以前ほどの活気はまだありませんが、12月~2月は、忘年会や新年会の季節です。
会社、取引先、同窓会、友人同士と、時には毎週のように飲み会が発生する方もいらっしゃることでしょう。
今回は、そんな飲み会で、大切な服を汚さないためのポイントを、5つに纏めてみました。
ポイント1:無闇にハンガーを「使わない」
ジャケットを仕舞う際に、ハンガーを使うことは常識です。本サイトでも、過去に様々なハンガーをレビューしてきました。
しかし、飲み会の場においては、ハンガーを使わない方がよいシーンが多いのです。
油煙、紫煙、飛び交う様々なもの
高級なレストランで無いかぎり、大抵の飲み屋は、座席の周囲にハンガーを吊すスペースが並んでいます。
ここに吊してしまうと、焼き肉や鍋なら油を含んだ煙が、喫煙者が同席しているならタバコの煙が、大切な衣服を燻製にしてしまいます。
また、お酒が入ってくると、手元が狂って様々なもの(箸についた食べかす、勢い余った醤油、乾杯で跳ねた酒など)が飛び交うことも。
私が目撃したぞっとするケース
上記以外にも、こんなケースを見かけました。
- 吊したジャケットが、脂ギッシュなおじさんの頭を拭いていた(座席のすぐ後に掛ける場所があるシーンで)
- 焼き鳥のタレでベトベトになった手で、服がバケツリレーされていた(帰りのシーンで)
- 一つのフックに針金ハンガーで5つも掛けられていた(ジャケットは当然ペチャンコに)
それではどうすれば良いかを、次に見ていきます。
ポイント2:ジャケットやコートは裏側にして畳み、仕舞うか隅に置いておく
結論から言うと、裏地が表に来るよう畳んで、澄の方に置いておくか、荷物入れや鞄の中に仕舞ってしまうのが一番です。
ジャケットやコートは、表地が主役であり、最も高額な部分です。裏地は拭いてシミが残っても着られますし、いざとなったら交換可能です。つまり、表地を何としてでも守らねばなりません。
畳み方や置く場所も重要です。私の知人に、取引先との飲み会で、畳んであったコートにワインをかけられた人がいました。同僚だったらクリーニング代も請求できますが、取引先となるとなかなか微妙ですよね……。彼はそれ以来、絶対にコートは裏側に畳んで端の方に置くようになりました。
また、畳みジワを恐れるかも知れませんが、2~3時間ではまず問題になりません。(ただし、きちんとした畳み方であることと、上に重い物を置かないことが重要です。)
畳み方については、古いですが以前記事を書いていますので、こちらをご覧下さい。
ポイント3:許されるならネクタイは外すか、シャツの中へ
ネクタイを外すことが許される仲間内の飲み会であれば、外してしまいましょう。
ネクタイは一部の安価な製品を除き、一般的にはシルク(絹)で出来ています。シルクのネクタイは、原則としてクリーニングをしない方が良いです。理由は、クリーニングによって、シルクの光沢が失われやすいことと、(全部ほどいて縫製し直すなどの)高額なクリーニングに出さない場合にはフンワリとした立体感が失われやすいからです。(とはいえ、1~2回程度ならあまり変化は分からないんですけどね^^;)
また、一見汚れていないように見えても、目に見えない食べこぼしから、簡単にカビが発生します。
ネクタイを外せない場合、前掛け(エプロン)が提供されている店では率先して人数分頼んで自分もしてしまうとか、せめて大剣の部分をシャツの中に入れてしまうとか、何らかの防護策を講じましょう。
ポイント4:「危ない人」の近くに座らない
「危ない人」の近くに寄らないことも重要です。
幸いにして、私はまだ被害に遭ったことはありませんが、酒癖の悪い人によって、惨劇が発生した飲み会には何度か遭遇しています^^;
アルコールが入る席は、何が起こるか分かりません。参加者が皆、日中の仕事場ではいたって真面目な会社員だったとしてもです。
手元が狂ってグラスを倒しズボンがワインやチューハイまみれになる、店員に返却しようとした皿に溜まっていた醤油が上から降ってくる、嘔吐に巻き込まれる等々……。
これらは私が実際に遭遇した恐怖体験です。リスクをゼロにすることは不可能ですが、できれば酒癖の悪い人と飲みに行かないこと、難しいなら少なくともそういった人の近くに座らないことが重要です。
ポイント5:雨の日+飲み会専用スーツを設定する
飲み会がセットされている日はもちろん、飲み会がありそうだな……という日は、そもそもお気に入りの服を着ていくのはやめましょう。
私は、ポリエステル混紡の気軽にクリーニングに出せるスーツや、比較的古いものを、「雨の日+飲み会専用スーツ」として常備していました。
COVID-19による影響で登場機会は激減していましたが、最近出社や飲み会の機会も増えてきたため、またお世話になりそうです。
おわりに
ここ最近、出社の頻度や、飲み会の機会がかなり増えてきました。引き続き感染症の影響は続いていますが、だんだんと日常が戻ってきているのかもしれません。
また、営業部門やコンサル部門など、対顧客でハッタリ(人物の能力が高そうに見せる、提案内容がよさそうに見せるなど)を効かせる必要のある部署を中心に、スーツ着用への回帰が進んでいると聞きました。
以前は趣味としてのスーツしか生き残らないだろうな、と思っていましたが、「武器としてのスーツ」にも光明がありそうですね。
そういった方々にも参考になりましたら幸いです。