小ネタ

スーツスタイルの効率の良い衣替えを考える

投稿日:平成24年(2012) 6月3日  (更新:平成30年12月18日)

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前回のエントリーでは、スーツの夏服、冬服、合い服の違いを考えました。それを踏まえた上で、どの様な衣替えが効率が良いのかを考えてみます。

衣替えとは、冬服を夏服に、夏服を冬服に替えることを言いますが、ここでは「今まで着ていた服をクリーニング等し、仕舞ってしまうこと」とします。

それでは、どの様な衣替え方法が有るのか、そしてお薦めの衣替えの方法を考えてみましょう。

冬服と夏服、そして合い服の組み合わせ方法として、
まずは3通りのパターンを考えてみます。

1.正統派
夏服、冬服、合い服を春夏秋冬使い分ける方法。年4回の衣替え。
2.夏/冬服のみ
1の合い服を省き、年2回の衣替えとする方法。
3.3シーズン
 夏以外の3シーズンスーツを主体とする方法。年2回の衣替え。

それぞれを見ていきましょう。



パターン1:正統派衣替え

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説明

冬も3月頃になって春の訪れが近くなると、合い服に衣替えします。このときの気温がだいたい18℃くらい。冬服の3ピース(三つ揃い)が汗ばむ陽気です。

そして、梅雨が終わるか終わらないかの6月下旬、気温も25℃を越えて夏日が増えると、夏服が登場します。

夏服は気温が25℃を下回る10月頭ころまで着用されますが、やがて合い服に戻ります。

秋は気温の変化が春よりも早いので、2ヶ月くらいしか合い服は活躍しません。11月になれば18℃を下回り、また冬服が登場します。そして、以上の入れ替わり全てで衣替えが発生します。

コメント

正直、近年では現実的な方法ではありません。一番の理由は、服の数が膨大になるからです。

一週間のスーツ数は、スーツを休ませるために最低3着必要です。従って、3×4シーズンで12着のスーツが「最低でも」必要になります。

一週間に5着となると、5×4シーズンで20着。正直「20代~30代前半/都内/マンション/一人住まい」では到底不可能な着数です。

合い服が廃れる原因が垣間見えます。

 



パターン2:夏/冬服のみ

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説明

合い服が担っていた範囲を、冬服もしくは夏服でカバーするパターンです。上記の図は、冬服がカバーした場合です。

このとき、夏服を厚くして肌寒い季節に対応させるよりも、冬服の防寒性を犠牲にすることが多く、ほとんどのパターンが上の図と同じになると思います。

その証拠に、現代の冬服からは総裏(裏地が全てついている物)が消えつつあります。

衣替えは年2回。5月下旬と10月に行われます。学校や組織の制服と同じ入れ替えタイミングなので、受け入れられやすいでしょう。

コメント

これは今最も多いパターンだと思います。

特に東京では冬でもヒートアイランド現象や暖房の入れすぎで暖かく、昔ながらの目付が重い(暑い生地の)スーツでは、真冬でも地下鉄に乗ると汗ばんでしまいますよね。

ただし、冬ならではの生地は楽しみづらくなるという欠点もあります。また、同じスーツの着回しで10月から5月までの8ヶ月間をすごすのは、おしゃれ好きな人にとっては苦痛かも知れません。

 

パターン3:3シーズン

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説明

今、じわりじわりと勢力を伸ばしつつあるのがこのパターンです。

簡単に言うと、夏/冬服のみのパターンをさらに極端にした物です。夏のスーツは完全に盛夏用、あるいはクールビズと割り切って夏はスーツなしです。

衣替えの回数は2回なのですが、夏はスーツなしかジャケパンのみのパターンもあり、実質的に年間を通して3シーズン用1種類のスーツで通すというタイプです。

スーツから完全に季節感が失われたパターンとも言えます。

コメント

内勤が多いサラリーマンに受け入れられはじめている様です。

クリーニングは随時で、衣替えはしないというパターンもこれに当てはまります。手軽な一方、スーツに季節感が乏しくなります。あまりお薦めは出来ません……。

ただ、三つ揃いのスーツを作っておき、冬服の季節には三つ揃いで、合い服の季節には2ピースで着る、というのもアリだとは思います。

 



筆者のパターン

私が行っている方法を最後にご紹介します。

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説明

簡単に言うと、「正統派」と「夏/冬服のみ」の混合パターンです。ベースは「夏/冬服のみ」パターンですが、春秋のみ、気温を基準として合い服を混ぜていきます。そして、衣替えの回数は年2回とします。

まず、夏服に切り替わるタイミングで、合い服A(5月/23℃~の赤色部分)に切り替えます。気温が低いときは合い服を、高いときは夏服を着用してゆき、やがて真夏に突入、夏服のみになります。

そして、秋になると再び合い服A(9月/~30℃の赤色部分)が登場しますが、冬服に衣替えするタイミングで合い服Aは降板します。

冬服と一緒に出てくるのは合い服B(11月/~23℃の緑色部分)です。真冬になるまでの比較的暖かい日に登場します。やがて真冬が訪れ活躍の機会は減りますが、春の足音とともに再登板(2月/15℃~の緑色部分)します。

そして夏服に切り替わるタイミングで、合い服Bは降板、合い服A(5月/23℃~の赤色部分)が再び登場します。

コメント

スーツの内容にバラエティが生まれること、気温に応じて服を切り替えやすいことが特徴です。

そして、合い服は2着で十分だと思います。(AとBに違いはありません)

こうすることで、夏冬それぞれ最低3着、合い服が2着で計8着で済みます。

日本人の性格上、またクリーニングの関係上、夏服と冬服を一斉に切り替えたくなりますが、本当は併走期間があっても構わないのです。その併走期間にバラエティを増やすツールとして、合い服を提案したいと思います。

 

まとめ

1.正統派
夏服、冬服、合い服を春夏秋冬使い分ける方法。年4回の衣替え。
2.夏/冬服のみ
1の合い服を省き、年2回の衣替えとする方法。
3.3シーズン
 夏以外の3シーズンスーツを主体とする方法。年2回の衣替え。
4.おすすめ
 夏/冬服パターンとしたうえで、春秋に合い服をプラスして、気温に応じた柔軟な運用をする

 

衣替えは大変ですが、スーツの色やディテール、生地の肌触りが変わっていくのを見ていると楽しくなりますよね。それではまた。

 

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