腕時計

サラリーマンに腕時計は必須か? を考える

投稿日:平成30年(2018) 1月21日

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皆さんは会社に、腕時計をしていきますか?

少し前の話になりますが、新入社員の方から「会社にどんな腕時計をしていけば良いか」「そもそも腕時計は必須なのか」という問合せを戴きました。

そこで今回は、街中に時計が溢れ、PCやスマホなど正確な時間を提供するデバイスが常に近くにある私たちサラリーマンにとって「腕時計が必要か」という問題を考えてみます。



1.腕時計の目的

腕時計の要不要を検討するため、まずは私たちが腕時計を身に付ける目的を、必要だと思う側から考えてみます。

もちろん、腕時計不要論の立場からも、次項以降で考えます。不要論者の方も、まずは怒らずにご覧下さい^^;

① 実用性

一つ目は実用性です。 日常生活、とかくビジネスの現場では、時間の正確性が常に求められます。

出社や社内会議の開始/終了時刻はもちろん、客先の訪問、受発注/納品/入稿期限など、遅れが許されないシーンもあるでしょう。

そんなときに、時間を常に、簡単に確認出来る腕時計の実用性は、腕時計が懐中時計に取って代わった第一次世界大戦(南阿戦争という説もあり)の塹壕戦以来、変わっていないというものです。

② 装飾性

当サイト的には、こちらの方がメインでしょうか。

「社会人として当然」の腕時計

おそらく一番賛否が分かれるところでしょうが、少なくない意見として、「腕時計をするのは社会人にとって当然のマナー」というものがあります。

おおよその主張は「腕時計を身に付けていないと、時間にルーズだとレッテルを貼られることがある。従って、腕時計はするべき」というものです。

「アクセサリーとして」の腕時計

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前項が、マイナス評価を±0にするための時計だとして、こちらはプラス評価に持っていくための時計です。

腕時計は、男性のスーツスタイルに許された数少ない装飾品です(あとは現代ではカフリンクスとタイピン/バーくらい?)。

靴や鞄とバンドの色を合わせたり、クラシカルな格好にクラシカルな文字盤を合わせたり……等々、スーツスタイルやジャケパンスタイルのアクセサリーとして時計は役立つ、というものです。

 

それでは、実際に上記の主張は本当なのか、また、私が個人的に思っていること等をお伝えした上で、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

 

2.腕時計に実用性はあるの?

私個人の意見としては、「実用性は十分に高く、身に付ける価値がある」という考えです。

反対意見としては、「携帯電話/スマートフォンを身に付けるようになった現在、常に時刻を確認することは可能」というものがあると思いますし、私も言われたことがあります^^;

まだまだ時計は有利

しかし、以下の状況には腕時計で無いと難しいのでは、と思いますが、いかがでしょう?

  • 即時性が求められるとき:客先に移動中など、サッと時間を確認したいとき
  • 継続性が求められるとき:セミナー/カンファレンス運営など、常に時間を気にしておきたいとき
  • 集中が求められるとき:接待や会食など、スマホを取り出して時間を確認するのが失礼に当たるとき
  • 時間を気にして欲しいとき:逆にチラチラ時計を見ることで、間延びする会議やパーティで、相手に時間を気にして欲しいとき
  • セキュリティが求められるとき:研究室、データセンター、機微情報を扱うフロアなど、電子機器持込が禁止されているとき

と、少し考えただけで結構なシーンが思い浮かびます。

所属する業界や担当、職種によって当てはまるかどうかは異なると思いますが、個人的には上記全てに思い当たるフシがあります^^;

 



3.腕時計は「社会人として当然」なの?

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ネガティブな評価を嫌うのであれば……

私個人の意見としては、「未だに腕時計の有無や、スマホでの時間確認に“社会人として云々~”という判断をする方もいるので、損をしたくなければした方が良い」「ならば、嫌々するのでは無く、楽しんだ方が得」という考えです。

もちろん、「そんな先入観で差別する方とはビジネスをしたくない」という意見もあろうかと思います。これはこれで、とても格好の良い主張だと思います。

ただ、万人にその格好良さを維持できる度胸と余裕があるかというと……。

メリデメで判断して良い

また、中には「ネガティブに判断されたくはないものの、腕時計をするデメリットの方が上回る」と考える方も居ることでしょう。

たとえば、腕に何かを巻き付けるのがとても嫌だ、とか、皮膚が弱いので難しいとか、そういう場合です。

こんな時は、腕時計をする必要はないと思います。

ビジネスでも「機械が故障すると10万円の被害(もちろん、直接+間接的損失の合計です)が出るが、修理には15万円かかる」場合、修理しないという選択肢を採りますよね? これと同じです。

なお、肌が弱い方は、チタン製のケースやバンドを使った腕時計がオススメです。とても軽い上に、金属アレルギーが軽減されます。

 

4.腕時計はアクセサリーになるの?

