新しい革靴の履き始めは、嬉しい反面、大抵は靴擦れに悩まされるもの。 皆さんは、靴擦れ対策としてどんな絆創膏を使っていますか?
今回は、靴擦れの仕組みから、最近使ってみて良かった、靴擦れに効く絆創膏について考えてみたいと思います。
1.どんなときに靴擦れを覚悟すべき?
どんな絆創膏が良いかを考える前に、どんなときに靴擦れが起こるか、つまり、どんなときに靴擦れ対策の絆創膏が必要かを整理しておきます(ご存知の方は読み飛ばして下さい)。
① 新しい靴を履いたとき
恐らく、一番多いパターンがこれでしょう。
そもそも靴擦れは、足の皮膚に対して、こすれや圧力が繰り返し加わることによって発生します。
新しい靴は革がまだ足になじんおらず、革も硬いため、皮膚に対して強い圧力が加わりやすくなります。(本格靴の多くは天然素材で出来ているため、その後履き込むうちに足に合わせて革が変形し、やがて靴擦れが起きなくなります。)
靴によって異なりますが、最低でも5回、場合によっては数十回履かないと足になじまないことがあるため、靴擦れの覚悟が必要です。
つまり、靴の履き始めには、靴擦れを和らげるための絆創膏は持っておきたい、というわけです。
ただし、自分に合うメーカーと木型を見つけてしまうと、初回から靴擦れが起きない事もあります。また、グッドイヤーウエルテッド製法の場合、靴底のコルクが沈み込んで甲の位置が微妙に変わるため、少し経ってから靴擦れが起きた/靴擦れがおさまったという場合もあるようです。
② 長時間歩いたとき
靴擦れは、こすれや圧力が繰り返し皮膚に加わることで起きる、と前述しました。
この圧力やこすれが、強い力で加わったときは「靴擦れが来るな……」と予見できます。しかしやっかいなのは、これが弱い力のときです。
新しい靴の履き始めに、オフィスワークではなんともなかったのに、出張や外回りが発生すると、夕方や夜になって痛み始めた経験は、皆さんにもあるのでは無いでしょうか。
つまり、少し慣れた靴、あるいは余り違和感を覚えない靴であっても、長時間歩くことが想定される際も、絆創膏の準備は要る、という事になります。
③ そもそも足に合わない靴を履いたとき
基本的に、絆創膏による靴擦れの緩和は、上記の靴が足になじむまで(①)や、少しなじんでいる状態で長距離を歩行した場合(②)のみに限るべきだと考えています。
というのも、足に合わない靴はいつまで経っても合わず、逆に自身の足に問題を発生させる可能性があるからです。
従って、何度履いても痛い、足に合わない靴については、根本的な解決には繋がらない絆創膏での一時的な緩和に、頼るべきでは無いと考えます。
なお、本格靴に慣れていない(「この違和感は、はき慣れれば消える or 消えない」の判断が出来ない)うちは、靴の購入は専門店のシューフィッターに相談しましょう。足に合わない靴を買ってしまうことを回避出来ます。
また、足に合わない靴でも、専用の器具(ストレッチャーなどと言われます)を使う事で、解決することがあるので、諦めず靴販売店に相談してみて下さい。
2.普通の絆創膏を使う
私も、就職活動中や、就職したての頃は、このような普通の絆創膏を持ち歩いていました。
普通の怪我にも使えたり、安価だったりというメリットがあるものの、やはり薄手で低粘着です。きつめの靴擦れでは重ね張りが必要になり、また、靴下の中で場所がずれてしまうことがありました。
メリット
- 普通の怪我にもつかえる
- 安価
デメリット
- 薄く、場合によっては重ね張りが必要
- 粘着力が弱く、ズレる
3.靴擦れ専用の絆創膏を使う
その後発見したのが、靴擦れ専用の絆創膏「バンドエイド マメ靴ずれブロック」でした。
小さなドラッグストアには売っていないことが多いため、ネットで取り寄せています。
少し厚みのある絆創膏です。このお陰で、靴擦れの痛みがかなり軽減されます。
ただし、正確には絆創膏ではなく、傷口の手当てには使えないため、注意は必要です。
大きい方は4枚入り、小さい方は5枚入りでそれぞれ400円前後。
だいたいの靴擦れは、左の「スモールサイズ」で事足りています。
ケース入りで販売され、持ち運びに重宝しますが、私は後述するパウチに入れ、いつも鞄の中に忍ばせています。
この靴擦れ専用の絆創膏を導入してから、新しい靴を履きおろすのが、肉体的にも精神的にも、大分楽になりました^^;
メリット
- 痛みがかなり軽減される
- 粘着性が高くズレにくい
デメリット
- キズの手当には使えない
4.最強は「キズパワーパッド」?
実は、マメ靴ずれブロックを見つける前から、ヒドイ靴擦れで転用していたのが「キズパワーパッド」でした。
傷口を従来のように消毒/乾燥させるのでは無く、水で洗って放置する「湿潤療法」の代名詞的な存在ですよね。
そのキズパワーパッドに、いつの間にか靴擦れ専用のラインナップが出ていたので、こちらも併用するようになりました。
マメ靴ずれブロックよりも若干高いのが難点ですが、血がにじんでいる場合やその他の傷口にも使え、さらに耐久性も高いのでそれなりに重宝しています。
6枚入りで700円前後と、マメ靴ずれブロックよりも若干高め。
滅菌袋から取り出したところ。
左からマメ靴ずれブロックのレギュラーサイズとスモールサイズ、キズパワーパッドの靴擦れ用。
数日間取らないことを想定して作られているためか、粘着性や防水性などの耐久性は、個人的にはマメ靴ずれブロックよりも高いと感じました。
メリット
- 出血している場合や、その他の怪我にも使える
- 高い耐久性(粘着性や防水性に優れ、数日間の連用が可能)
デメリット
- 高価
5.個人的な利用方法
最後に、私がどの様に利用しているかをご紹介します。
密封できるパウチを活用
▲ 左はモノタロウの「チャック付袋 0.08mm 8Cサイズ」、右は「チャック付袋 0.08mm 8Bサイズ」を使用
当初、2枚位を単品で鞄のポケットにいれていました。しかし、どうしても滅菌袋が破けたり、剥離紙がめくれたりが多発。
また、附属の箱や持ち運び用のケースはかなり嵩張るうえ、空気に触れると劣化しやすいと聞いたため、最終的に上の写真のような密封できるパウチに落ち着きました。
会社と鞄に常備
この様に、今では厚手のビニールパウチに入れた上で、鞄と会社のデスクにそれぞれ忍ばせています。
というのも、靴擦れの手当は早ければ早いほど痛みが少なく、また足の痛みは機動力はもちろん集中力の妨げにもなるため、いつでもどこでもはれることが重要、と考えたからです。
このようにしてから、新しい靴でも不安無く出かけられるようになり、靴をより楽しめるようになったと感じています。
リンク
バンドエイド マメ靴ずれブロック レギュラー
バンドエイド マメ靴ずれブロック スモール
バンドエイド キズパワーパッド(靴擦れ用)
追伸:
来週末は、仕事都合で休載するかもしれません……。ご了承下さい。