タイ(ネクタイ)

上品な「BizON」のシルバー製タイクリップ フォトレビュー

投稿日:平成29年(2017) 4月9日 

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皆さんはタイクリップ(いわゆるネクタイピン)を使っていますか?

タイクリップは一時期、「オヤジ臭いから」と、かなり廃れていました。しかしここ数年、若年層にジワジワと人気が復活してきたアイテムでもあります。

そんなタイクリップですが、タイステーションをご紹介した記事のコメントで、「BizON」というブランドがオススメとの情報を読者から戴きました。

コメントから半年も経ってしまいましたが、実物を購入してみましたので、早速レビューしてみたいと思います。

ここのところ考察系の、文字ばかりの記事ばかりですみません。本日は久々のフォトレビューです。

1.外観レビュー

価格は税込\6,900。安いタイクリップが多い中、若干高めの金額です

しかし、素材がスターリングシルバー(純度92.5%の銀)のロジウムコーティングであることと、日本の職人の手作りであることから、適正価格と考えポチってみました。

 

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届いたのがこちら。かなりしっかりとした良い包装で、プレゼント用を強く意識しているようです。価格的にも、職場の送別会、パートナーへの贈り物として良さそうです。

余談ですが――プレゼント、特に女性から男性への定番として最も多いのが「ネクタイ」ではないでしょうか。しかし、女性の色彩感覚や好みと、男性のそれとは大きく異なります(生物的に、色の見え方が異なるらしい)。また、ネクタイの保管は意外と嵩張ります。こういう小物こそ、男性への手軽なプレゼントに相応しいと感じます。

 

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包装を開けると化粧箱が見えてきます。

 

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そして、その中からケースが。

 

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さらにケースを開けると布袋が。

 

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さらにさらに、布袋の中にはビニール袋に入ったお目当ての製品が出てきます。

商品一覧を見るとかなりの数(20種類くらい)のタイクリップがありましたが、今回は、「SVTB0029c」という型番の、かなりシンプルなデザインのタイクリップを選びました。

 

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今回選んだものは、左右が鏡面加工、中間がまるでひねってあるように見えるデザインの製品です。

 

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斜めから見たところ。日本製らしい、細部まで綺麗な加工です。

 

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正面からは見えにくいのですが、上下も僅かに鏡面加工になっています。

 

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チェーンもついてきます。(このチェーンの扱いについては、後段で紹介します)

 

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銀無垢(シルバー925;スターリングシルバー)の刻印。ロジウムコーティングされているため、銀独特の輝きはありませんが、ステンレス製よりも気分的に高揚感があります^^;

 

2.着用イメージ

続いて、実際にネクタイへ装着してみます。

 

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BizONの中でも、比較的長めの種類を選びました。横幅は6センチ弱です。

 

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チェーンはこの様に、ボタンに引っかけます。

通常、クリップはネクタイの大剣と小剣、さらにシャツごと挟みます。しかし、チェーンがついているタイプの場合、クリップは大剣と小剣のみを挟むことで、「ネクタイが優雅に揺れる」のだそうです。しかし、個人的にはシャツごと挟むのが好みのため、正直このチェーンは不要に感じています。

なお、文献によっては、チェーンはクリップの落下防止のため、という記載もあります。ただ、バネが無い「タイバー」はまだしも、このタイプのタイクリップが落下することはまずありません。

 

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タイクリップの効果については、別途考察の記事を書こうと思っていますが、代表的なのがこちらの「ノットを持ち上げる効果」です。

上の写真がタイクリップ無し、下が有りです。ノットが軽く持ち上がることで、ネクタイの美しさが強調されます。(ただし、やり過ぎは大変下品なので、加減が重要です……。)

 

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ジャケットを着せてみました。雑誌などでは極端に上の位置や、斜めに留める方法が紹介されることがありますが、ビジネスシーンでは相応しくありません。

 

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ウェストコートを着ると、タイクリップは完全に隠れ、外から見えなくなります。しかし、このふわっとしたネクタイの留まり方は、タイクリップならではです。

