新入社員向け

新入社員時代の自分に伝えたい、おすすめのスーツ購入計画を考える

投稿日:平成26年(2014) 3月16日  (更新:平成27年10月12日)

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もしも今の知識を持ったまま過去に戻れたら――。まんがや小説ではよくあるネタですが、もし自分が新入社員時代に戻ったら……と、考えたことがあります。

ファッションの試行錯誤は楽しく、自分の糧になっていると思いますが、金銭面から考えると、自分が犯してきた失敗の数々を振り返り、あのときこうしておけばよかったなぁ、などと思うこともあります。

今回のテーマは、「もし自分が、入社前の自分に戻ったら、どういうスーツスタイル一式を揃えるか?」 です。

スーツはアレじゃなくてこういうのを買い進めれば良かった、タイはこっちの汎用性が高かった……等々、思うところが沢山あります。皆さんも一緒に考えてみましょう。

入社前の大学4年生、また入社後の新入社員向けに分かりやすく書いていますが、基本をおさらいしたい方にもぜひ一緒に考えて頂きたい内容になっています。また、すべての用語を解説しているわけではないので、分からない単語があったら、右側の検索窓から過去の記事を検索してみて下さい。

 



0.前提条件

今回はアイテムを選ぶうえで、以下の前提で考えました。

①お金を掛けない

引っ越しの費用、卒業旅行の費用などがかさみ、おそらくアルバイト代や仕送りが潤沢に残っているワケではないと思います。ですから、なるべく安く、かつコストパフォーマンスが高くなるように考えます。

②長持ちする

また、一時しのぎで揃えるのではなく、最低でも3年間は使えるアイテムを揃えるようにします。高い物は買いませんが、必ずしも一番安い商品を買うという事ではありません。しかし、長持ちすることで、トータルでの所有コストは安くなることでしょう。

この「長持ちする」には、2つの意味があります。それは、耐久性の問題と、流行廃りの問題です。いくら大切に着たところで、スーツスタイルにも流行がありますから、出来るだけクラシカルなものを選ぶことで、長持ちさせることが可能になります。

③最大限活用できる

長持ちが、単に「使わない」ことによるものだとしたら本末転倒です。汎用性が高く、出来るだけ多くのシーンで活用できることを目指して選びます。

 

1.最小限プラン

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これが今回考えた最小限プランです。最低限これだけは揃えておきたいというプランで、決して十分とは言えないかも知れませんが、これをスタートと考えれば決して悪くないでしょう。

「柄」について

まず目につくのが、殆どの柄が「無地」になっていることです。これには、無地は様々な柄とコーディネートしやすいという理由があります。たとえば、ストライプのスーツとストライプのシャツは、気を遣わないとあわせづらいのです。

あわせづらい組み合わせがあると言うことは、使える組み合わせが減ってしまうと言うこと。アイテム数が少ない段階で、このデメリットは結構大きいのです。ですから、ベースとなるアイテムは極力無地を用意し、必要があれば買い足すようにします。

「素材」について

極力天然素材に絞っています。これには理由があって、多くの場合天然素材の方が美しく、快適に着ることが出来るからです。但し、靴底だけは天然素材(革底)の扱いが難しいため、最初はゴム底でも良いと思います。

「購入場所/ブランド」について

先日、ツープライス系の某スーツショップに偵察に行ってきました。正直品質の向上には目を見張る物が有りました。

これは、以前に比べて中国の縫製技術が飛躍的に向上したことと、店側がスーツのトレンドを的確に追うようになってきたことが理由だと思いました。従って今回、靴以外は全てツープライス系の量販店で購入することを前提としています。

また、この時期の新入社員はツープライス店のクーポンなどを入手しやすいということもあり、上手に揃えた場合、表示の金額よりも安く購入することが出来ると思います。

なお、靴だけは、最初のうちは専門店で購入するようにして下さい。なぜなら、慣れないときのサイズ選びは、出来ればプロに見て持った方が良いからです。国産だとREGALスコッチグレインなら品質やサイジング技量も一定以上に保たれています。

「金額」について

本当はアンダー10万円を目指したのですが、どうしても越えてしまいました。しかし、全てのアイテムを一から揃える前提で11万円強ですので、少しでも既存に持っているものが有れば、10万円を下回ることが可能だと思います。

各アイテムごとの解説

以下、アイテムごとに解説します

シャツ

白色のワイドカラーとボタンダウンシャツと、水色のワイドカラーシャツの計3着です。洗濯を考えると、2着では難しく、最低3着は欲しいところ。通気性や見た目を考えると、材質は綿100%がお薦めです。

ワイドカラーとはドレッシーな衿型で、現在ではレギュラーカラーを抑えほぼ主流の衿型です。ボタンダウンはカジュアル寄りですが、週末のジャケットスタイルでの着回しを考え、入れました。ポプリンとは滑らかでプレーンな、標準的な素材。オックスフォードはカジュアル寄りの素材です。

スーツ

いずれも今時の2ボタン。色はジャケットとしても着回せる様に、紺とチャコールグレーの無地です。素材は、見た目や吸湿性を考えると、出来ればウール100%にしたいところ。

