タイ(ネクタイ)

5つのステップで考える、ビジネスで好印象なネクタイの選び方

投稿日:平成30年(2018) 2月25日

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皆さんは、どの様にネクタイを選んでいますか?

少し前の話になりますが、「ネクタイをサクッと選ぶ方法はないでしょうか」という質問をいただきました。

そこで、サクッと選べるかどうかはともかく、普段私が取り入れているネクタイの選び方を、ポイントを絞ってご紹介したいと思います。



(はじめに)選ぶ目線と前提

本題に入る前に、本記事の前提を整理します。

ビジネス用途であること

今回は、ビジネス用途のスーツスタイルを前提としています。

そのため、極力ベーシックなものとしつつ、やり過ぎない範囲でのお洒落を目指してみます。

時間を掛けないこと

忙しいビジネスマンにとって、時間は本当に貴重です。

そのため、時間を極力掛けず、簡単な5つのステップで選べるようにしてみました。

色の相性には触れない

カジュアルジャケットやシャツのように、色が華やかであれば色の相性には触れるべきでしょう。

しかし、ビジネススーツは彩度や明度が低く(落ち着いたトーンが多く)、色もグレー、紺など限られており、極端に派手な色のネクタイを選ばなければ、実はそこまで大きく外すことはありません。

従って本稿は、色の相性には、あえて深く触れないようにしています。

あくまで一例であること

ルール化(マニュアル化)することは、時間短縮や心理的負担の軽減につながります。

しかし一方で、面白さも消してしまいます。

本記事は丸呑みせず、参考に留め、是非自分なりにカスタマイズをしてみて下さい。

 

STEP1:幅を外さない

沢山の候補から効率的に物を選ぶ方法は、最初にザックリとした選別(スクリーニング)をすること、といわれています。

そういった視点に立つと、ネクタイの「幅」はとても選びやすく、人によっては半分くらいまで候補を絞ることの出来る方法だと思います。

太い襟には太いタイを

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このスーツの襟幅は約8.5センチです。しかし、ネクタイは7.5センチ弱です。

一見普通のコーディネートに見えますが、シャツ襟がワイド(開きが大きい)という事もあり、Vゾーンが若干頼りなさげに見えます。

 

 

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そこで、同じ8.5センチ幅のネクタイに交換してみます。

Vゾーンに占めるネクタイの面積が増え、下襟との調和が生まれたことが分かります。

逆に、細い襟には細いネクタイを選ぶことで、一体感を出すことが出来ます。

 



STEP2:スーツとの質感を合わせる

ネクタイの種類は、色や、前項で取り上げた幅だけではありません。

室内など近くで相対したとき、素材や織り方によって生まれる表面の質感が、ネクタイの印象を大きく左右します。

サテンタイは万能だが……

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つるっとした表面が特徴なサテン生地のネクタイ。美しい光沢があり、ビジネススーツの定番ですよね。

この写真のように、スーツもつるっとした質感であれば良いのですが……

 

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同じ色味でも、ザックリとした質感のスーツに変わると、少し印象が変わってきます。

 

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拡大するとこんな感じ。スーツは冬物の、若干起毛した素材です。

ガサガサとした質感のスーツに、ツルツルとした質感のタイだと、どうしてもちぐはぐな感じか出てしまうというわけです。

起毛していなくても良い

では、どんなタイを持ってくると良いかというと、カジュアル用途なら起毛素材の代名詞であるウール素材のタイでしょうか。

とはいえ、今回はビジネススーツを前提としています。業種や業態によっては、ウールタイでも全く問題ないと思いますか、今回は敢えて普通のシルクタイに交換してみます。

 

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それがこちら。少しわかりにくいので拡大してみます。

 

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一般的なシルクタイでも、織り方によってはこの様に表面に凹凸があります。特にこのタイは織り柄で花小紋が表現されているため、余計凹凸が強調されています。

このレベルであれば、カジュアル過ぎず、スーツの質感にタイの質感を合わせることが出来ます。

 

STEP3:柄は2つまで

お洒落に見せようとして失敗したであろうコーディネートに多いのが、「柄増やしすぎ」です。

チェックのスーツに、チェックのネクタイとストライプのシャツなど、よほど計算し尽くさないと難しいですし、なによりビジネス用途を考えると派手すぎに感じます。

実際に見てみましょう。

 

