タイ(ネクタイ)

CAMICIANISTAの新作ネクタイ フォトレビュー

投稿日:平成27年(2015) 2月8日  更新日:平成30年(2018) 4月6日 

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今年の2月2日から発売が開始された、
カミチャニスタ(CAMICIANISTA)のネクタイ。
早速人柱として3本購入したので、レビューしてみます。

カミチャニスタは、安価(\5,400<税込>)ながら、
高級シャツのディテールをウリにしているネット専業のシャツ屋で、
これまでも何回か、当サイトで紹介してきました。

参考:タグ[カミチャニスタ]

新発売のネクタイも、\4,860(税込)と安くも、
高級な生地とハンドメイドをウリにしているようです。
はたしてどの様な仕上がりなのでしょうか……。

 

0.概要

最初に、今回レビューするために購入したタイをまとめます。

A.シアサッカー地のグレーストライプタイ
品番:TIE-IMR-001
柄:ストライプ
剣先幅:8cm弱(当サイト実測)
価格:\4,860(税込)

B.ヘンリンボーン地のネイビーソリッドタイ
品番:TIE-IMR-002
柄:ソリッド
剣先幅:8cm弱(当サイト実測)
価格:\4,860(税込)

C.サテン地のネイビードットタイ
品番:TIE-IMR-003
柄:ドット
剣先幅:8cm弱(当サイト実測)
価格:\4,860(税込)

 

 

1.到着、開封

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シャツを注文したときと同じ箱に入ってきました。

 

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カミチャニスタのロゴ入り。

 

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蓋を開けると大量の緩衝剤が。

 

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3本注文したとは言え、ネクタイですからね……。
隙間は沢山あるわけです。

 

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左から
A.シアサッカー地のグレーストライプタイ(TIE-IMR-001)
B.ヘンリンボーン地のネイビーソリッドタイ(TIE-IMR-002)
C.サテン地のネイビードットタイ(TIE-IMR-003)
です。

それぞれ、順番にレビューしたいと思います。

 

2.ディテールのレビュー

A.シアサッカー地のグレーストライプタイ(TIE-IMR-001)

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まずは、カミチャニスタのブログでも目玉として採り上げられていた、
シアサッカー*生地の、ストライプタイから。

* シアサッカーとは: 帯状に縮みジワが出来ている平織物。縦糸の張り具合を変えることで、波状の凹凸感を出している。肌触りがさらっとしており、夏向きの素材。しじら織り。

 

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3本のうち、これだけは「ITALIAN FABRIC」の文字が。
ロロ・ピアーナ系列のソルビアッティ社の生地を使用しているとのこと。

 

 

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肌触りは、シアサッカー生地のためさらさらしていますが、
シルク100%で、綿や麻の混紡ではありません。

 

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芯地(中央部分)はしっかりしているものの、
生地自体はかなり薄いです。

 

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大剣幅の実寸は8センチ弱。
今時のトレンド(8.5センチ)からすると少し細い気がしますが、
夏用のシャツジャケットやアンコンジャケットと合わせるなら問題ないでしょう。

 

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長さは平均的な146センチ強。

 

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生地の質感や肌触りはまさに夏向けで、
これからの季節に活躍すると思います。

 

 

B.ヘリンボーン地のネイビーソリッドタイ(TIE-IMR-002)

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続いて、ヘンリンボーン*のソリッドタイを見ていきます。

* ヘンリンボーンとは:綾織りの一種で、ニシン骨(herringbone) に見えるためこの名前がある。日本では杉の葉に見えたため、杉綾と呼ばれる。

 

 

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こちらは織りネームがありません。

 

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シルク100%で、日本製です。
カミチャニスタのシャツは基本的にチャイナ製ですから、
ネクタイだけは日本で作っていると言うことなのでしょう。

 

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シアサッカーのタイに比べ厚手です。
表面もヘリンボーンなので、起毛素材のスーツ/ジャケットにも合うと思います。

 

