腕時計

腕時計を綺麗にしよう! 怠りがちな清掃を考える

投稿日:令和元年(2019) 12月8日 

_MG_0447

以前の記事で、超音波洗浄機を使った腕時計(金属バンド)の清掃方法について取り上げましたが、その後読者から、「もう少し簡単に、綺麗する方法は無いか」とのメッセージをいただきました。

そこで本日は、私が日頃行っている腕時計の簡単な清掃方法を共有したいと思います。

自宅にあるものを使って行う、洗浄器を持ち出すほどではないが、定期的にやっているメンテナンスをご紹介します。

1.用意するもの

基本

基本的に用意するものは以下の3つです。

  • ティッシュ
  • 歯ブラシ
  • つまようじ

どこの家庭にもあるこれらの道具を使うことで、腕時計が簡単に綺麗になります。

応用

もし、もう少し本格的にやりたいのであれば、以下の道具も併せて用意します。

  • セーム革
  • 中性洗剤

 

2.実際にやってみる

現状確認

_MG_0404

今回の生け贄はこちら。セイコークレドールのクオーツです。

前回の掃除から1ヶ月しか経っていないため、あまり汚れていないように見えますが……。

 

_MG_0419

あらあら……?

 

_MG_0422

皮脂や埃などが固まって、結構汚いことになっています……。

(参考)快適に掃除をするために

腕時計――特に金属バンドタイプのものは、当然ですが、腕から外すと輪っかになっています。

しかし、この状態で机に置いたまま掃除をするのはNG。なぜなら、バックルで裏蓋を傷つけやすいからです。

もちろん、手で腕時計を持ったまま掃除をすればよいのですが、結構大変です。したがって、バックルのピンを外しておくと掃除がし易くなります。

ただし、ピン外しが苦手な方や、2~3分で簡単に掃除をするという方は、手で持ったままでも良いと思います。

 

_MG_0449

今回は、上の写真のようにピンを1カ所外し……

 

_MG_0448

寝そべらせた状態で作業を進めます。

①ブラッシング

まずは、靴の手入れと同じように、歯ブラシを使ってブラッシングしていきます。

 

_MG_0442

こういったケースのフチはもちろん、

 

_MG_0451

金属バンドの隙間から、溜まった皮脂や埃をかき出すようにブラッシングしていきます。

応用編なら――

ここで、本格的に掃除をしたい場合をご紹介します。

  1. バンドをケースから外す
  2. ぬるま湯に中性洗剤を溶かす
  3. 金属バンドをタオルの上に置き、2を歯ブラシに付けて優しく擦る
  4. 3を何度か繰り返す
  5. 水ですすぐ
  6. よく乾かす

なお、ケース本体は防水であっても直接水を付けるのはオススメしません。特に、古い時計は止めた方が良いでしょう。

また、専用クリーナーも販売されていますので「超音波洗浄機はいらないがもっと綺麗にしたい」という方は使ってみると良いでしょう。

②つまようじで擦る

_MG_0463

歯ブラシだけでも綺麗になるのですが、よく見ると段差の部分を中心に汚れが残っています。

そこで、つまようじの登場です。

 

_MG_0475

この様に、つまようじの先でゴシゴシ擦っていきます。

段差以外にも、汚れがこびりついているところがあれば、どんどん擦ります。

③拭う

最後に全体をティッシュで拭います。

_MG_0481_MG_0483

完成です。とても綺麗になりました。

応用編なら――

この作業、ティッシュペーパーだとパーツの間に挟まるなど作業がしにくいのですが、セーム革を使うと効率的に拭え、かつより艶やかにすることが出来ます。

また、腕時計は日頃「拭う」だけで、綺麗な状態を長期に保つことが出来るため、毎日の手入れ用として常備しておくと良いと思います。

 

3.腕時計の手入れはなぜ必要?

最後に、腕時計を手入れする必要性について、簡単に考えておきます。(なお、ここで言う手入れは、オーバーホール等のメンテナンスではなく、本稿で紹介した外装の手入れを指します。)

手は注目される(腕時計は見られやすい)

人間で一番見られる場所は顔ですが、打合せなどで相対して座ったときなどは「手」も見られやすいパーツです。(特に、女性→男性ではその傾向が大きいそう。)

そして、よく見られる手に付けるのが腕時計というわけで、目に留まりやすいわけです。(正確には「腕」につけるわけですが、まぁ、ほとんど「手」でしょう^^;)。

体に直接触れる(腕時計は汚れやすい)

腕時計は装着時、ずっと肌に触れたままです。

つまり、汗、皮脂、皮膚片などの汚れに常に曝(さら)され、かつ、それらが蓄積され続けているワケです。

また、手巻きの場合は毎日リューズに触るでしょうし、腕に付けたままの状態が嫌いな方はしょっちゅう脱着して――手に触れられているわけです。

従って、腕時計は汚れがつきやすいアイテムなのです。

日々拭い、たまにブラシ/ようじを掛ける

そんな腕時計ですから、私の場合は帰宅後取り外したとき、その手でセーム革を使い少し拭ってから置き場所に戻すようにしています。

帰宅後に靴や服をブラッシングして戻すのと一緒ですね。

そして、少し汚れが溜まったな、と言うときには歯ブラシやようじで掃除をし、さらに半年~年に1回くらいの割合で超音波洗浄機にまとめて掛けるようにしています。

* * *

みなさんは腕時計の手入れはしていますか?

オススメの方法などあれば、是非下のコメント欄からお願いします!

 

お詫び:
12月は業務繁忙で更新頻度が落ちます。皆様お体にお気を付け下さい……。

 

-腕時計
-, , , ,

9
0
お気軽にコメントをお願いしますx