長く着られるよう、どこへでも着て行けるよう、流行色の激しい(細いラペル、極端に短い着丈)ものは避けます(店員に、「堅い職種です」と言えばOK)。また、長持ちさせるためには3着あると良いのですが、予算の都合で2着に絞っています。

長持ちさせるため最低2足は用意し、交互に履くようにします(こちらも本当は3足欲しいところ)。内羽根のストレートチップはどんなスタイルにも合わせられる、万能選手です。モンクストラップは脱ぎ履きが簡単なので、仕事や退社後に脱ぐ機会がある場合はこちらをどうぞ。

甲側の素材は牛革を選びます。靴底は必ずしも値が張る牛革である必要は無く、ゴム底でも良いと思いますが、グッドイヤーウェルテッド製法の靴を選ぶと、品質がある程度担保されます。

また、スーツよりも高い金額になっており、驚かれた方も居るかも知れません。しかし、靴はスーツよりも遙かに耐久寿命が長く、靴底を交換するなどして20年近く持たせることも可能なので、良い物を選ぶようにします。(2万円が最低ラインです)

ネクタイ

青、紺、茶の3種類を選びました。この3色はどんな色にもあわせやすく、着回しが楽になります。また、青や紺は誠実、茶は落ち着いた印象を与えられるため、新入社員に最適な色だと考えます。

こちらも柄は無地とドットを選んでいます。これは、先述の通りストライプのシャツやスーツにあわせやすいのに加え、カジュアルでもクラシックでも両方使うことが出来るからです。

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ツープライス店のタイは\3,000が主流でしたが、この値段で無地のタイは少なく、あっても品質が悪かったので、少し上のラインで選べるよう\5,000としました。無地のタイは見た目が値段に大きく左右されるので、この価格が最低ラインです。

ベルト

ベルトは靴の色や素材感とあわせるようにします。本当は靴と同じように、毎日替えた方が長持ちするのですが、予算の都合上、やむを得ず1本にしています。

 



2.最小限プランでの着回しを考える

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あくまで例ですが、一週間の着回しを考えてみました。○が利用、△が部分利用です。

それぞれ連日で着たり履いたり出来ないので、上手く組み合わせる必要がありますが、どんな物とも合うよう選んだので、ほぼ全ての組み合わせが考えられると思います。週末もボタンダウンに、紺無地の上着+チャコールグレーのパンツの組み合わせが可能です。

 

3.やっぱりこれくらいは欲しい……

先に「最小限プラン」として出しましたが、スーツ3着、靴3着くらいはやはり用意したく、出来れば早々に追加したいアイテムを含め、以下の表としました。
(色つきが追加/変更部分です)

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H26.3.23追記:
この案でもシャツは3枚構成になっていますが、やはり出来れば5枚は欲しいところです。特に、傷みが早く、返却タイミングを考える必要のあるクリーニングに出す場合は、シャツの枚数を増やすことが必要です。

6番はもう少し薄い色のスーツを追加し、スーツを3着体制にしています。

7番は追加でなく変更で、金額を1万円プラスし、ブランドをスコッチグレインに変更しています。好みではあるのですが、個人的にはこちらの方が革質が良い物が多く、見た目にも良くなるからです。9番で靴をもう一足追加していますが、こちらは茶靴で、週末のジャケパンも見込んでいます

9番で茶靴を追加しましたので、素材と色をあわせたベルトも14番で追加しています。身につける革物、最低限靴とベルトはあわせるようにすると、ちぐはぐに見えません。# パンチドキャップトゥはストレートチップに若干飾り穴を入れた靴の種類です

4カ所の追加変更で、予算としては最小限プランと比較して5万円も多くなってしまいましたが、「もし今の自分が入社前の自分に戻ったら」+「その時すこしお金に余裕があったら」であれば、間違いなく、後者のプランを最初から揃えると思います。

その方が、靴やスーツの痛みも少ないですし、茶靴でのジャケパンスタイルも楽しむことが出来るからです。いずれにせよ、自分の懐具合や既に持っているアイテムなども含め、考えてみて下さい。

 

4.おわりに

「シャツは3枚じゃ足りないんじゃないの?」「3着目のスーツも無地なのはシックすぎない?」「靴以外全部ツープラなのはちょっと……」
などなど、様々なご感想があるかと思いますが、合計金額をみると贅沢は言えないのが現実です。

また、新入社員のスーツスタイルQ&A よくある10の質問では以下のように書きました。

■ 質問3:入社式を前にスーツを買った方がよいですか?

A. 手持ちのスーツが3着くらいあるのなら必要ありません

入社式を前にスーツを新調したい気持ちは分からなくもないのですが、3着以上あってボロボロでなければ、もう少し待った方が賢明です。というのも、業界/職域によって、慣習的なドレスコード(衣服の制限)がある場合があるからです。

ですから、入社後の研修を経て、配属が決まるまでは様子見をした方が良いと思います。ただし、濃紺無地であればどの業界でも通用すると思いますので、変な光沢感やボタンホールの色糸替えなど遊びが無ければ、新調しても良いかも知れません。

このように、高額なアイテムを買い足すのであれば、あくまで職場の雰囲気が分かってからのほうが良いと思います。

今回提示した表はあくまで案ですから、書籍やサイト、店員や先輩友人などの話を聞きながら、自分なりの考えを持って、揃えていったら良いのではないでしょうか。

それでは。

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