オーバーコート

この冬見た、残念なオーバーコートの着こなしについて

投稿日:平成30年(2018) 2月4日

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昨日は節分、ということで暦の上では春に突入いたしました。

そこで、この冬私が目にした、ビジネスマンの気になったオーバーコートの着こなしについて、振り返りたいと思います。

もちろん、スーツスタイルの着こなしに完全な正解はありませんが、シーンに相応しい一定のルールが存在するのもまた事実。今回は、ビジネスシーンを中心にみていきます。

少し初心者向けの内容になろうかと思いますが、最後までお付き合い下さい。



1.屋内では必ずコートを脱ぐ

最近よく見かけるのがこれ。訪問先の建物内はもちろん、居室エリアに入ってもコートを脱がない方がいます。

オーバーコートは「汚いもの」という前提

ここで、単純に「屋内ではコートを脱ぐ」というルールを自分に課すのではなく、その理由、つまり「オーバーコートは汚いもの」という認識を持つことで、その後の所作がスムーズになるため、重要です。

「私のコートは汚くない」という反論もあろうかと思います。

しかし、コートは防寒以外にも、防雨/防塵の役割(立ち位置)があります。さらに、スーツのように何着も揃えてローテーションしたり、頻繁にクリーニングするわけでもありません。

従って、役割的にも、実際としても、汚れている前提に立って、振る舞いを決めていく必要があります(このことは次項にも関連します)。

基本はロビーで脱げばOK

つまり、屋内にコートを着たまま入るのは、他人の家に泥まみれの作業服を着て入るようなもの、というわけです。(アジア系の海外ドラマで、コートを着たままファミレスで食事をするシーンを見かけますが、あれも当然NGです。)

ただ、マニュアルに書いてあるのか、就職活動の季節になると、寒い中ビルのドアの前で、もたつきながらコートを脱いでいる学生を見かけます。

寒いですし、入り口の流れを阻害しますし、そもそもビルのロビーは境界的な領域のため、ロビーまでだったらコートを羽織って入っても問題ないと思いますが、どうでしょう?

従って、客先訪問時などは、ビルのロビーで一旦コートを脱ぎ、身なりを整え、受付をすれば良いと思います。

とはいえ、一般消費者を相手にする場合は、玄関前でインターホンを押す前に脱いでいた方が、スムーズだと思います(BtoCのお仕事をしている方は、本当に尊敬します……)。

 

2.コートは裏返しで畳む

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ロビーで受付を済ませたあとは、受付係員や先方に居室や会議室へ案内されます。

このとき、コートはどうすれば良いか、というお話です。

これも、テーブルの上に置いてしまったり、無造作に丸めていたりと、カオスな状況に遭遇することがありました。

コート掛けか、畳んで椅子の上に

コート掛けやハンガーがある会議室/応接室で、ホスト側に促された場合はこれを使います。

ただ、こういった設備がない場合も多いので、その時はコートを畳んで椅子の上に置いておきます。

マナー本の中には、空いている椅子はNGで、自分の背中と椅子の背もたれの間に挟む、だとか背もたれに掛けるのはNGだとか書かれていることがあります。

少なくとも、厚手のコートを背もたれと背中の間に挟んでおくのはムリがあるので、個人的には机の上(綺麗なところ)や目立つところに置かなければOK、という認識です。

コートを畳むときは裏返しに畳む

ジャケットを畳む際に、裏返しにして畳むのは既に実践している方も多いかと思いますが、それと同じ要領です。

マナー上は、コートの表面についた汚れを落とさない、見せないという役割からです。ただ、個人的には高い素材で作られている事の多いコートの表地を守る、という意味合いの方が強いです^^;

ロビーでコートを脱いだ際に、裏返しに畳んでおきましょう。

また、飲み会などでも、煙草や油の煙から守るために、裏側に畳んでクルクル丸め、鞄と一緒に隅っこに置いておくと良いです。ハンガーに掛けておくと燻製になりますから……。

