いよいよ、再来月の4月に消費税が5%から8%へ増税されます。
残り2ヶ月を切りましたが、皆さんは増税前の駆け込み、
あるいは増税後の節約を考えていますか?
今回は、サラリーマンのファッションに焦点を絞って、
増税前に買うべきファッションアイテムは何か、
また、慌てて買う必要のないものは何かを考えてみようと思います。
■ 買わなくて良いもの
増税前後で値段が変わる物
買うべきでないアイテムの筆頭は簡単で、
時期やセールによって価格が大きく変わる物です。
たとえば、アイロン(家電)、クローゼット(家具)、セールが多いメーカーの靴など、
時期によって価格変動が激しい物や、セール時期がこの時期にないものなど、
3%の消費税上昇よりも価格が下振れする可能性のある物です。
売る側も、駆け込み需要はある程度予想していますから、
今年の年度末は、セールをしても値引き幅が狭いのでは無いかなどとも言われています。
果たしてどうなることでしょう……
増税が無ければ購入を検討していなかったもの
たとえば、安易に揃えられるタイやカフリンクス、タイバーなど、
場所も取らず、比較的手頃で、「とりあえず持っていても損は無いだろう」と
考えてしまいがちなアイテムは非常に危険です。
というのも、こういうアイテムは前倒し購入しても金銭的メリットはごく僅かで、
むしろ、あまり使わない物を無駄に購入してしまうリスクが高いからです。
(たとえば、2万円のタイを買ったとしても、5%の消費税は1,000円、8%だと1,600円で、
わずか600円の違いしかありません)
本当に欲しい物でないものを、僅かな利益のために、
ハイリスクで購入してしまうことは、避けるべきではないでしょうか。
■ 買うことを検討するもの
増税前後で税抜き価格が変わらない物
先述した「増税前後で値段が変わる物」の裏返しで、
値段が安定しており、いつ買ってもほぼ同じ値段の物を言います。
たとえば、セールをしない靴やオーダースーツ、ブランド物、シューケア用品など、
基本的にセールの対象となることが少ない製品が中心です。
主に、再販価格を維持している(どのお店でも同じ価格で売られている)物が狙い目です。
さらに、以前から狙っている物であれば、
ローリスク(無駄な買い物の可能性が低い)で、まぁまぁのリターンが期待できるわけです。
常日頃使っている物で、劣化の少ない物
たとえばシューツリー、靴紐、ハンガーなどのケア用品は、
在庫を持っていても困らないですし、値段も変動しないので(少なくとも安くなることは少ない)、
1年以内に足りなくなりそうなら、買っておいても損は無いでしょう。
海外通販
1ドル80円弱のころ盛んだった海外通販ですが、
ここのところの円安傾向でだいぶ鳴りを潜めたように思います。
それでは、増税後のレートはどうなるのでしょうか。
過去2回の増税時(導入時、5%変更時)の為替レートを見ると、その後2割近く円安に振れています。
今回も景気対策で追加金融緩和&財政出動が予想されることから、
前回、前々回同様、円安がさらに進行するのでは無いかと予想する人が多いようです。
1ドル100円でも十分うまみのある個人輸入品については、
この時期に買っておくのも手かも知れませんね……。
(FX等で購入価格分円売りをし、購入時に買い戻しても同じだろという突っ込みは無しで^^;)
■ どの時点で消費税がかかるかを踏まえる
最後に重要なことを一つ。
マスコミ報道などではあまり語られることが少ないのですが、
消費税の税率は、購入した商品が納品された日を基準に適用されます。
つまり、3月中に代金を支払おうとしても、
4月以降に納品の商品の場合、8%の消費税負担を求められることになるわけです。
ファッションの世界だと、ビスポークスーツなどの受注生産品がこれに該当します。
特に、オーダースーツ業界ではどの店/工場もかなりの駆け込み需要が発生しているようです。
通常の納期よりも時間がかかっているようですので、3月末までの納品を期待する場合、
予め店に問い合わせるなどしたほうが良いと思います。
いつもと少し毛色の違うエントリーでした。
重要なのは、消費税増税によって、購入にどの程度影響があるのかを見極めることだと思います。
セールにかからないビスポークスーツや鞄、靴などの値が張る物で、
以前から狙っていた物があれば、この機会に買うのも良いかも知れません。
一方で、増税によって値段が変わらないか、
あるいはセール時の方が安く買える物を買ってしまう、
僅かな増税額に焦って、必要のないものを買ってしまうのだけは、避けたいものです。
それでは。