、ビジネス用途はNGでしょう。
(サイドゴアは、ジャケパンが許されるならギリギリ許容範囲)
完全なカジュアル用として、
買い物や散歩に良いかも知れません。
通販試着はAmazonでも出来るのですが、
ランズエンドの「楽替」はそれ以上に使いやすく、
もっと見直されても良いと思います。
さらに、裾上げしたズボンが楽替えできるのには驚きで、
どの様な仕組みになっているのか是非知りたいですね……^^;
また、同じ製品や色違いで無くても自由に交換が出来るため、
たとえば靴が気に入らなければ、セーターやシャツへ交換することも出来ます。
靴についてはまだまだ種類が少ないですが、
品揃えが多くなれば、利用する機会が増えると思います。
それでは。
追伸:
質問箱へ多数の質問をいただいて居り、有り難う御座います。
いただいた質問には全て目を通しており、
順次ご回答/記事化をしておりますので、少々お待ち下さい。。。