 

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ジャケットで三つ揃い。

 

3.使ってみた感想

タイクリップを選ぶ際には、以下の3点を基準にしています。

  1. 【能力】タイを傷つけず、かつ落下させない、適度なホールド力があること
  2. 【使いやすさ】ある程度の横幅があり、とめやすいこと
  3. 【見栄え】クリップそのものの装飾や仕上げが美しいこと

3番の見栄えは、最初のフォトレビューでご覧戴いたとおりで、かなりの実力です。

そこで、使用感のレビューとして、1番の能力と、2番の使いやすさを見ていきます。

【能力】タイを傷つけず、かつ落下させない、適度なホールド力があるか

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安いタイクリップの中には、左側(すみません。見切れています)の押さえだけで止めるタイプがあります。しかし、それだけだと一カ所で押さえつけることになるため、クリップが動きやすくなります。

今回のタイプは、右の部分にも押さえがあり、6センチ弱ある本体の左右で、タイを保持でき、安定しています。

また、ホールド力は適当で、タイを傷つけるものでは有りませんでした。

【使いやすさ】ある程度の横幅があり、とめやすいか

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短いタイクリップは、ネクタイの真裏にあるシャツを上手く挟むことが出来ませんが、このくらいの長さがあれば、簡単に挟むことが出来ます。

対象をビジネス用途のクラシカルなネクタイだとすると、長すぎず、短すぎずで適当な長さといえます。

ただし、カジュアル用途のナロータイには向きません。

結論

能力や使いやすさは、かなり良い部類にあると言えます。

今回耐久性は見ていませんが、作りを見るにかなり頑丈そうで、10年は余裕で持ちそうです。\6,900の価値は十分あると思います。

 

4.改善ポイント

正直に言ってあまり見当たらないのですが、敢えて言うなら次の2点でしょう。

チェーン

チェーンは不要なのではと思いました。

昨今、タイをブラブラさせる留め方はあまり見ませんし、私の場合は三つ揃いか殆どでもあり、チェーンを使う事はありません。

そのため、申し訳ないですが、チェーンはラジオペンチで外してしまいました(簡単に外れます)。

包装

フォトレビューの通り、包装にかなり力が入っています。簡易包装にすることで、もう少し値段が下げられるのではと思います。

もちろん、贈答用にはとても適しています。しかし、自分で使う人にとって、この様な包装は不要です。値引きされた簡易包装パージョンがあれば、もう少し買いやすくなるのに、と感じました。

 

5.最後に

今回、はじめてタイクリップのレビューをやりましたが、いくつか感じたことがあります。

ネクタイ留めの考察

いわゆる「ネクタイピン」を初めとしたネクタイ留めには、様々な異称(タイバー、タイクリップ、タイピン、タイタック等々……)あります。しかし、どれがどれを指しているのか、混乱しますよね。

また、留める位置も、人や文献によっても様々です。さらに、ネクタイとの合わせ方、選び方等々、考察のし甲斐がありそうです。

冒頭で「長文の考察記事ばかりで申し訳ない」と反省した、舌の根も乾かぬうちに申し訳ありません^^;

まだまだ良いブランドがあるのでは無いか

タイクリップは、ネクタイの衰退に加え、タイクリップそのものもトレンドとして姿を消した時期があったことから、WEBや雑誌などで話題にされる事が少ないと感じています。

しかし、探せば美しく使いやすいタイクリップはもっとあるのでは? とも感じています。

毎回読者の皆様に恃(たの)んでばかりで恐縮ですが、オススメの製品やブランドがありましたら、是非ご紹介下さい……。

 

<製品情報>

今回レビューした製品の情報を記載しておきます

  • メーカー:BizON
  • 型番:SVTB0029c
  • 材質:スターリングシルバー、ロジウムコーティング
  • 生産国:日本
  • 金額:\6,900(税込、送料込)
  • 製品リンク:Amazon(公式)楽天(公式)

 

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