シューケアグッズのレビュー

東急ハンズオリジナルクリームブラシ レビュー

投稿日:平成30年(2018) 11月18日  更新日:令和2年(2020) 3月3日 

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皆さんは靴クリーム塗布用のブラシ、使っていますか?

布や指を使った直塗り派の方もいらっしゃると思いますが、効率はブラシを使うのが一番です。(試したことが無い方は、是非使ってみて下さい。)

そんな靴クリーム塗布用ブラシで前々から気になっていたのが、東急ハンズとコロンブスが作った「東急ハンズオリジナルクリームブラシ」。見た目が特異で、ブラシの先端が斜めになっています。

今回は、靴クリーム塗布用ブラシのメリットについて考えた上で、本製品の外観や使ってみての評価、どんな人にお勧めなのか等について、ペネトレイトブラシとの比較をしつつ考えてみます。

一般的なブラシに比べて値段が高めなのですが、果たして購入する価値はあるのでしょうか……?

1.靴クリーム塗布用ブラシの必要性

本題に入る前に、(本製品に限らず)靴クリーム塗布用ブラシのメリットとデメリットをおさらいしておきます。(例によって、ご存知の方は読み飛ばして下さい。)

メリット

色々あると思いますが、概ね以下の5つが挙げられます。

メリット1)短時間で靴クリームが塗れる

クリームを布や指に直接つける場合に比べ、圧倒的に早く塗ることが出来ます。

ブラシの使い方に慣れると、直塗りに比べて半分から1/3くらいのスピードで塗ることができると思います。

忙しいサラリーマンの皆さんにとって、このメリットだけでもブラシを使う価値があると思っています。

メリット2)狭いところにも塗れる

靴には、例えば靴と靴底(コバ)の隙間、特に土踏まずの附近など、指が入らないほど狭いところがあります。

こういった場所にも、ブラシで塗布することで満遍なく靴クリームを塗ることが出来ます。

メリット3)隙間に余分な靴クリームが溜まらない

靴のブローキング(穴飾り)等の装飾部分には、直塗りしていると靴クリームが溜まってしまう事があり、意外と見た目に影響します。

一方ブラシを使って塗ることで、そういった部分から余分な靴クリームを掻き出しつつ塗ることが出来ます。

メリット4)手を汚さない

直塗りや布につけての塗布は、どうしても手が靴クリームに触れてしまいます。

そして、いつの間にか爪の間にクリームが入り、洗っても落ちない……ということがあるのですが、ブラシを使う事でこれを防ぐ事が出来ます。

メリット5)靴クリームを取りやすい

ビン入りの靴クリーム、特に縦長のものを指で取ろうとすると、開封したてはよいのですが、中身が減ってくると取り出すのに苦労します。

縦に長いブラシであれば、瓶の底からも容易にクリームを取り出すことが出来ます。

デメリット

もちろん、ブラシを使って塗ることのデメリットもあります。

例えば、油性のクリームを塗る場合、直塗りは体温でクリームを溶かしながら塗ることが出来るため、恐らく革への浸透は良いでしょう。

また、ブラシにもクリームが付いてしまうため、クリームを直接塗る場合に比べ無駄が多いのも確かです。

とはいえ、個人的にはこういったデメリットを上回るメリットがあると感じているので、基本的にはブラシを使って塗っています。

 

2.製品概要

  • 製品名:東急ハンズ×コロンブス 東急ハンズオリジナル クリームブラシ 馬毛
  • 販売元:東急ハンズ(製造はコロンブス)
  • 価格:1,058円(税込、購入時)
  • 素材:馬毛、ブナ
  • 製造国:ドイツ連邦共和国

全国の東急ハンズでも購入出来るので、近所や通勤経路にある場合は店頭で触ってから購入すると良いと思います。

また、通販ではAmazonやYahooでも取り扱いがありますが、オススメは楽天のブランドアベニューです。

定価販売が多い靴ケアグッズも20%程度のポイント還元がある上、他の靴ケア用品と一緒に4,000円以上で購入すれば送料無料になります。(レビュー品もこの方法で購入しました)。

価格について

靴クリーム塗布用ブラシの代表格と言えば、(私も主力で使っていますが)モウブレイのペネトレイトブラシ(↓)でしょう。

今回レビューする東急ハンズオリジナルクリームブラシは、一見この製品の倍額近い金額です。

 

おそらくですが、価格が違う決定的な理由として考えられるのがペネトレイトブラシは豚毛、こちらは馬毛ということです。

実は、ペネトレイトブラシにも馬毛バージョンがあり、こちらは東急ハンズオリジナルクリームブラシと似た様な価格設定になっています。

もちろん、その価格差に見合う使い勝手があるかを見る必要がありますが、そもそも材質が違うと言う事を先に述べておきます。

 

3.外観レビュー

単体レビュー

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一般的な靴クリーム塗布用ブラシはチープなビニール袋に入っていることが通常ですが、こちらはお洒落な箱に入っています。

これであれば、ちょっとしたお礼などの贈答品としても使えると思います(もちろん、相手が靴クリームを使う人という前提がありますが^^;)。

 

