皆さんは腕時計をどんな場所に置いていますか?
会社から疲れて帰ってきた後、テーブルの上に無造作に置いてしまいがちですが、それは大変にリスクの高い行為で……。
今回は、実際に半年程度使って手放せなくなってしまった、豊岡クラフトのウォッチスタンドについてご紹介します。
金属ブレスと革バンドそれぞれの使い心地の違いや、1つ用と2つ用の比較などもしてみました。
1.無造作に時計を置くリスク
実際にレビューする前に「なぜウォッチスタンドを買おうと思ったか」という切っ掛けをご紹介します。
傷をつけたくないから
机の上に無造作に腕時計を置いたときに、傷つけそうになってヒヤッとしたことはないでしょうか?
他のアイテムとぶつかって……
机の上には、様々なものがあります。
特に、金属製のアイテム(筆記具、はさみ、デジタルガジェット等々)は、腕時計に打痕やひっかき傷を作ります。
机から落として……
整理整頓されているなら可能性は低いですが、机の上は書類の山という方も多いのではないでしょうか。
それらに紛れた腕時計が机から落ちると、特に機械式の場合は簡単に故障します。
金属ブレスと机、金属ブレスとケースが当たって……
机の上は綺麗に片付き、余計なアイテムも無いといった場合にもまだリスクはあります。
一つは机が金属製の場合に軟らかい金属ブレスだとブレス側にキズが付きやすいこと。
もう一つは、金属ブレスそのものが、ケース裏蓋にキズを付けやすいこともあるからです。
帯磁させたくないから
キズ以外にも、特に機械式時計で問題になるのが帯磁です。
身の回りには様々な磁石が存在し、それらを機械式腕時計に近づけると、ケースやムーブメント磁化することで、精度が悪くなる恐れがあります。
スマホ、タブレット、PC
例えば、スマホ、タブレット、PC端末は要注意。
スピーカーはもちろんですが、アクセサリーを取り付けるために強力な磁石パーツを使っていることもあります。
鞄や手帳
デジタルガジェットを持たない主義の方も要注意です。
鞄やシステム手帳の蓋にも強力な磁石が用いられている場合があるからです。
身の回りは磁石だらけ
その他にも、私が持っている物の中で、こんな物にも磁石が? というのをご紹介します。
- 机に固定できるUSB延長ケーブル(固定用に磁石が)
- ワンタッチタイプのUSB充電ケーブル(コネクターに磁石が)
- ワイヤレスイヤホン(イヤホン同士をくっつけ固定する部分に磁石が)
- 電気シェーバー(動力用モーターに磁石が)
- 目覚まし時計(スピーカーに磁石が)
朝慌てたくないから
ウォッチスタンド購入以前から、腕時計の置き場所はある程度決めていましたが、飲んで帰ってきたあとなどたまに所定の場所にないことがありました(お恥ずかしい……)。
机の上や箱の中だと、どうしても腕時計の存在感が薄いため、無い事が認識しにくいのです。そしてそのまま翌日を迎え、出かける前に慌てるんですよね。
また、隣に電波時計を置いておき、腕時計の時間が狂っていないかを確認しやすくしたかった、というのもあります。
2.ウォッチスタンド購入の基準
前項のような状況にあり、ウォッチスタンドを購入してみることにしました。
基準は以下の通り。
- (傷つかないように)樹脂または木製であること
- (倒れないように)安定していること
- (腕時計の時間が常に確認できる様に)セット中は置き時計として使えること
- (どの時計でも使えるように)金属ブレスと革バンドの両方に対応していること
- (外出や会議ですぐ移動し易いように)取外しが容易であること
数ヶ月様々な商品を物色してみましたが、3番以降の難易度が高い様に感じました(特に3の角度が気に入らない物が多く……。)。
そんな中見つけたのが豊岡クラフトのウォッチスタンドでした。
3.製品概要
今回、自宅用に2つ置き(2つセット出来るタイプ)、会社用に1つ置き(1つセット出来るタイプ)の2種類を購入してみました。(とはいえ、1つ置き用は会社のフリーアドレス化で使えなくなってしまったのですが^^;)
① 1つ置き用
- 製品名:ウォッチスタンド SC81
- 製造元:豊岡クラフト
- 素材:木製(アルダー材)
- 購入金額:3,240円(購入時、税込)
- 製造:日本製
② 2つ置き用
- 製品名:ウォッチスタンドW SC91
- 製造元:豊岡クラフト
- 素材:木製(アルダー材)
- 購入金額:5,400円(購入時、税込)
- 製造:日本製
生産数が少ないのか、Amazon、楽天の公式ショップ共に在庫切れがよくあるようですが、私が購入した時はたまたま両方在庫がありラッキーでした。
