サラリーマンのファッションを考える


「靴のケアはレザーローションで十分」を実践してみた

   

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半年くらい前、とある靴屋から「靴のケアで基本的に靴クリームは不要。レザーローションがあれば十分ですよ」というアドバイスを貰いました。

靴磨きには様々な方法があるとは言え、その中核には靴クリーム(色つきの乳化性クリーム)がある事を基本としていた私にとって、衝撃的なアドバイスでした。(もちろん、おろしたての茶靴の話では無く、黒靴の話です。)

今回は、靴磨きをレザーローションのみでやり続けるとどうなったのか、またそのメリットやデメリットを考えてみたいと思います。

 



1.事の発端

靴好き、特に靴磨きが趣味の方にとって、靴磨き用の道具選びは興味が湧きますよね。

私もそんな人間の一人です。自分で買って試すのはもちろん、他人がどんな靴クリームを好きなのかも興味があり、靴屋で店員と話した後に「お気に入りの靴クリームはどれか」を訊くのが癖になっています(^^;

ちなみにその結果は――きちんと統計を取ったわけではありませんが、概ねサフィール派(私はこちら)とモウブレイ派に二分されるように感じています。

そんなとき、ある店員から飛び出したのが冒頭のアドバイスでした。

曰く、

  • 靴クリームに含まれる顔料は、水分油分浸透の妨げになる
  • 顔料を取ろうと、毎回ステインリムーバーを使うのは革を傷める原因
  • 靴の色は短期間では退色せず、顔料で毎回補色する意味は無い
  • レザーローションでも、少し蝋成分が含まれているものならば光沢は出せる
  • 光らせたい部分に、必要に応じ油性クリームを使えば良い

といった内容でした。

概ね理解できる内容だったので、ためしに一つの靴に限定し、ケアをレザーローション1本に絞ってみました。

 

2.やってみた

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使ったのはこちら。古くから愛用しているサフィールのレザーローションです。

従来の使用法としては、デリケートクリームでは油分が足りてなさそうに感じるとき、ブーツの革を軟らかくしたいとき、時間がなくステインリムーバー → デリケートクリームの順が取れない時などで、いわば補助的に使っていました。

 

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そして、半年間で3~4回磨いた結果がこちら。

左がサフィールの靴クリームで毎回磨いた靴、右がレザーローションで毎回磨いた靴です。

当初は、レザーローションが顔料を取り去ってしまうことで、色が薄くなってしまうことを懸念したのですが、遜色なく十分黒々とした色合いを保っているのが分かります。

本当は左足、右足で靴クリーム/ローションと使い分ければ比較しやすいのですが、そこまで踏み出せませんでした。すみません。

たしかに、よく考えてみると、他の革製品である鞄や財布には、靴のようにケアのたびに補色(ここでは着色の意味)することは無いですよね……。

 



3.やってみて良かったこと

実践して3ヶ月くらい経った頃から、所有している靴の半分くらいを、レザーローションだけでケアするようになりました。その中で見えてきたメリットについて考えてみます。

① 時間が無いときに楽になる

靴紐を外し、ステインリムーバーで前回の靴クリームを落とし、デリケートクリーム、靴クリームの順に塗り、少し放置してからブラシを掛け、ストッキングで磨き、靴紐を再度通す……

というコースでやると、1足20~30分はかかります。これが、レザーローションだけの手入れだとじっくりやっても5分、手早くやれば2~3分で終わるわけです。会社の業務が忙しいとき、土日に時間が取れない時にはかなり楽になります。

② 所有する靴を増やせる

所有する革靴が増えてくると、一つの靴が年間ケアされる回数かどうしても少なくなってしまいます。

しかし、レザーローションなら、30分で5足は軽く磨けるため、ケアの回数を減らさずに靴の所有数を増やすことができます。

③ 手やズボンに汚れがつかなくなる

磨いているときはもちろん、余計な靴墨がつかなくなるので、日常靴紐を結んだ後に手に墨が付いてしまうこと、さらにトラウザーズ(ズボン)が靴墨で汚れることが格段に少なくなります。

