グルーミング

男性の爪・指先の手入れについて考える

投稿日:平成29年(2017) 6月4日  更新日:平成30年(2018) 12月18日 

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みなさんは普段、爪や指先のケアはしていますか?

先日、仕事で打ち合わせをした時のこと。目の前に座った方の指に、目が釘付けになりました。その方は身なりもよく、言動も穏やかで、とても紳士的な方だったのですが、爪がとても長くて……。

私の集中力がないと言われればそれまでなのですが、その打ち合わせは爪に目がいってあまり頭に入ってきませんでした(^^;

とまぁ、爪は手入れすべき、という結論になりそうな話なのですが、男性の場合事はそう単純ではありません。というのも、手入れしすぎも、かえってマイナス要素になりかねないからです。

ということで今回は、男性の指先の手入れについて、どこまですべきかを含め、考えてみたいと思います。

1.男性なのに、爪・指先のケアは必要か?

意外に手先は見られている

ビジネスの現場では、思った以上に指先に目が行くシーンか多いです。

たとえば会議の席。資料をめくったりメモをとったりする際は、必ず手が机の上に出ていますよね? そのほか、名刺交換、PC操作、書類への記入等々、様々なシーンで指先は露出します。

そして、人間は動く物を目で追う性質があるため、指先が目に入ってしまうわけです。

ファッションの巧みさよりも清潔感

冒頭の「爪伸びすぎの人」の例は、業界問わず遭遇することが多いです。そして、最悪なのが伸びた爪に垢やゴミが溜まっているパターン。そう、伸びた爪には汚れがとてもたまりやすいのです。

事務職の場合、指先の汚れは清潔感にかなりのマイナスポイント。良い靴、シャツ、ネクタイ、スーツ、時計をコーディネートしても、汚い指先で一発退場の赤点になることを覚悟すべきです。

しかし、やり過ぎはNG

一方で、爪の表面を研磨したり、コート剤を塗ったりして、テカテカ光っているレベルの手入れは、男性の化粧と同様、賛否が分かれるところだと思います。

そこで、次項からレベル別に指先の手入れ方法と、それぞれの是非を考えてみます。

 

2.爪の長さを揃える

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指先の手入れで、最も初歩かつ重要なのが、伸びた爪を切ることです。

爪を切る頻度

個人や体調によって早さは異なりますが、爪は概ね1週間に0.8~1.2mm伸びると言われています。従って、伸びるのが早い方なら、1週間に1回以上の手入れが必要になります(4日おきとか)。

爪を切る方法

以前、ネイルサロンを経営している方に話を伺う機会がありました。その際注意されたのが、以下の3点です。

  1. 風呂上がりに切る
  2. クリップ式 < ニッパー式 < はさみ式の順で、爪が痛まない
  3. 切った部分は必ずヤスリ掛けをする(本体附属のではなく、ガラス製が良い)

特に、3番は重要に思います。以前は爪が上下2枚に分離することがあったのですが、ヤスリ掛けをきちんとするようになってから、全く問題なくなりました。

ちなみに、私の場合は爪切りはSUWADAのニッパー式、 ヤスリはブラジェクの両面タイプを愛用しています。

適切な爪の長さ

この辺りは好みや業種にも依存するところですが、個人的にはうっすらと白い部分が残る程度にしています。

この「白い部分」は、指から爪が離れた部分です。これか全く無いというのは深爪にあたる、という文献もあり、また個人的にも指先に違和感が残るため、ほんの少し(0.3mm程度)残しています。

 

3.指先の保湿

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多くの男性が、前項の「爪切り」で指先の手入れを終えているのではないでしょうか。

しかし、空気の乾燥や体質によるものの、できれば指先の保湿までは実施した方が良いように思います。

爪の根元のガサガサ

乾燥した季節や外出時、爪の根元(いわゆる甘皮の部分)をみるとガサガサになっていることは無いでしょうか。

当然、見た目に良くなく、不養生や不衛生といった印象を与えます。

また、この状態を放っておくと、場合によっては引っかけた際に根元がめくれたりします。考えただけでも痛いですよね^^;