4.外観レビュー
① 1つ置き用
簡単な化粧箱に入っています。
取り出すとこんなかんじ。
右側に差し込み口があり、ここから腕時計を装着します。
裏には溝が複数あります。
これは、バンド(ベルト)のサイズにかかわらず、腕時計のケースを好みの位置で止めるためのものです。
後述しますが、この機構がとても秀逸です。
底面は滑り止めが4カ所あります。
重い腕時計でも安定性は高いですが、地震や不意に触れて倒れることをご心配な方は、耐震ジェルなどを貼ると良いでしょう。
後側。
底面以外は全て高級感のあるニスが塗られていています。
腕時計を置いてみる
ケース径38mm(竜頭除く)の腕時計を置いてみました。
ウォッチスタンドはアンティーク家具のような雰囲気があるため、とても落ち着きがあります。
横と斜め後ろから見たところ。
金属ブレスのバックルが、先ほどご紹介した溝に引っかかるようになっています。
引っかける位置を変えることで、表側のケース位置も変更することができます。
② 2つ置き用
こちらが2つ置き用です。自宅用に購入してみました。
意図としては、片方に晴れ用の非防水を、もう片方に荒天用の防水時計をといった感じに、その日の状況や気分に応じて使い分けをしよう、というものです。
後ろ側。
1つ置き用と異なり、上部に凹みがあります。これのお陰で、2つ置いたとしても位置をある程度揃えられるため、時計同士がぶつかりにくくなります。
例の溝は2つ置き用にもあります。
底面。
先ほどと同じく、38mm径の腕時計を置いてみます。
その横に37mm径(竜頭除く)の革ベルトタイプの腕時計を置いてみます。
こちらはDバックルを使っているのですが、ちょっと窮屈な感じです。
よく見ると、遊環(ベルトループ)にベルトが通っていませんね……。横着するとこうなります。
③ 1つ用と2つ用の比較
せっかくなので、両者を比較してみます。
若干1つ置き用の方が背が高いですね。
2つ置きでこの高さにすると、重心が高くなって(トップヘビーになって)安定性が悪くなるのかもしれません。
2つ置き用の方が、溝の数が多いですね。
先述したとおり、2つ置き用の方には上面に溝があります。
5.使用感レビュー
高い快適性
置き場所がしっかりするので心理的な安心感があります。
また、スタンドが木製なので掛けるときに腕時計を傷つける心配はないですし、掛けている最中も時計ケース(本体)を自分の思った位置に合わせることが容易です。
正直、ここまで快適だとは思いませんでした^^;
但し、革ベルトは注意
一方で、金属ブレスも革バンドも、いずれも留めた状態で掛ける必要があります。そのため、Dバックルを使っていない革バンドの時計は、一々ベルトを通さなくてはならず、頻繁に掛けたり外したりするのは面倒に思います。
この機会にDバックルの導入をする、というのも手ですが^^;(以下の記事参照)
また、Dバックルであっても、厚手のタイプは不向きです(薄手なら大丈夫で、私は使っています)。
高いインテリア性
木の質感がすばらしい上、腕時計の美しさを際立たせてくれます。
特に、クラシカルや柔らかい雰囲気の腕時計がお好きな方にはオススメできます。
アピールしすぎに注意
とはいえ、高価すぎる、または豪華すぎる腕時計をお召しの方について、職場で使うのは一考した方が良いでしょう。
その高いディスプレイ性能故に、「見て! 見て!」という、アピールと受け取られかねないからです。
高い視認性
通常の執務用机(ビジネスデスク)に置いた場合、丁度良い角度で置き時計になってくれます。
類似の製品だと完全に真上を向いてしまったり、机に対して垂直になってしまったりする物が多いのですが、絶妙な角度です。
家には2つ用、会社には1つ用がオススメ
買い分けるならば、家用にはその日の気分で装着する腕時計を変えるために2つ用を、会社用にはデスクを広く使う為に1つ用がオススメです。
これは購入前から考えていた使い方でしたが、実際も想定通りでした。
6.まとめ
- 腕時計は無造作に置くと、傷つけたり帯磁させたりするリスクがある。
- そこで、条件に合うウォッチスタンドを購入することにした。
- 購入したのは豊岡クラフトの1つ置き用と2つ置き用の2種類。
- いずれも高い完成度、インテリア性、視認性などあり、満足ゆく製品だった。
- 特に、金属ブレスや革バンドでもDバックルを利用する人にとっては、有益だと感じた。
いずれにせよ、もっと早く購入しておけば……と久々に思った製品でした。また、贈答用にもよさそうです。
唯一の問題は、物が置けなくなる会社のフリーアドレス化……^^;