着こなし

スーツの壁 第1回 |日本人はスーツが似合わないのか

投稿日:平成22年(2010) 1月24日  更新日:平成27年(2015) 10月25日 

多くのサラリーマンは、スーツを義務感で着こそすれ、それをおしゃれとして着ることをしていないように感じています。

古くは省エネルック、新しくは「スーツからネクタイを外しただけ」のクールビズからその情けなさを見て取ることが出来ます。

本連載は、「スーツとシャツとネクタイだけ締めていればOK!」に疑問を感じ、スーツスタイルを一緒に楽しもう。と言う企画です。

連載を始める前に、なぜ日本人はスーツスタイルのコーディネートが苦手なのかを考えてみたいと思います。

 

■「スーツの壁」

日本人ならだれしも,大学生になるまでスーツを着る機会は少ないと思います。というのも,小学校→高校までほとんどの場合「制服」が存在し,制服がない場合もブレザーなどを公式行事に着てしまうからです。

「スーツとシャツとネクタイだけ締めていればOK!」という考えも、「制服を着てればOK」という発想が根底にあると考えています。


私服に少しでも気を遣ってきた方が大学生になったとき,あるいは就職活動を始めたときに,初めて「スーツの壁」すなわち,「スーツってどんな風に着こなしたらいいの!?」という疑問にぶち当たります。

しかし、残念なことに多くの日本人がスーツを制服と同じに考え、「着ていればOK」という状況になっていると感じています。

日本人が誰しも直面する、そんな状況を
「スーツの壁」
と呼び、「自分にふさわしいスーツスタイルが分らなくて混乱させる壁」
と定義したいと思います。

 

■おしゃれってなに?

私服のファッションには,小学校高学年~中学生,場合によっては高校生あたりから凝り始めたという方が多いと思います。

しかし,そういう試行錯誤にスーツが含まれていたでしょうか? 「スーツ」=「制服」という認識のまま、実際に自分が毎日着る生活に突入し,定年を迎える日本人が多いように感じています。

通勤・通学の途中に,ちょっとサラリーマンを観察してみてください。

  • 服のサイズが合っていますか?
  • 靴が汚れていませんか?
  • なんだか清潔感を欠いていませんか?

使い古された言葉ですが,
「 人を見かけで判断するな とは,人は見かけで判断するから使われる言葉だ」
というのがあります。

先述したようなサラリーマンは非常に多く,見かけで判断されすごく損をしていると思います。(通常のファッションにおけるおしゃれは「はずす」が基本ですが)

このサイトでは、初めてスーツの壁にぶち当たった方を対象に、基本部分のおさらいをしたいと思います。

 

■「スーツの壁」を越える

サラリーマンは一週間のうち5日,あるいは6日もスーツを着ます。スーツの壁を意識し,それを乗越えようという努力をしない限り,自分のスーツ姿によって,それだけの日数,他人から意図しないレッテルを貼られているのではないでしょうか。

「私服には注力するけどスーツには……」という方は,ちょっとした基礎作りで「スーツのおしゃれ」がすぐに身につくと思います。
「これから就活だけど,どんなスーツを着たらいいか分らない」
という方は,スタート地点で差をつけられるという,大きなアドバンテージがあると思います。

「スーツのおしゃれって,どうすればいいの?」という方は,私も同じです。一緒に考えていきませんか?

 

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