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大剣幅は1つめと同じ8センチ弱。
全長はさきほどより少し短めの145センチでした。
冬用にラペル幅の広いジャケットなどを想定すると、あと0.5~1cmは欲しいところ。

 

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※ 急に日射が強くなったので白みがかってしまいました
近くで見るとヘリンボーンがよく見えますが、遠目には無地に見えます。
かなり使い回ししやすいタイだと思います。

 

 

C.サテン地のネイビードットタイ(TIE-IMR-003)

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最後に、サテン*生地のつるっとしたドットタイをレビューします。

* サテンとは:繻子織りの一種で、滑らかで光沢があるのが特徴。平織りや綾織りよりは耐久性に劣る場合が多い。絹のポケットチーフなどでよく使われる織り方。

 

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こちらも織りネーム無しです。

 

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日本製でシルク100%は、3本とも同じ。

 

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大剣幅は8センチ弱でした。

 

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かなり光沢感の強いタイで、紺無地のスリーピースなどに合うと思います。
光沢があるとはいえ、ドット柄なのでクラシカルな雰囲気にもなり、
派手過ぎない印象です。

 

 

 

3.装着例

実際に、シャツに結んでみます。
使ったシャツは、同じくカミチャニスタのREG/SW B1000です。

 

A.シアサッカー地のグレーストライプタイ(TIE-IMR-001)

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夏用のシャツジャケットが有れば良かったのですが、
手元にあった春夏用の服が三杢ポーラースーツだけでしたので、
こちらを羽織らせました。

芯地がしっかりしているので、ディンプルがつけやすく、
生地の摩擦抵抗が高いため、しっかり結べ、緩みづらい印象です。
(その代わり、結ぶのが結構大変)

結構涼しげに見えますね。

 

B.ヘンリンボーン地のネイビーソリッドタイ(TIE-IMR-002)

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遠目には紺無地に映りますが、近くによるとかなり立体感が出ます。
大剣幅が狭い(8センチ弱)ので、ノットが小さくなるのではと心配したのですが、
タイの中間部分が太く、生地も厚手なので、シングルノットでも結び目は太くなりました。

杉綾も太めで(ジャケット被ることが少ないので)、汎用性も高いため、
いざというときの「置きネクタイ」として会社に常備するのも良いかも知れません。

欠点を挙げるとすると、生地が毛羽立ちやすいことでしょうか。
このときも、何度かほつれをきりながらレビューの写真を撮っていました。
※ 生地が原因と言うよりは、生地端の処理の問題かも知れません。

 

 

C.サテン地のネイビードットタイ(TIE-IMR-003)

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遠くからでもかなり光沢感が分かりますね。
また、ドットが小さいので、こちらも遠くから見ると無地に映ります。

3本の中で生地が一番厚く、意図せずとも自然にディンプルが入りました。
こちらもベーシックなものですが、
ビジネスからパーティまで、幅広く使えると思います。

 

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あわせるスーツは最初の写真の物より、こういった紺無地の方があいますね……。

 

 

4.感想/評価

まず「買いかどうか」ですが、
私としては2本目と3本目については汎用性が高く、
品質も高く(かつコストパフォーマンスに優れ)買い
だと思います。

1本目のシアサッカーのタイは、趣味性が高く、
ジャケットの素材をあわせる必要があることから、
夏場に麻や綿のジャケットを多く着る方なら買い、無ければ見送りだと思います。

いずれにせよ、5,000円弱としては、
生地、芯地、縫製もしっかりしており、かなり良い仕上がりだと思います。
シャツが5,000円強で、あわせ買いをすると丁度送料無料になるのも良いですね。

 

敢えて改善点を言うとすると、やはり大剣幅でしょう。
中間部分のくびれは少なく、従ってノットは適度なサイズなのですが、
最近の、上着の下襟幅からすると若干細めです。

特に、冬用の厚手のタイについては、
起毛素材のジャケットなどと合わせることを想定し、
8.5cm~9センチ程度は欲しいと思います。

 

今回紹介した3つの他に2種類の、計5種類展開ですが、
将来的には種類の拡充があるとのことです。
今後に、さらに期待したいと思います。

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