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例えば、このストライプ柄のシャツに……

 

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ストライプ柄のジャケットを着せ……

 

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ストライプ柄のネクタイをすると、やはりうるさい印象が出てしまいます。

 

ただ、今回のシャツは細いストライプなうえ、シャツ、タイ、スーツ全てのストライプの幅を変えているため、写真でみるとギリギリOKに見えますね……^^;

とはいえ、実際はシャツのストライプがもう少し目立つので、やはりうるさい感じがします。

 

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無難なのは、ジャケットを無地にかえてしまうことでしょう。

「柄物は2点まで」としておくと、誠実な印象を壊すこと無く、上手く柄を取り込むことが出来ます。

また、2つまでなら、最悪同じサイズのチェックやストライプを重ねてしまっても、そこまでガチャガチャした印象にはならないです……。多分。

 

STEP4:色も2つまで

STEP4と5は色についてです。

もちろん、冒頭に色の相性については意識しない方針と書いた通り、相性では無く、もっと単純な話です。

色が増えすぎると猥雑な印象に

柄物が増えるとうるさい印象になるのと同様、色の数が増えたときも、まとまりがなく見えてしまいます。

従って、ビジネススーツについては、色を2色程度にまで絞るようにしています。

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極端な例ですが、例えばジャケットに紺、ネクタイに緑を使った場合(上の図、この時点で2色)、シャツにピンクを持ってくるとうるさくなります(下の図)。

 

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あえてピンクのシャツを生かそうとすると、無彩色であるグレイのスーツに替える(2色化する)と落ち着きます。

同系色は1色とカウント

このとき、同系色は1色とカウントします。

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つまり、シャツが水色であった場合、先ほどの例では紺色のジャケットと同系色のため、合計2色とカウントします。

これは、同系色はグラデーションとなり纏まって見えるためです。

2色までなら、色の組み合わせも楽

もちろん、この2色を超えるとかならず纏まらなくなる、というわけではありません。

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例えば、紺のジャケットに、茶と緑のネクタイをした場合など、纏まりやすい3色もあります。

ただ、これは紺と茶と緑がいわゆるアースカラーでまとまりの良い色であるためです。また、各色の面積も影響しています。

ここで言いたいのは、3色以上はNGという事では無く、3色以上は色の相性を考える必要が出てくる、という事です。

色を増やせば増やすほど、色の相性が複雑になります。言い換えると、2色程度であれば、(ビジネススーツに使われる色という前提はありますが)そこまで相性の悪い組み合わせは生まれにくいのです。

 



STEP5:シャツの色を拾う

STEP4までは、べからず的な要素でしたが、最後は追加的な要素です。

とはいえ、個人的にはとても気に入っている方法です。

水色を拾う

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一番やりやすいのが、シャツの水色をネクタイで広う方法です。

このネクタイは、茶色の地に、水色と紺色のストライプですが、シャツの色を水色部分で拾うことで、一体感を作ることが出来ます。

 

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この方法は、小紋柄のタイにも応用できます。

小紋部分に水色が入っていれば、水色のシャツとかなり相性が良くなります。

(そうして、水色の小紋やストライプのタイが増殖していくという……^^;)

 

まとめ

長くなったのでまとめます。

あくまで私が実践している方法ですが、ネクタイを選ぶ時の基準は以下の通りです。

  1. 剣幅はスーツの下襟と著しく異ならないか?
  2. スーツと質感が似ているか?
  3. スーツ、シャツ、ネクタイで柄は2つ以下か?
  4. スーツ、シャツ、ネクタイで色は2つ以下か?
  5. (オプション)ネクタイでシャツやスーツの色を拾っているか?

 

当然、カジュアル用途など(またビジネスであっても業界によっては)もっと派手にして問題ないかと思います。

本例は、あくまで保守的なビジネス用途という前提でお考えいただければと思います。

 

 

これをご覧の方で、こんな良い選び方がある! というご意見がありましたら、お気軽に下のコメント欄からお寄せ下さい。

 

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