グルーミング

10年使ったSUWADAのつめ切りを修理に出して感動した話

投稿日:令和元年(2019) 10月13日 

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みなさんは「SUWADAつめ切り」をご存知でしょうか?

新潟県三条市の諏訪田製作所が作っている、国産のニッパー型爪切りです。個人的には、爪切りの最高峰だと思っています。

しかし購入から丁度10年が経過した先日、突然バネがダメになってしまい修理に出しました。

本日はその経緯と修理後の状況について共有します。まぁ、改めて本製品の凄さを思い知った次第なのですが^^;

これからSUWADAつめ切りを買おうと思っている方や、愛用者の参考になれば幸いです。

1.購入10年目にして壊れる

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ヘンケル、貝印等、複数の国内外有名メーカーをフラフラとしつつ、10年前の8月に購入したのが「SUWADAつめ切り クラシックL」でした。

革ケースとセットで7千円弱くらい。(本体だけだと5千円くらい。)

つめ切りに7千円も!? と思うかも知れませんが、一度使うと二度と別のつめ切りに浮気することは不可能(今回その気持ちを新たにしました。後述。)な、超高性能/超快適な1本です。

SUWADA 爪きり用本革ケースL

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バネが戻らなくなる

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手足の爪を切り続け丁度10年を過ぎた先月、刃を開くためのバネ(写真中央の突起部分)が金属疲労のためか壊れてしまいました。

使えなくは無いのですが、自動でニッパー部分が開かないので至極不便です。

リペアサービスを発見

10年も使い続けたものなので、買い換え時期かと思ったのですが、念のため諏訪田製作所のウェブサイトを確認すると、「メンテナンス」の文字が。

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△ トップページのメニューに「メンテナンス」の文字が。メンテナンスの案内を見やすいところに出すのは、製品に自信がある、ユーザーとの信頼関係が築けるメーカーの証拠です。 出典:諏訪田製作所ウェブサイト(R01.10.13閲覧)

中身を確認すると、1,000円から2,000円程度(送料別)で修理をしてくれるとのこと。職人や係員の人件費を考えると、破格の値段です。

また、本体がステンレス削り出しでとても丈夫なので、このまま捨ててしまうのはもったいないとも感じ、早速メンテナンスをお願いしてみることにしました。

 

2.修理/メンテナンスの依頼手順

詳しい手続き方法は同社のウェブサイトを確認いただくとして、簡単にメンテナンスの依頼方法を紹介します。手順は以下の通り。

  • 発送
  • 見積の承諾
  • 支払兼受取

一つずつ見ていきましょう。

①発送

梱包

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まずは、簡単に梱包を。

ステンレスで丈夫ですが、歯が欠けるとまずいのでしっかりとプチプチにくるみます。

(今回革ケースと一緒に梱包してしまいました。返送時の次回修理用伝票に記載されていて気づいたのですが、ケースは一緒に送らない方が良かったようです。)

郵送

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レターパックプラス(発送当時510円、本記事初出時点は520円)に、住所/氏名/電話番号/メールアドレスを書いた紙と一緒に入れます。

3cm厚の制限があるレターパックでも大丈夫だと思いますが、プチプチをかなり巻いてしまったので「プラス」にしました。

事前連絡は特に不要です。

②見積の承諾

発送2日後にメールが来ました。内容は簡単に以下の通り。

  • 修理内容……刃研ぎ・調整・バネ交換等のオールメンテナンス
  • 修理期間……約2-3週間程度
  • 費用……¥1,980 (送料、代引き手数料込)

少し期待していましたが、刃を研いでくれるようです。有難い。

特に異論は無いので、そのまま承諾の返信をしました。

③支払兼受取

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そしてその2週間後到着したのがこちら。代引きなので受取時に支払をしました。

どんな結果だったのか、次に見ていきます。

 

3.修理/メンテナンスの結果

開梱

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蓋を開けると、本体、納品書、次回修理申込用紙(修理なんて儲からないでしょうに、よくやります)、商品パンフレットが入っていました。

 

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こんな感じで梱包されてきました。

 

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しっかり治っています。

 

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刃も鋭く研がれています。

実際に使ってみる

動きが良くなった!

早速使い心地を確認しようとしたのですが、手に取った瞬間明らかに「調整されている」感があります。

どういう事かというと、いままで閉じたり開いたりする感触が「スカッ」「スカッ」という感じだったのが、明らかにヒンジ部分が調整・グリスアップされたような、ヌルヌルな動きに変わっていたことです。

これは全く期待していなかったことなので、かなり感動しました。とても使いやすくなったと思います。

当然切れ味は抜群!

ここ数年、硬い足の爪を切ると、2回に1回くらい切った爪が飛ぶことがありました。(それでも他のつめ切りから比べたら凄いことですが。)

しかし、修理から戻ってきた後は「サクッ」「サクッ」という感じでほぼ飛ばなくなりました。

これはバネが壊れなくとも、5年に1回はメンテに出す価値がありますね……。

爪の切断面も、ヤスリが不要かと思うくらいにツルツルです。

もちろんバネはしっかり治っている

――っと、感動要素がすごくて、壊れた部分がどうなったかを記載し忘れるところでしたが、当然バネ部分は問題無く交換されていました^^;

 

4.修理しながら使うべき製品

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世の中には「修理に対応した」製品はいくつもありますが、「何度も修理して使うべき」製品はそうそうありません。

というのも、修理費用が高かったり、本体の耐久性が低く1回の修理にしか対応していなかったり、新製品がどんどん出ていたりと、そんなのばかりだからです。

しかし、SUWADAつめ切りは、修理費用が安価で、本体がとても丈夫で複数回の修理に耐え、少なくとも10年前からほとんど変わらない価格で同じモデルが販売し続けられています。

またメーカーも、修理/メンテナンスを前提とした製品販売及びサポートをしてくれるため、安心して頼むことが出来ます。

1,000円のつめ切りを2年おきに買い換えるのであれば、ぜひSUWADAつめ切りを10年使って欲しいと思いました。

修理し、そして次の10年も使い続けられるハズです。(5年おきくらいに刃を研いで貰うとさらにいいかも?)

 

5.(参考)浮気した結果

ここ10年SUWADAしか使ってこなかったので、修理中に代替のつめ切りがありませんでした。

そこで、Amazonで人気があり、かつ比較的良さそうなものを購入(浮気)してみたのですが……。

ニッパーツメキリ セイシンシリーズ SS001

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買ったのはこちら。

ニッパーツメキリ セイシンシリーズ SS001というつめ切りで、2千円とそこそこな値段です。

レビュー評価も上々で、サクラの書き込みもなさそう……。

実際に使ってみましたが、一般的なつめ切りに比べて工作精度や使い心地もかなり良いです。

しかし、改めてSUWADAの凄さがわかる

ただ、やはり爪が飛ぶ^^;

SUWADAは爪を「サクサク切る」感じですが、こちらは従来のつめ切りと同様「パチパチ切る」感じ。

まぁ、価格も考えると、SUWADAと同じクオリティを求めるのが酷ですね……。

これはこれで良いつめ切りなので、バックアップ用として保存しておくことにします。

 

――と、SUWADAのつめ切りを褒めちぎってしまいましたが、オススメのつめ切りがあったら是非コメント欄から教えて下さい!

 

※ 来週は業務都合で休載予定です。すみません。なお、コメントへは随時ご返信します。

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