甘皮だけならリップクリームで十分

ハンドクリームでの手入れが王道ですし、効果は一番良いのでしょう。しかし、男性の場合は持ち歩いている人は少ないですし、デスクの上に置いておくのもイメージが良くないですよね……。

そこでオススメなのが、指で塗るタイプのリップクリームです。

本稿では触れませんが、ガサガサの唇はビジネスマンのイメージ戦略として良くなく、これを防止するリップクリームは必携アイテムです。しかし、人前でスティックのリップクリームを塗るのは、女性の口紅を連想させ、男性としてはあまり良い格好ではありません。そこで、指で塗るタイプのリップクリームがおすすめです。

このタイプであれば、そのまま爪の根元にも転用することが出来るわけです。

少し値が張りますが、薬用だと「メンターム メディカルリップ」、保水力だと「ヴァセリン ペトロリュームジェリー」がオススメです。さがせばもっと安い物もあります。

指全体のケアには、ハンドクリームを

一方で、手全体のケアには、費用対効果の面からもやはりハンドクリームがおすすめ。

きれい好きの方ほど、トイレの際に指先まで石けんで良く洗い、そして手が乾燥してしまうケースが多いのではないでしょうか。

恥ずかしがらずに、ぜひハンドクリームを使ってみて下さい。

ちなみに私は、「ヴァセリンハンドアンドネイル」を、大人買いしてデスクに忍ばせています。なんといっても、塗った後にすぐべたつきが消えるため、すぐデスクワークに戻れる点、爪のケアもまとめて出来る点がオススメです。

 

4.爪の平滑化とコート

手指のケアを扱う記事や本を読むと、それが男性向けであってもだいたい最後には出てくるのが、爪の光沢を出すこと。すなわち、爪表面の平滑化(ヤスリ掛け)と、テカテカになるコート剤の塗布です。

爪のツヤ出しは、身だしなみか化粧か

保守的なファッション誌でも、このようなケアを紹介したものを見かけます。しかし、正直このレベルは、もう少しその是非について議論があっても良いのでは、と思います。

爪の切りそろえと切断部のヤスリ掛け、そして指先の保湿までは、身だしなみの範疇と思います。しかし、研磨およびコート剤の塗布となると、人によっては「化粧」に分類する方が少なくないのでは? と考えます。

多少の凹凸を削る分には良いが……

もちろん、加齢と共に爪表面のスジ(凹凸)が大きくなり、ガサガサ感を取り去るためにある程度削るのは仕方が無いのでしょう。しかし、高番手のヤスリでツルツルにしたり、コート剤で遠目にもピカピカにするとなると、次元が異なるのでは無いかと思います。

個人的には、ビジネスの現場では、少なくともマット(無光沢)な方が好ましいと思います。 逆に、例えば靴にも鏡面磨きがあるように、爪の鏡面磨きに賛成という方はいらっしゃいますか?

ご意見のあるかた、是非コメントをお願いします。

もちろん、趣味でギターを弾く方や、爪が弱い方が保護を目的として塗布するタイプのコート剤があります。しかし、これもマットタイプのものが有るため、必ずしも光らせる必要があるわけではありません。

 

5.おわりに

ビジネス化しづらいからか、男性の爪は、あまり話題に上ることが少ないパーツです。しかし、ヒゲや髪の毛と並ぶ、男性の重要な身だしなみの一つであると思います。

もちろん、爪や指など「美容」に近い部分に気を遣っていることを他人に知られるのは、男性心理として、男らしくない、恥ずかしいと感じるのは理解出来ます。

しかし、適度な手指の手入れは、他人に不快感を与えないため、また他人を傷つけないための気遣いでもあります。トイレの鏡で小一時間髪の毛をいじり続けたり、ポケットチーフの状態をチラチラ気に掛けすぎたりするよりは、まだ男らしい行動だと思うのですが……。

 

 

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