なお、裏返して畳む方法は以前記事で紹介しているので、↓をご覧下さい。

スーツを傷めないたたみ方 ~ハンガーが無いときに~

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3.ジャケットより長い丈で

居室内での取扱に次いで気になったのが、コートの丈問題です。

マナーと言うよりは見た目の問題

そろそろ揺り戻しが来る頃だとは思いますが、未だに短丈全盛ですよね(お尻が丸見えなジャケットや、くるぶしが見えるスラックスなど。ファストファッションに多いです)。

コートにも似たような状況があるようですが、特にダウン系のコンパクトを謳ったコートには、畳んだ際の容積を小さくするためか、極端な短丈の物が多いです。

これをスーツに合わせると、コートの裾からスーツの裾が覗くという、かなりちぐはぐな状況に。

まるで、ズボンからシャツが飛び出している、だらしない男子学生的な雰囲気が漂いますので、是非回避したいところ。

コートは、普段着ているスーツの着丈よりも、長いものを選ぶようにします。

袖も同様

同じ事は袖にも言え、出来ればスーツの袖丈より、コートの袖丈を長く取った方が、格好良く見えます。

高い生地で袖が汚れるのが嫌な人は、手袋をしてしまえばOKです。

 

4.清潔感も重要

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先述しましたが、オーバーコートは実際、かなりシワや汚れがつきやすいアイテムです。

特に、濃い色の生地が多いため、汚れが目立ちやすい、ということもあります。

この冬も、清潔感に課題のある、一昔前の刑事ドラマから出てきたような方を多数お見かけしました……^^;

羊毛/獣毛系はブラッシングとスチームに、拭き取りをあわせる

ウールやカシミアなど、天然繊維についたチリや埃は、毎日のブラッシングでよく落としておきます。

紺や黒などの、濃い色のコートは、袖や裾を中心に土埃が芽立ちやすいので、念入りにブラッシングします。

ただし、カシミアなどの柔らかい素材は、ウール用の硬いブラシだと傷める事が多いため、カシミアに対応したブラシを用意します。

ちなみに、私は以前レビューした「ブラシの平野」の水雷型を使っています↓。

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蓄積した臭いにはスチームを

クサい臭いも、清潔感を損ないます。

そんなときは、スチームを吹きかけ水分を含ませた後に、風通しの良い日陰で乾燥させると、簡単に臭いを取ることができます。

消臭スプレーでも良いですが、以前テーラーから「獣毛には良くない」と言われたことがあり、高級布地には使わないようにしています。

拭き取りも組み合わせる

また、袖口や襟など、肌が直接触れる部分については、皮脂汚れがつきやすいため、固く絞った布巾で拭うのも有効です。

色の薄い生地では、皮脂汚れが目立つので、オススメです。

化繊系は、布巾で拭き取る

ナイロンなどの化繊を使ったコートには、固く絞った布巾を使い、拭うだけでかなり良くなります。

私も雨用のコートは化繊ですが、着用後に拭いて良く乾かすだけで、汚れや臭いは簡単に取ることが出来ます。

綿系は手入れが難しい

逆に、一番手入れに困るのがスプリングコートなどで多い綿素材です。

綿だけなら洗ってしまうというのも手ですが、ゴム引きなど特殊素材だとそれも難しいですよね……。

またシワになりやすいということもあり、清潔感を維持するのが大変なので、綿素材のコートはあまり持っていません。

持っている物も、殆どクリーニング任せにしてしまっています。

 



5.おわりに

今回は、コートの着こなしでこの冬気づいた点を書いただけですので、特に網羅性が高いわけでも無く、また基本的な内容が多く申し訳ないです。

ただ、その基本的な内容が出来ていないシーンを、様々な業界で見受けられたので、記事にしてみました。

皆さんの中で、ビジネスシーンで気になった、コートの着こなしはありましたか?

 

 

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