未だに、子供みたいに「トントン」して靴を履いていませんか?
そして、靴べらは玄関だけに置いてあるもの……と思っていませんか?
スーツスタイル/カジュアルスタイル関係なく、靴を履くとき「靴べら」は必ず使うべきで、かつ、これを持ち歩くべきだと考えます。
今回は、なぜ靴べらを持ち歩くべきなのか、なぜ玄関の靴べらを頼ってはいけないのか、そして靴べらを忘れないために私が実践しているTIPSをご紹介します。
理由1:靴の寿命を劇的に延ばす
まさか、社会人にもなって、つま先を「トントン」とやって靴を履いていませんか?
それをやると、格好が悪いばかりか、靴の寿命がガリガリ削られることになります。
履き口は傷みやすい
革靴にせよ、スニーカーにせよ、靴で痛みやすい場所は大体決まっています。
裏側の靴底であれば「かかと」と「つま先」ですが、表側で一番最初にダメになるのは「履き口」です。
なぜ履き口かというと、足が出たり入ったりする際に、一番負荷がかかる場所だからです。(紐を外さない場合特に。)
擦れて履き口の布や革が破れたり、靴下に穴が空くのはもちろん、最悪靴のかかとが潰れてしまい、見た目にも、履き心地にも、とても大きなダメージを与えます。
履き口の傷みを防止する最善の方法
そんな擦れや潰れを劇的に防ぎ、寿命を延ばしてくれるのが靴べらです。
靴好きの方にとって、靴べらの利用は当然かもしれせまん。しかし、飲み屋の玄関先を見てみると、いまだに多くの方がつま先を「トントン」とやっています。
これをやると履き口に(そしてつま先にも)どんどんダメージが蓄積していきます。本当に良くないです。見た目にも格好悪いですしね。
必ずしも靴べらがあるとは限らない
靴べらは玄関先に置いてあるイメージですが、実際の居酒屋などを見てみると、必ずしもあるとは限りません。
そのため、靴を脱ぐことが分かっている場合は、携帯用の靴べらをポケットに忍ばせておきましょう。
「靴べらが無いような安い店には行かないから大丈夫!」という方、次項をご覧下さい。
理由2:玄関でもたつかない
まさか、誰かが靴べらを使い終わるまで、ぼーっと突っ立っていませんか?
靴べらは意外と競争率が高い
大きな飲み屋の玄関であっても、靴べらの本数は少なく、意外と競争率が高いのです。
自分のグループが多人数だった場合はもちろん、複数のグループが玄関で鉢合わせすると、靴べらの順番待ちを諦めトントンする人、指で靴べら代わりを頑張る人、靴べらが自分に回ってくるのをぼーっと待つ人……と、あまりスマートではない感じになります。
「自分専用」を持つ意味
このとき、自分専用の靴べらを持っていれば、滞留せずにサッと外に出られます。
もちろん、以下の記事のようにハンカチ、クリアファイル、クレジットカードなど、靴べらの代用品はありますが、スマートさは靴べらに勝るものではありません。
理由3:他人と差が付く
このように、靴の寿命を延ばし、玄関でもたつきを防ぐ靴べらですが、それ以上の効果もあります。
それは、格好良さ、手際の良さで他人と差が付く、と言うことです。
先日、取引先との懇親会の帰り際に、廻りがトントンしながら靴を履いている中、先方の一人がマイ靴べらをサッと取り出しつつ、他の待っている人に店の靴べら渡しているのを見て、惚れてしまいそうになりました^^;
「マイ靴べら」を使いこなしている人が少ない今、それを取り入れることで、小さな差別化を図ることが出来ます。
ファンションは、身なりの格好良さだけでなく、その所作も重要なのです。
靴べらを忘れない方法
最後に、靴べらを持ち歩こうとしたけど、肝心なときにいつもない……という方向けに、私が実践している方法をいくつかご紹介します。
①靴べらは、安価なものを、まとめ買い
携帯用の靴べらには、種類が色々あります。高いものだと、水牛製なら数千円、鼈甲(べっこう)製は数万円です。
標準的なものでも、皮革やステンレスで出来たものは千円台で買えますが、オススメは1個200円のプラ製です。
沢山あれば様々な場所に忍ばせておくことができますし、紛失のリスクも怖くありません。
また、小さく軽いので、ズボンのポケットに入れてもシルエットが崩れませんし、かといって安っぽく見えないのが良いです。
私はこれを二桁個くらい持っています^^;
このサイズが使いにくいという方は、もうすこし長いものもオススメです。こちらも数本愛用しています。
②玄関ドアに携帯靴べらをかけておく
都心の集合住宅にお住まいの方におすすめなのが、玄関ドアに靴べらを引っかけておくことです。
一軒家であれば、玄関の間取りが広く、靴べらを置いておくスペースもあるでしょう。しかし、都心の集合住宅はそんな場所もない……。そんなとき、マグネットフックに数枚靴べらを引っかけておくだけで、出かける際に忘れることを防げます。
③使用頻度が高いズボンのポケットに予め入れておく
使用頻度が高めのズボン、またはいっそのこと全てのズボンに予め入れておく方法もおすすめです。
10本買っても2,000円ですから、ローテーションする全ズボンに予め入れておきましょう。そうすることで、そもそも「忘れずに持ち出す」という動作が無くなります。
ただし、クリーニングの際は忘れず取り出しておきましょう。
最後に
革靴だけで無く、カジュアルなスニーカーにも靴べらは必須です。
あえてかかとを踏み潰すスタイルならやむを得ませんが、そうで無い場合、ぜひ外出時にはマイ靴べらをお持ち下さい。