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シャツ素材「ポリエステル」「コットン」の違いを比較 - どちらを選ぶべきか解説

投稿日:令和5年(2023) 5月3日 

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シャツを選ぶ際に大切なポイントの1つが素材です。特に、「ポリエステル」と「コットン(綿)」は、シャツの素材として非常に一般的で、それぞれ異なる特徴があります。ビジネスシーンやカジュアルな場での着用、そして気候や季節に応じて選ぶ素材も変わります。

今回は、初心者向けにポリエステルとコットンの違いをわかりやすく解説してみます。皆さんのシャツ選びの参考になれば幸いです。

1.ポリエステルとコットンの基本的な特徴

ポリエステルは石油から作られる合成繊維の代表格で、軽くて丈夫、そして一般的に安価です。

一方、コットンは綿花からできた天然繊維で、柔らかくて肌触りが良く、ポリエステルに比べて高価です。

ただし、一部の機能性素材や格安品を除き、最近はポリエステル100%で作られたシャツ(特にビジネス用のドレスシャツ)は多くなく、一般的には混紡(素材をミックスした布)されることがほとんどです。

製品の説明欄やタグを見て、コットンが多ければコットンの特徴が、ポリエステルが多ければポリエステルの特徴が多くでているもの、と見ていただいて良いでしょう。

 

2.素材の違いを比較

続いて、素材の違いを簡単に見ていきましょう。(ただし、あくまで一般論なので、全部が全部当てはまるものではありません。)

肌触り

ポリエステルは滑らかでサラサラとした肌触りが、コットンは柔らかくて温かみのある肌触りが特徴です。

個人的には、コットンの肌触りが好きです。肌が敏感な方で、コットン100%に変えたら肌のかゆみが治まった、という話もあります。

吸湿性

コットンは吸湿性に優れており、汗をしっかり吸収してくれます。ポリエステルは吸湿性が低いですが、速乾性が高いため、汗をすぐに発散させることができます。

個人的には、湿度が高い夏は何れの素材も外では汗が乾きにくいため、吸湿吸汗性に優れたコットンの方が好みではあります(もっと吸湿吸汗性に優れた麻の方が好みではありますが……それは別の機会にご紹介します。)。

なお、酷暑ですが湿度が低く汗を発散させやすい中東では、日本製の高級ポリエステル生地がかなり重宝されているそう。お互いに一長一短と言えますね。

見た目

ポリエステル100%の安価な生地を使ったシャツは、見た目がテラテラとしていて、一目で安物とわかるものがあります。当然私的には好みではありません。

ということで、当然見た目的にはコットン100%の方が良いのですが、最近は混紡素材でも、高級素材を中心に見た目がコットン100%に近いものも多くなりました。

メンテナンス性

これまではコットン有意の点が多くありましたが、メンテナンス性は、明らかにポリエステルの方が上です。

耐久性

まず、ポリエステルは耐久性が高く、洗濯に強いです。それに比べるとコットンは耐久性が劣り、洗濯を繰り返すことで生地のダメージが早く、色シャツの場合は色の抜けが早い傾向にあります。

シワ

また、ポリエステルの方がシワになりにくく、ノーアイロンの製品も多くあります。(コットン100%でノーアイロンを謳った製品もありますが、少なくとも私は完全な「ノーアイロン」に出会えたことはありません。)

特にコットン100%の製品は、自分なり、家族なり、外注(クリーニング)なりでアイロンを掛ける必要があります。

乾燥時間

吸湿性のところでも言及しましたが、ポリエステルは乾きやすいため、洗濯後の乾燥時間が短いです。逆にコットンは乾燥時間が長いため、湿気の多い日の部屋干しは嫌な臭いが発生しやすいため注意が必要です。

アイロンが苦手な方や、出張時には重宝すると思います。

価格

最後に価格について。

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△ 高級シャツの代名詞「海島綿」

冒頭で述べた通り、一般的にポリエステル製のシャツはコットン製のシャツよりも安価です。そして、綿の割合が多いほど価格は高くなり、高級シャツのほとんどがコットン100%です。

ただし、あくまでその傾向がある、と言うだけで、コットン100%のシャツが全て高級というわけではありません。これは、「コットン」の品質がまさにピンキリだからです。また、ポリエステル製でも、機能性素材を使用した製品には高価格の物も存在します(それでも綿100%の高級品よりは安いですが。)。

 

3.素材を踏まえたシャツ選びのポイント

シャツを選ぶ際は、色柄やサイズといった基本事項、及び襟型等のディテールに加えて、「素材」という視点も重要です。

暑い季節で外回りが多い場合は、速乾性のある機能性ポリエステルを使うことも良いでしょう。一方で、見た目や肌触りが重要な場合は、コットン100%が良い選択肢となります。

私の場合は、肌触りと見た目重視のため、一部の機能性素材の製品を除き、ほとんどコットン100%か、綿麻の混紡か、麻100%です。

とはいえ、経済性やメンテナンス性を考えると、私のような天然素材全振りのラインナップは万人に正解とは言えないと思います。

あまり服装に興味が無い方に取っては、ポリエステルとコットンの混紡で、見た目もメンテナンス性にも優れるシャツを選び、違うところに時間とお金を掛けることも正解の一つです。

 

4.まとめ

本記事では、シャツの素材として一般的なポリエステルとコットンの違いを解説しました。

それぞれの素材には独自の特徴があり、見た目や肌触り、吸湿性や耐久性、価格などさまざまな面で異なります。シャツ選びの際には、これらの違いを理解し、自分の目的やシーンに合った素材を選択することが重要です。

みなさんはシャツ素材に対してこだわりはありますか?

 

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