今年7月、クラウドファンディングでシャツ襟を綺麗に固定できるとするカラーステイ、「WINGMAN」を支援(購入)しました。
先日、やっと届きましたので、良い点/改善点なども含め、レビューしてみようと思います。
1.クラウドファンディングとは?
※ 例によって、ご存知の方は読み飛ばして下さい
インターネットで事業や商品開発を支援する仕組み
クラウドファンディングとは、近年急速に利用が進んでいる、インターネットサービスです。
新商品の開発や、国内代理店販売を開始する際の資金を、購入希望者から募り、目標金額に達すると事業がスタートするというもの。
今回の場合は、今年2月に発売されたWINGMANを、日本国内で販売するにあたっての事業資金を調達するものでした(カルチュア・コンビニエンス・クラブ系列のGREEN FUNDINGというサイトで募集)。
リスクはあるが、面白みもあり
クラウドファンディング自体、日本ではまだあまりメジャーではありません。しかし、海外ではKickstarterを初め、多数のサイトで、活発にプロジェクトが立ち上がっています。
わたしも以前から海外のクラウドファンディングサイトを利用してきましたが、その中には詐欺まがいのプロジェクトもあり、まだまだ玉石混淆といったところです。
今回は、製造実績のある製品を国内販売するプロジェクトで、かつ日本のサイトで募るというパターンでしたので、気軽に支援することにしました。
2.WINGMANとは?
潰れる襟をなんとかしたい!
私の場合、仕事がある日は、基本的にネクタイを結って(タイドアップして)います。
しかし、週末など、リラックスした雰囲気を出したいときは、ネクタイをとることもしばしば。
そこで困るのが、襟がジャケットの中に入ってしまう問題です。
トイレの鏡で見たときに、こんな感じになっていることはないでしょうか?
ボタンダウンやスナップダウン襟のシャツを着たり、第2ボタンの位置が高いシャツにすることである程度回避できます。
しかし、このジャケットが着たい、このジャケットにはこのシャツが合う、でも襟がタイドアップ前提の襟……ということは無いでしょうか?
クラウドファンディングで見つける
そんなときに見つけたのが、WINGMANだった、というわけです。
早めに申し込んだため、送料税込で3,780円でした。定価は7,560円との事ですから、半額でした。
とはいえ、本家サイト(後述します)から送料込40USD(≒5,000円弱)で購入できるので、定価は多少高めの設定かもしれませんね……。
このプロジェクトでは200万円以上が集まり、目標とする30万円を超えたため無事販売されることになりました。
ちなみに、WINGMANとは直訳すると編隊長僚機(編隊長とペアになる機)ですが、まぁ「相棒」程度の意味だと思います。
3.到着
それでは、さっそく到着したところからレビューをしてみます。
製品は大きな黒い封筒に入っています。表側に取扱説明が書いてある珍しい梱包です(中には、特に取扱説明書などは入っていません)。
開け口がある裏側は、ロゴのみのシンプルな顔。
贈答用としても良さそうですね。
開梱すると、台紙に貼り付けられた3組のWINGMANが。
今回のプロジェクトでは、S/M/Lの3種類が一組ずつ入っています。
4.実際に使ってみる
続いて、実際に使ってみます。
まず、シャツのカラーステイ(カラーキーパー)を入れる部分に、とがった方を挿入します。
襟をおろします。
今の段階では後ろの部分が直線ですが……
手をつかって、首に沿うように本体を曲げます。
素材はアルミで出来ており軟らかいので、簡単に曲げることが出来ます。
上がなにもしていないWINGMAN、下が手で曲げたWINGMANです。
柔らかさは無くなりますが、この様にしっかりと襟が立つようになります。
襟の角度やカールなども、全体がアルミで出来ているので自分で自由に作ることが出来ます。
5.感想
最後に、使ってみた感想を。
<良い点>
① 普通の襟でも、しっかり立つ
当然のポイントですが……。ボタンダウンシャツで無くても、襟がしっかり立つのは画期的です。動いても、襟がジャケットの下に隠れることはありませんでした。
② 襟の角度を自由に変えられる
全体がアルミのため、単に立たせるだけで無く、角度をある程度変えられるという点も良い点です。
③ 贈答品としても使える
すこし改善点(後述)もありまずが、かなりスタイリッシュな包装と製品外観です。色柄が無いため好みにあわせる必要が無く、かつ値段も適当なので、贈答品としても良いのでは無いでしょうか。
<課題>
一方で、課題もあります。
① 薄手のシャツには不向き?
曲げた際に折れないようにするためか、少し厚手です。従って、薄手の生地を使ったシャツの場合、すこしWINGMANが浮き出て見えてしまうかも知れません。
実際こんな感じで、少しスジが見えます。もう少し薄くするか、軟らかい樹脂で作る等すれば、解決出来そうです。
なお、厚手のシャツならば余り問題になりませんでした(週末用途の厚手のカジュアルシャツだと、気にならないと思います)。
② 割高
今回は早期に支援をしたことから3,780円でしたが、定価は7,560円です。
定価ベースで1ペア2,520円というのは、贈答品では無く実用品ベースとして考えると、少し高い気がします。
③ 日本国内向けには、包装は課題になりそう
包装はスタイリッシュでとても綺麗だったのですが、WINGMANを固定するシールの粘着性に問題が。
海外製品では「あるある」ですが、粘着剤の跡が結構残ってしまいます。日本で販売をしていくのなら、こういった所にも配慮が必要でしょう。(指でよく擦るととれるので、実用上は問題ありません。)
買いか、どうか
- 定価(7,560円)での購入はないが、4~5千円程度ならアリ
- 週末や盛夏に、ノーネクタイのジャケパンが多い方は買い
といった感じでしょう。
6.リンク
購入先ですが、国内での販売は、クラウドファンディング終了後音沙汰がありません(準備中なのでしょうか……)。
一方、本家サイトでは、40USD(米ドル)で、送料込で全世界から購入出来る様です。すぐに欲しい場合、今のところここから買うしかなさそうですね。
- 本家サイト(WINGMAN):https://wingmanhq.co/
- クラウドファンディングのページ(GREEN FUNDING):https://greenfunding.jp/lab/projects/1932