■靴 Church's Brisbane
本日の手入れ対象は、代表的なイギリス靴「チャーチ(Church's)」でした。
丁度、連載「スーツの壁」の靴編で、グッドイヤーウエルテッド(GY)製法を取り上げていますが、まさにその代表のような靴です。上級ラインでもヒドゥンチャネル(靴底の縫い込み溝を隠す加工)になっていなく、ボテッと無骨な印象ですが、耐久性は抜群です。
世界的なトンガリ靴ブームで、シャープな顔のラストが多くなっているチャーチですが、別註チャーチとして昔のラスト(靴の木型)を使用させて作っている靴屋があり、そこからメールオーダーした物が本品です。私としてはトンガリ靴よりも、まあるいトゥの方が好きなのです^^;
――Church's Brisbane――
・スタイル:フルブローグ
・色:クロ
・製法:グッドイヤーウエルテッド
・ソール:革
・メモ:スリーピースでFBIスタイル。ジャケットでカントリースタイル。結構万能です。
■手入れの内容
靴の手入れについては別段項目を設けて説明するつもりなので、詳しくは説明しませんが、本日は以下の通りです。
- ブラッシング
- ステインリムーバー
- 乳化性クリーム塗布(サフィールノワール)
- ブラッシング
- トゥとサイドウォールに油性ポリッシュ(〃)
全部で1足15分程度でした。この内容は手入れの深さ度合いを5段階で評価すると、浅い方の2番くらいに該当します。(いずれ、全ての段階をご紹介するつもりです)
ちなみに、使用した道具は以下の通りです。
▽ブラシ類
- ブラシ(18cm、馬毛);汚れ落とし
- ブラシ(18cm、豚毛);つや出し
- ペネトレイトブラシ;乳化性クリーム塗布用
▽靴クリーム類
- サフィールノワール(乳化性、黒);保革、つや出し
- サフィールノワール(油性、黒);つや出し、防水
▽その他
- モウブレイ ステインリムーバー;古いワックス落とし
- ストッキング
- 布きれ(綿、古いシャツ)
■ペネトレイトブラシ
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乳化性クリームを布きれにつけて塗布するのも良いのですが、ペネトレイトブラシを使用すると時間を1/3くらいに短縮できます。また、フルブローグ等飾りのある靴の、パンチ(穴)の中にも塗布できるため、保革にも良いと思います。
サフィールとモウブレイ(旧メルトニアン)のものが有名ですが、コストパフォーマンスの観点から後者をお薦めします。
使用後に、中性洗剤(要は台所洗剤)で洗って、しっかりと乾燥させればかなり長持ちします。
忙しいサラリーマンには是非お勧め。