 

4.それでも靴クリームが必要なこと

ただ、レザーローション1本さえ有れば、靴クリームは完全に要らないのかというと、それは違うと私は考えています。

続いて、どんなシーンで靴クリームが必要になるのかを考えます。

① コバの色落ち

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靴のアッパー(甲革)と違い、コバ(靴底の外縁)は地面やオフィス内の什器と擦れる機会が多いため、けっこう色落ちし易い箇所です。

いったん色落ちすると、補色しなければ色は戻ってきません。コバインクでも補色は出来ますが、どうしてもマットな感じになってしまうので靴クリーム(缶入りのポリッシュでも良いと思います)がお薦めです。

② 甲革の退色

特に茶靴の場合、日光の紫外線で退色しやすく、そんなときは靴クリームで補色することで美しさが蘇ります。

黒い靴でも、茶靴程では無いにせよ退色は起きるため、色が薄くなってきたなと感じたら、色つきの靴クリームを使うと良いと思います。

 

5.まとめ

今回のアドバイスについて、私なりの解釈は以下の通りです。

  • 靴磨きで「毎回」色つきの靴クリームを使う必要は無い
  • 日常の手入れはレザーローションで時短/簡略化するかわり、こまめに行い保革につとめる
  • 色落ち具合に応じて靴クリームを活用し、見た目を維持する

靴の手入れ方法は人それぞれです。また、手入れそのものが好きという方も(私を含め)居るでしょうし、必ずしも簡略化することそのものが重要なわけではありません。

自分の好きなルーチンで靴磨きをするのも、楽しみの一つとして重要だと思いますので、今回の話はあくまで参考程度に見て戴けましたら幸いです。

みなさんはどんな靴の磨き方、ルールをお持ちですか?

 

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7 コメント on "「靴のケアはレザーローションで十分」を実践してみた"

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これって、常識ではないのですか?

私は、靴職人だった人が靴販売店を始め、その人が職場に営業に来るので
持っている靴の8割はその人から購入してます。

最初に購入したのが35年前でしたが、靴の手入れを聞いたら、
「靴の色があせるまでは、無色のクリームでOK、あせてきたら色付きの
クリームを塗ってください」でした。

当時は、外国製の靴クリームなど知らないの、国産の量産型クリームを
使用してました。購入当初は、無色のクリームを塗って、革底にはミンク
オイルを。けど、汚れが付着しやすいので、革底にも無色クリームを塗って
ました。

今現在は、購入した当初はデリケートクリームで水分を補給。
その後1か月に1回くらい、様々なメーカーから出ている無色のクリームを
塗ってます。茶系の靴は、それだけで色が深まるので特別補色はしません。

25年くらい前のイタリアで購入した靴を数足所有してますが、これで
大丈夫です。

年に1回くらい色付きの靴クリームをぬりますが、コルドヌリアングレーズ
を使用すると、茶系の革に色ムラができやすいので注意が必要でした。
サフィールは染み込まないので、お化粧的なものですね。

結局栄養を補給するには、無色のラノベイタリークリームに代表されるような
もので十分。色落ちしてからが色付き靴クリームを使用することになりますが
色落ちするまで、履いたことがないのが現状です。

いつも、参考になる記事をありがとうございます。私自身、靴磨きは作業として行っているタイプなので、ぜひ試してみたいと思っています。

レザーローションを使う靴の手入れですが、もう少し詳しく手順など(ブラッシングの有無や一足あたりのレザーローションの使用量等)を教えて頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。

レザーローションのレビュー有難うございます。
実際、使ってみましたが、毎月の靴磨きの時間が大幅に短縮できたので、
助かりました。(毎月 8足手入れすると大変・・・)
靴の種類によっては、最後にポリッシュをかけるのですが、
以前は、へとへとになってやっていたものが、
楽しんでポリッシュする事が出来るようになりました。

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