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説明書もシール等は使わずクリーム色の直接印字と、デザイン性が高い梱包になっています。

 

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取り出したのがこちら。

一番目立つのが、これまでの靴クリーム塗布用ブラシにはあまり見られなかった、斜めに切りそろえている穂先でしょう。

 

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穂先はアップにするとこんな感じです。

 

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そして、取っ手の木材部分(ブナ材)も、濃いめのニスで渋く仕上げられています。

また、底面にはスタイリッシュなロゴも配置されています。

 

比較レビュー

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ここで、私が使っている他製品とも比較してみます。

左が、この手の製品で一番メジャーとおもわれるモウブレイのペネトレイトブラシです(使用中のもので、汚れが付いています)。

右は、ハンズとのコラボではない、オリジナルコロンブスジャーマンブラシです。

 

取っ手の形状はジャーマンブラシと同一

こうしてみると、東急ハンズオリジナルクリームブラシは、ジャーマンブラシを改良して作られていることが分かります。

ペネトレイトブラシとは底面の形状が大きく異なる

モウブレイのペネトレイトブラシとの比較としては、素材(馬毛か豚毛か)と穂先の形状に加え、底面の形状が大きく異なることが挙げられます。

靴クリームを塗った後や、別の作業をしているときなど、このように立てて置くことが多いと思いますが、ペネトレイトブラシは結構不安定で、コロコロ転がり玄関を汚すことがあります。

たしかに、丸みを帯びていた方が持ちやすくはあるのですが、ここを持つのは容量が少なくなった靴クリームを取るときくらいですから、あまり気になりません。

 

4.使用感レビュー

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それでは、実際に靴クリームを塗ってみて感じた事をご紹介します。

①「狭い場所」というよりは「塗り分け」に便利

製品説明やコピーを見ると、穂先を斜めに切りそろえているので狭い場所に塗りやすい事をアピールしたいようです。

たしかにその通りではあるのですが、個人的には塗り分けに便利だと思いました。

例えば、アッパー(甲革)が黒く、靴底(コバ以下の部分)が茶色の靴を見かけると思います。

これを普通のペネトレイトブラシと黒い靴クリームで一気に塗ってしまうと、綺麗な茶色のコバにクリームが付いてしまい、くすんで見えてしまうのです。

しかし、本製品は穂先が鋭角になっているため、コバ部分に触れることなく、アッパーにのみクリームを塗ることが出来ます。

このメリットについては、コンビ靴(アッパーが2色の革で作られている靴)でも享受できると思います。

②靴クリームが跳ねづらい

比較的軟らかい馬毛を使っているからか、靴クリームを塗っていて、クリームが跳ねづらいと感じました。

特に穴飾りが多い靴に豚毛のブラシで水分の多いクリームを塗布していると、毛先が踊ってクリームが玄関や自身に跳ねてしまうことがありましたが、この製品についてはありませんでした。

③靴クリームを取りやすい

これは地味に嬉しいことですが、靴クリームを適量取りやすいということがありました。

もちろん、普通の靴クリーム塗布用ブラシであっても、斜めに靴クリームを取ることで適量をつかむことが出来ます。

しかし、靴クリームの量が少なくなり、容器の底からクリームを取る必要が出てくると、どうしても斜めにすくうのは難しくなります。しかし、このブラシであれば、先端を少しクリームに浸けるだけで適量を取ることが出来ます。

これで、クリーム瓶の縁に(余分に取れてしまった靴クリームを落とそうとしてこすりつけた結果である)ガビガビの靴クリームが張り付かなくなります^^;

④塗れる面積は若干広い?

これは気のせいかもしれませんが、斜めになっている分、靴に接触するブラシの面積が大きくなっていて、一度のストロークで塗ることの出来る範囲が広いように感じました。

但し、慎重に使ったためか、今のところ時短になっているとは感じませんでした。

 

5.まとめ

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買いかどうか

まず、2色以上の塗り分けが必要な靴を持っている方や、土踏まず等狭い場所が塗りにくいと感じていた方にとっては、間違いなく買いだと思います。

その他の方も、使用感レビューに挙げたようなポイントを従来ストレスに感じていたのであれば、購入を検討すべきだと思います。

一方で、ペネトレイトブラシ(通常版)の倍以上の価格でもあり、その耐久性は見定める必要がありそうです。

私個人の判断は?

個人的には、あまり靴墨を多色使いすることがない(沢山のブラシを持つ必要がない)ので、よほど耐久性が無い限り、しばらくこのブラシをリピートしてみようと思います。

個人的な決め手は、「塗り分け」と「クリームの飛散防止」という2つの観点です。

ナチュラルカラーの靴底を黒い靴墨でくすませたくは無いですし、玄関を靴墨で汚したく(特にロウ分が滑って危ないんですよね……)無い、という理由です。

ペネトレイトブラシでも十分

なお、誤解が無いように書いておきますが、基本的な機能はペネトレイトブラシでも十分です。

ですから、新入社員など予算に限りがある場合は、ムリしてまで全て揃える必要は無いと思います(基本的に、ブラシは靴クリームの色数分あったほうが良いです)。

 

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