私個人の意見としては、「時計は男性に許される数少ないアクセサリーの一つ」「TPOと身の丈を弁(わきま)えた上で、ファッションの一要素として組み込みたい」と考えています。

ギラギラだけがアクセサリーではない

当然、「職場に金やら宝石やらがついた時計で来るのはおかしい」「男性にアクセサリーは不要。シンプルであるべき」という意見もあります。

ただ、昭和の成金趣味のような「金ぴか+宝石」だけが、腕時計のアクセサリー性ではないことに、目を向けるべきだと思います。

つまり、服装やシーンにあった時計を選び身に付け、トータルとして格好良く見えることが、装飾(アクセサリー)としての時計の役割であり、ファッションなのではないかと考えます。

ビジネスに合う腕時計って?

これも業種や職種で大きく異なるでしょう。

例として堅め業界のスーツスタイルを挙げると、3針の白またはアイボリー文字盤、バンドはステンレス(銀色)か革(黒/焦げ茶で靴に合わせる)といったところでしょうか。

あとは(これは好みの問題もありますが)、あまり顔が大きくなく(40mm未満)、薄手のものが合うと思います。

これらの選び方は、決して時計を目立たなくしようというものではなく、スーツスタイル全体でのコーディネートを考えた時にこうなる、ということです。(例えば、青が基調のコーディネートに、紺色のバンドや文字盤を持ってきてグラデーションにしたり、逆に差し色もってきたり、というのも面白いですよね。)

腕時計の「身の丈」

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もうひとつ、記事の切っ掛けが新入社員の方でしたので、時計の金額についても。

これも大変つまらないことですが、特に私たち若年層は、身の丈に合わない時計(主に高すぎる時計が該当)をしている場合にも、デメリットがありそうです。

個人的には、好きな物を身に付ければいいと思うのですが、まだそういう意見も持つ方がいるのも確かな様ですので、書き添えます(私が言われたわけではないですが、仕事中にそういう発言を耳にしたことが何回かあります^^;)。

このような厳しめの意見を持つ方がいる業界の若手で、良い時計を買いたいという場合には、国産の高級寄りの時計にも目を向けてはいかがでしょう。個人的には、機械式ならセイコー、電波ソーラークオーツならシチズンがスーツスタイルに合い、かつ美しくコスパ高めなものが多いのでオススメです。わたしも平日は質実剛健な国内品を、週末は雰囲気に合う舶来時計を選ぶことが多いです。ON/OFFの気分を変えることができ、良いですよ。

 



5.おわりに

腕時計には実用性と装飾性があり、そして両者とも、ビジネスシーンに有益であると考えています。

であるなら、スーツの”着させられている問題”と同様、腕時計を「なんとなく、つけなきゃいけなそうな物」から「自らの意志で選び、つけたい物」に見方を変えることで、日々がずいぶんと楽しくなると思いますがいかがでしょう?

みなさんの反対意見/賛成意見ともに、ぜひコメント欄からお寄せ下さい。

若者の○○離れ@腕時計

スマホやウェアラブルデバイスの普及によって若年層の腕時計に対する興味が失せ、さらにここ数年で舶来の時計を中心に異常な値上がりを見せていることもあって、いずれ腕時計は成金の道楽になっていくのではとも思ってしまいます(既にそうなっている?)。

一方で、西暦1950年代~60年代の機械式時計には、状態が良く、安く、そしてスーツスタイルに合う物が多いため、まだまだ若年層にも楽しめる余地があるのでは無いかとも思っています。

ここ数年で万年筆が若年層にウケたのと同様、こういったアンティークな時計や、それらに触発された現代の時計が、若年層にも受け入れられる日が来るのでは無いかと期待しています。

「沼」に注意

靴好き、スーツ好き、万年筆好きの何れかに該当するならば、恐らく時計好きの素養はあると思います。

ただし、ハマりすぎにはどうかご注意下さい^^;

(スーツに比べ嵩張らないため買い足しやすく、万年筆より単価が高いため出費が激しく、そして機械式はランニングコスト(オーバーホール)がかかる事をどうかお忘れ無く。)

 

お詫び1:懐中時計好きの方、言及できなくてごめんなさい。
お詫び2:出張が来週に伸びたので、休載は来週になりました。

 

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