ファッションを楽しみたい、きちんとした格好をしたいけれど、仕事やプライベートが忙しくて時短をしたい……という方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、私が愛用している時短に繋がるアイテムを3つご紹介します。
1.クリップ式ズボンハンガー
仕事で疲れて帰ってきたあと、さらに疲れさせてくるのが衣類の収納です。
ズボンの収納は、標準装備だと消耗する
ジャケットはハンガーへかけ、シャツは洗濯カゴかランドリーバッグへ突っ込めば終了ですが、問題はズボンです。
スーツを買ったときについてくるハンガーは、大抵ズボン掛けがついています。しかし、うまく掛けられず時間がかかったりイライラした経験はないでしょうか?
ズボンを通そうとしても、よれてクリース※がぐちゃぐちゃになったり、いつのまにかハンガーからズボンが落下していたり、しっかりかけられたとしてもハンガーの跡がついてしまったり……。
また、高いハンガーを買っても、ズボンハンガーはオマケ程度で、むしろ落下しやすかったりします。
※クリース:前と後にプレスでついている折れ目。これが消えたり二重になったりするとかなり格好が悪く見える。
専用のズボンハンガーを使う
そんなときに使いたいのが、クリップ式のズボンハンガーです。裾の部分をクリップで留め、ズボンを上下逆さまにして吊します。
時短になることはもちろん、しわ伸ばしにもなり、さらにクリースにダメージが無い事もメリットです。
普通のハンガーにズボンを掛けるよりも、体感で1/2~1/3程度の時間で完了します。また、皺になっていないか確認したり落下する心配が無くなる、ストレスから解放されるのも良いです。
帰宅後、ベルトやブレイシーズ(ズボンつり)を取らずにそのまま逆さに吊してしまいましょう。普通に吊すよりも、ベルト等の重さで、より皺が伸びてくれます。
オススメのズボンハンガー
一つ掛けの物もあれば、複数のズボンを纏めて掛けられる物もあります。
私は両方使っていますが、オススメは単体で掛けるタイプのMAWAハンガーです。
マワ すべり落ちない MAWAハンガー スカート ズボン用 クリップ (幅30cm) ホワイト MAWA Clip K 30/D white...
滑り落ちにくいのはもちろん、オプションの連結部材を使えば、複数のズボンを吊すこともできます。
洋服のハンガーにクリップがついているタイプもありますが、ハンガーポールの高さによってはズボンが床についてしまったり、取外しがしにくかったりするため、個人的には単機能の製品がオススメです。
デメリットもある
一つデリメットがあるとすると、ズボンによっては裾にクリップの跡がついてしまうことです。
フランネル等の厚手で柔らかい生地のズボンには、挟む力の強いハンガーを使うと裾にクリップの跡がついてしまうので注意が必要です。
とはいえ、ウール素材は一般的に生地の復原力が高く、ある程度時間がたつと跡は消えてしまいます。
2.軽量ミラー
△公式サイトより
朝、洗面台でジャケットを羽織った自身の姿を見ている時に「どうも色柄があわない……別のにしよう」となって、洗面台とクローゼットを何度も往復したことはないでしょうか?
一番のオススメは姿見を置くことだが……
一番良いのは、クローゼットの隣に全身のコーディネートを確かめられる姿見(背丈程度の大きい鏡)を置くことです。
しかし、部屋が狭かったり、小さな子供がいたりと、姿見を置けない場合は、軽量ミラーをクローゼットの扉や近くの壁に貼り付けてしまう方法がオススメです。
割れないミラー
軽量ミラーは、壁に掛けたり、家具に貼り付けたりすることのできる、文字通り軽い鏡です。
私は、東プレの「割れないミラー」という軽量ミラーに、壁紙でも綺麗に剥がせる3Mの「コマンドタブ」を組み合わせて、クローゼットに貼り付けています。
姿見は別に持っていますが、場所が離れているため、コーディネートの確認にとても重宝しています。
3.スマートスピーカー
天気や気温の確認は手間に感じる
コーディネートを考える際に、気温や天気の情報はとても重要です。特に、春や秋など、気温の変化が激しい季節は知っておきたい内容です。
天気情報は、かつてはテレビや新聞といったマスメディアから入手するものでしたが、現代では新聞はとっていない、テレビは置いていない、という方が増えてきました。
そこで、パソコンやスマホから確認することになるわけですが、スリープから立ち上げ、画面ロックを解除し、サイトにアクセスするなど一手間必要になりますし、その間身支度は中断してしまいます。
ハンズフリーは本当に便利
そんなときにオススメなのが、スマートスピーカーです。
スマートスピーカーは、人間と会話が可能なスピーカーで、Amazonのエコー(アレクサ)、Googleのネストなどが有名です。
たとえば、「アレクサ、今日の天気を教えて」や、「アレクサ、(帰宅時間である)午後8時の気温を教えて」など、着替えや出かける準備をしながら情報を音声で入手することができます。
この、両手が塞がっていても各種情報にアクセスできるのは思った以上に便利で、今では情報収集だけでなく、Switchbot等のスマート家電と繋げて、身支度をしながら家電に指示を出せる環境を整えました。
まだ定型的な会話しか出来ないので、イライラすることもありますが、昨今の情勢を踏まえもう少しAIが利口になれば、そう遠くない未来に「そのコーディネート、3日前と同じです」とか、「そのジャケットとシャツには綿麻の紺無地ネクタイが合いそうですが、どこに収納したか確認しますか?」とかいう会話もできるようになるかも知れません^^;
おわりに
以上、私がお気に入りの、時短に繋がるアイテムを3つご紹介しました。今回はスーツやジャケパンの観点でしたが、需要があれば他のジャンルもご紹介したいと思います。
最後にお伝えしたいことは、サラリーマンのファッションにおいて「時短」というのは、人によって必要な度合いが異なるということです。
例えば、シャツについて考えてみましょう。自分で洗濯する時間を節約したい場合は、自宅まで集荷してくれるクリーニングに出すのが一番です。しかし、週末にアイロンをかけるのが趣味だという人もいるでしょう。手入れにかける時間を趣味として楽しむ人もいれば、仕事に必要な準備として考える人もいます。このように、人それぞれで「時短」の必要性や意味合いは異なります。
さらに、時短に必死になりすぎると、「毎日同じ服を着る」「全て他人に任せる」という生活に陥ってしまい、本来求めていたものと異なる結果になることもあります。(これはこれで、一つのライフスタイルではあると思いますが……。)
また、「時短」だけでなく、アイテムの所有数にも注意が必要です。ファッションが好きな人ほど、新しいアイテムを手に入れることが楽しく、コーディネートの幅を広げるために欲しくなるものです。しかし、アイテム数が多くなればなるほど、手入れにかかる時間も増えるということを忘れてはいけません。
一日は24時間しかありません。家族、仕事、趣味、睡眠などにどのように時間を割り当てるか、優先順位は人によって異なります。個人に合った「良い塩梅」を見つけることが大切だと考えます。