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電気シェーバー用「プレシェーブローション」を考える

投稿日:平成26年(2014) 4月5日  更新日:平成26年(2014) 5月18日 

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電気シェーバーの性能を100%まで引き出す「プレシェーブローション」
皆さんはこのプレシェーブローションを使っていますか?

使っていない方へ
使うと使わないとでは大違い。肌の負担を減らし、剃る時間を早くできますよ!

すでに使っている方へ
ローション、ジェル、パウダーなしなど、色々な種類があることをご存じですか?

連続の電気シェーバーネタ、それも少しマニアックで恐縮ですが、
今回はプレシェーブローションについて考えてみたいと思います。

 

※ 本稿では、断りのない限り電動シェーバー用プレシェーブローションの事を
※ 単に「プレシェーブローション」と記載しています。

 

■ プレシェーブローションの役割と仕組み

プレシェーブローションには、おもに3つの役割があります。

1つは、肌とシェーバーの外刃との滑りを良くし、肌の負担と深ぞりを助けること。
もう一つは、髭を立たせて、深ぞりや早ぞりを出来る様にすること。
そして最後は肌を収斂し(ひきしめ)、炎症を抑える効果です。

役割1:肌と外刃との滑りを良くする

多くのプレシェーブローションにはシッカロールのような細かい粉が入っています。
これが、ローションの蒸発後にあらわれ、肌とシェーバーとの摩擦を減らし、
肌への負担を和らげることになります。

そして、摩擦が減ることで、シェーバーの外刃が無理に肌に押しつけられなくなります。
電気シェーバーは「適切な圧力」が非常に重要で、
これによって確実に髭を捉え、深ぞりが出来る様になるわけです。

役割2:髭を立たせる

ローションを髭に塗り込む過程で、髭を立たせることになります。
これによってシェーバーの刃が髭を捉えやすくなり、
深ぞりと早剃りが出来る様になるわけです。

役割3:収斂作用

どちらかというと、海外製のプレシェーブローションが主眼に置いている効果です。
電気シェーバーであっても、剃ることで肌や毛根にダメージが出ますから、
炎症を鎮めたり、場合によっては止血することが必要になります。

 

 

■ プレシェーブローションの種類

つづいて、プレシェーブローションにはどの様な種類があるのかを考えます。

まず分類されるのが、パウダー(摩擦を減らす粉)が入っている物とそうでないものです。
日本ではパウダー入りが主流です。
値段も安く、効能もこちらの方が多いので、初めての場合はこちらを選ぶようにします。

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さらに、パウダー有りの中で、ローションタイプとジェルタイプに分かれます。
それぞれの特徴を以下に書き出しました。

ローションタイプの特徴

○:すぐに剃れる(乾燥が早い)、粉の量が多く滑りが良い
×:塗る前に攪拌する必要がある、塗りにくい(液がサラサラで手からこぼれる)

ジェルタイプの特徴

○:塗りやすい、髭を立たせやすい
×: 減りが早い、すぐに剃れない(乾燥が遅い)

今までに10種類以上のプレシェーブローションを使ってきましたが、
ローションタイプなら花王のサクセス、ジェルタイプは資生堂のウーノ
パウダーなしならウェレダのシェイビングローションがお薦めです。
※ ただし、サクセスは香料が強いので注意

 

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▲ ウェレダのシェイビングローション 日本では珍しい「パウダーなし」タイプ。
「電気カミソリとの摩擦を減らす」や、「髭を立たせる」といった観点よりも、
「収斂作用により肌を引き締める」ことを主眼にした、化粧水然としたもの。

 

基本的にはパウダー有り/ジェルタイプがおすすめ

じゃぁどれが良いの? ということですが、
基本的にはパウダー有りで、ジェルタイプがお薦めです。

最初に述べたようにプレシェーブローションの役割は、
滑りを良くすることと、髭を立たせると言うこと、収斂作用の3点でした。

「滑りを良くすること」はパウダー有りならローションでもジェルでもおなじですが、
ジェルの方が塗り込みがしやすく、従って髭を立たせやすいからです。
収斂作用は期待できませんが、髭剃り後にアフターシェーブローションを塗れば大丈夫です。

 

■ プレシェーブローションの使い方

パウダーのありなし、ローションだろうがジェルだろうが、
基本的な流れは変わりません。

  1. プレシェーブローションを適量、手に取ります
  2. 髭の生える方向とは逆に、すり込むようにしてプレシェーブローションを顔に塗ります
  3. 顔に塗ったローションを乾燥させます
  4. 電気シェーバーを軽く肌に当てながら剃ります
  5. アフターシェーブローションか、保湿用の化粧水/ジェルを塗ります (できれば水でプレシェーブローションの成分を洗い流してからの方が良いですが、必須ではありません)

なお、基本的に電気シェーバーでドライ剃りする(乾いた状態で剃る)場合は、
髭を湿らせない方が良いため、洗顔前に剃ると良いと思います。

 

 

(参考)プレシェーブローションが電気シェーバーに与える影響

ここまで書いておいてアレですが――

メーカーによってはプレシェーブローションを推奨していない場合があります。
これは、微細な粉が駆動部分に入ったり、
機械油をとってしまうことで、動作に悪影響を与える可能性を考えてのことでした。

しかし、現在の電気シェーバーはT字カミソリ用のシェービングフォームが使えるなど、
そこまで気にする必要はないと考えています。
ただ、推奨していないメーカーもあることは事実ですから、調べた上で使うと良いと思います。

 

 


私の場合、プレシェーブローション無しでは朝の髭剃りは考えられないくらい、
かなりお世話になっています。

特に、夏場の汗ばむ時期は必須です。
普通なら汗で滑りが悪い時も、プレシェーブローションのお陰で滑りが良くなり、
結果として時間短縮と深ぞりに繋がっています。

もしまだ使っていない方が居たら、ぜひ一度試してみて下さい。

それでは。

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