靴の履きこなし

平日/休日問わない「スエード靴」活用のすすめ

投稿日:平成27年(2015) 1月31日  更新日:平成27年(2015) 10月12日 

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皆さんはスエード靴、活用していますか?

かつてはかなりカジュアル寄りだったスエード靴ですが、
昨今では、ジャケパンとあわせて通勤にも使えるようになりました。
またスエードは、実は手入れが簡単で、服に合わせやすいのも特徴です。

今回は、そんなスエード靴を、
サラリーマンのオン/オフにどの様にして活用できるかを、
皆さんと一緒に考えたいと思います。

 

 

1.会社のドレスコードと、スエード靴の立ち位置

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出自が防寒素材*であるため、カジュアルな印象が出やすいスエード
オンの靴はあくまで銀付き(スムースレザー)、という考えの方も多いと思いますし、
会社によっては、まだまだスエードは許されない雰囲気にあるかも知れません。

しかし、夏季のクールビズや、女性社員の制服廃止などと共に、
業界ごとに程度の差こそあれ、
会社のドレスコードは確実に緩和方向に向かっています。

ですから、内勤の方は社内の、
外回りがある方は、社内と取引先の雰囲気が許すならば、
コーディネートの幅がかなり広がるスエード靴に、是非挑戦してみてください。

特に、黒や濃紺のスエード靴であれば、
見た目がシックにまとめやすく、カジュアルな印象になりづらいのでお薦めです。
また、形は、内羽根の紐靴や、モンクストラップならカジュアルさが出にくいです。

 

H27.2.1追記
* 出自については諸説有り、防寒(防雪/防水)であるほかに、
単に汚れを目立たなくするための加工、表面のテクスチャを綺麗に見せるための物、
などがあります。

 

2.スエード靴と合うコーディネート

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スエード靴のコーディネートを考えたとき、
色も大事ですが、一番は「質感」でしょう。

ジャケット生地で言えば、起毛素材(フランネルなど)を中心とした、
すこし毛羽立ちが感じられるものがとてもよくあいます。
つまり、スエードの素材感と服の素材感を揃えると言うことです。

また、出来ればベルトや手袋も同色系のスエードで揃えられればなお良いのですが、
スエード素材の革小物は種類が少ないので、
色は厳密にあわせなくてもよく、または近い色の銀付き(スムースレザー)でも良いと思います。

 

茶系のスエード靴の場合、アース系(茶/緑など)の色と相性が良いのですが、
前項で推奨した、黒や濃紺のスエード靴であれば、
チャコールグレーや紺色のジャケットと合わせやすく、カジュアルになりすぎないです。

 

 

3.簡単なスエード靴の手入れ

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忙しいビジネスマンにとって何より嬉しいのが、
スエードは手入れがとても簡単で短時間で出来る、ということです。

もちろん、(私を含め)手入れそのものが楽しいという方も多いと思いますが、
業界や繁忙時期によっては毎日終電、土日も出勤という場合もあるでしょう。
そんなとき、スエード靴はとても強い味方です。

スエード靴の手入れは基本的にブラッシングだけ。
乳化性クリームも、油性クリームも、ステインリムーバーも要りません。
強いて言えば、日光風雨で色が褪せたら補色するくらいです。

私も何度か、スエード靴で乗り切ったことがあります……。

 

参考: 詳しいスエード靴の手入れ方法は、下記記事をご覧ください。
スエード靴の手入れ方法を考える

 

 

4.オフでももちろん活躍するスエード靴

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ドレスコードの変化によって、
少し気をつければ平日でもスエード靴を十分履けるようになったのは分かりましたが、
最後に、「本来用途」である休日におけるスエード靴の活用について考えてみます。

現在のスエードが実際に寒さを和らげるわけではありませんが、
その出自が防寒であること、またその見た目から、
従来、スエードは秋冬のみ着用されていました。

しかし、最近になって、スエードが一年を通して着用されるようになりました。
特に、真夏にスエードローファーを着用している方を見かけたとき、
最初は違和感がかなりありましたが、今では見慣れたものです。

流石に、春夏がスエードの旬――とまでは言えないものの、
春夏でもコーディネート次第でスエードが十分活躍できるということです。
つまり、スエード靴は一年を通して活躍できると言うわけですね。

 

 

5.まとめ

  • 基本はカジュアルなマテリアル
  • しかし、近年は会社でもカジュアルな装いが増え、スエードも許容範囲になり、社内や取引先のドレスコードにあわせ、スエードも採り入れることができる
  • 紺や濃紺の、内羽根の紐靴/モンクストラップであれば、カジュアルになりすぎない
  • コーディネートは色も大事だが、起毛であわせるなど、質感が大事
  • 手入れが簡単で、繁忙期の味方
  • 近年は年間を通して履けるようになった

 

本編では登場しませんでしたが、
スエードって実は雨にも強いんですよね……。
素材そのものが強いと言うことに加え、防水スプレーが効果を発揮しやすいのです。

そのため、雨や雪が多い時期には、結構使い回しが効きます。
「ダイナイトソールなどのゴム底+濃色のモンクストラップ」
という組み合わせであれば、かなり汎用性の高い靴になりそうです。

スエード靴をお持ちで無い方はぜひ購入のご検討を。
すでにお持ちの方は、ぜひ活用のご検討を。
スムースレザーとはひと味違う、スエードの世界が広がると思いますよ!

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