ここ最近、ブラウンの携帯用シェーバー「ブラウンミニ」のWEB広告をやたら見るようになりました。
ブラウンの携帯用シェーバーといえば、以前レビューしたM-90が個人的には殿堂入りでした。
しかしブラウンミニは、M-90よりも小さいサイズで乾電池→充電式、1枚刃→2枚刃と、魅力的なポイントが増えた様に思い、今回レビューしてみることにしました。
M-90との比較をしつつ、買いなのかどうか、どんな人が買うと良いのか等を考えてみます。
なお、広告の出方やレビュワーへの現物ばらまきを見るに、本製品には相当なマーケティング費用が投じられているようですが、いつも通り本レビューは完全自腹ですのでご安心下さい^^;
1.製品概要
- メーカー:ブラウン
- 品名:ブラウンミニ
- 型番:M-1000
- 購入価格:6千円(購入時、楽天市場にて。)
- サイズ:幅6×厚み2.7×高さ11cm(公称値)
- 重量:150g(公称値)
当初Amazonから購入しようとしたのですが、7千円ほどでした。そこで楽天で探すと6,000円前後の店(Joshin web)が見つかったので、そちらで購入しました。
M-90との比較
これまで一番のオススメとしていた、ブラウンM-90とのスペック上の比較は以下の通りです。
製品名 | ブラウンミニ(M-1000) | ブラウン モバイルシェーブ(M-90) |
実勢価格 | 6,000~7,000円 | 2,200円 |
電源 | 充電式(独自形状、Ni-MH) | 単三電池2本 |
重さ | 150g | 165g(120g;本体+45g;電池) |
幅 | 6.0cm | 5.7cm |
厚み | 2.7cm | 2.9cm |
高さ | 11.0cm | 12.0cm |
内蔵機能 | - | キワ剃り刃、掃除用刷毛 |
水洗い | ○ | ○ |
2.外観レビュー
オシャレなパッケージです。
ドイツ製ブレード仕様 ※ 但し、本体の製造等、組み立てはチャイナ製
中身は本体、充電用ACアダプタ、取扱説明書兼保証書です。
メンテ用の機械油や刷毛は附属しません。
充電用の端子。USC typeCだったら良かったのですが……。
本体。艶があるのがキャップです。
キャップをとると、刃が出ます。
下が網刃、上の白い部分がトリマー刃(長い毛を上手く剃るための刃)です。
この手の携帯用シェーバーが2枚刃になっているのは珍しいですね。
電源スイッチは側面にあります。
刃は取り外して洗うことが出来ます。全面防水で、流水での洗浄も可能です。
以前紹介したM-90とのサイズ比較。
M-90の方が若干大きいですね。
M-90は1枚刃ですが、ブラウンミニは2枚刃です。(すみません、上の写真と左右が逆になっています。)
ただ、網刃単体で見ると剃れる範囲はM-90の方が多いと思います。(後述しますが、トリマー刃が活躍する機会、つまり長い髭を剃る機会は、毎日髭剃りをするサラリーマンにとって、あまりないのでは? と思います。)
3.良い点
それでは、1週間程度使ってみての感想を。
最初に良い点から紹介します。
長い髭にも対応
2つめのトリマー刃が、伸びてしまった髭もスムーズに剃ってくれます。
土日に特に予定もなく、無精髭が長く伸び、そして月曜日に上手く剃れない……という状況で威力を発揮すると思います。
携帯用のシェーバーなので、想定としては土日を挟む出張とかですかね……。でも、土日もホテルに引きこもらず出かけるのであれば、ほぼ毎日剃りますよね……。アレ?
深ぞりに対応
メーカーサイトでも謳っていますが、ブラウンミニに使われている網刃は、フラッグシップ製品(シリーズ9)のそれと同等なのだそう。
この点はポイントが高いです。
実際、朝に剃っても、その日の夜まで髭が目立たず、携帯用髭剃りとしてはかなり深ぞりが出来たと感じました。
水洗いに対応
個人的にはここのポイントも高いです。
携帯用シェーバーはいくつも出ていますが、水洗い可能なのは少数派です。(なお、M-90も水洗い可です。)
出張用鞄やオフィスのデスクで髭の粉をばらまきたくないですし、なにより嫌な臭いの発生を防ぐことが出来ます。
デザインがよい
外観が、ブラウンらしいとても良いデザインです。
M-90はシェーバー然としていましたが、本製品は一見シェーバーとは分からない程スッキリしたデザインです。
ブラウンは時計や電卓など、デザイン性の高いガジェットを多く輩出していますが、本製品もそこに並べておかしくない雰囲気です。
4.改善すべき点
なんで専用充電器にした……
最大の欠点だと思うのが、充電の方法です。
ブラウンミニは、ご覧の通り、充電に専用の(そして余り見かけない形状の)ACアダプタが必要です。これがUSB-Cで充電できたらどれだけ楽でしょうか。
M-90は乾電池なので、出張先や会社近くのコンビニで簡単に電源が手に入ります。一方ブラウンミニは、電池を使い切ったり充電を忘れて出かけた場合、ACアダプタが無いと手も足も出なくなります。
持ちにくい
少なくともM-90は持ちやすい形状でしたが、ブラウンミニはデザインを優先したためか、長時間剃っていると指が疲れてきます。
特に、M-90に比べ振動が強くなったため、余計ホールドがしづらい結果に……。
トリマー刃が肌に引っかかる
一般的な電気シェーバーの場合、トリマー刃(上記写真の白い部分)は、網刃に挟まれ内側にあるのですが、本製品では外側に露出しています。
そのため、シェーバーを往復させた場合、トリマー刃の方向にシェーバーを動かすと肌に引っかかる感触があります。
もう少し厚くなっても良いので、網刃で挟むべきだったのでは……と思います。
というか、夕方の「追い剃り」や出張/旅行用途であれば、網刃2つでも良かったのでは……?
5.結論
どんな人が買うべきか
上記を踏まえ、どんな方にブラウンミニがオススメなのかをまとめます。
- オシャレな携帯用シェーバーが欲しい方
- 長く生えた髭を剃ることが多い方
- 携帯シェーバーで深ぞりがしたい方
こんな感じでしょうか。
多くの人にはM-90がオススメ
上記「どんな人が買うべきか」に複数当てはまらなければ、今の価格差を考えると、ブラウンミニよりも同社の従来製品M-90の方をオススメします。
M-90は記事執筆時点で2千円台で購入でき、脅威的なコスパです。
M-90はもみあげの処理に使えるキワ剃り刃や、掃除用ブラシを内蔵し、現地調達が容易な単3電池駆動と、必要な装備が整っています。
どうしても深ぞりが良い、という方はブラウンミニでも良いかも知れません。
あくまで携帯用
なお、ブラウンミニやM-90いずれも、あくまで「2台目の電気シェーバー」であって、長期での滞在や単身赴任などには、通常タイプのシェーバーをオススメします。
そり終わる時間が半分で済みますし、そり残しも少ないです。
ブラウン好きの方はシリーズ9をオススメしますが、個人的にはパナソニックのラムダッシュ(5枚刃)が好きです。
6.終わりに
本当は論考系の記事を書こうと思ってたのですが、あまりにもブラウンミニの広告が多く出てきたので(関連するWEB検索をしている人向けに多くの広告を表示する「ターゲティング広告」なのでしょうが)、2週間続けてのレビュー記事となりました。
コロナ禍で出張や旅行が減っている中、携帯用髭剃りにどれだけ需要があるか分かりませんが、今後の終熄を見越して、皆様の参考になれば幸いです。