スーツ・ジャケット 新入社員向け

ファッションが苦手な男性こそ、スーツスタイルを活用すべき!?

投稿日:平成31年(2019) 3月3日 

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皆さんの職場では、何割くらいの男性がスーツを着ていますか?

私が以前いた職場では、服装は自由でスーツ着用率は半分程度だったのですが、少し勿体ないな……と思う事がありました。

それは、毎年配属される新入社員が、だいたい1ヶ月くらいでスーツを着なくなってしまうことです。もちろん、カジュアルな格好が好きで、自分なりのこだわりがあるというのならば良いのですが、訊いてみると単純に「ファッションが苦手」「スーツがよく分からない」「就活の延長で着ていたから」という理由がほとんどでした。

そのため、彼らが会社に着てくるカジュアル着はお洒落とほど遠く、(ステレオタイプの)「アキバ系」「理系男子大学生」といった感じになっていました(理系院卒の新入社員が多い職場だからかもしれません)。

一方で私は「ファッションが苦手な男性ほど、スーツスタイルが手っ取り早く格好良くなる服装」だと感じています。

新入社員を迎える新年度まであと1ヶ月を切りましたので、今回は新入社員や若手社員に向け、ファッションが苦手な男性こそスーツスタイルを活用すべきではないか、というテーマで考えてみたいと思います。

1.スーツはルールが単純。ルールを守れば、格好良くなる。

最大の理由はこれ。スーツはルールが単純であり、ルールを守れば格好良くなる、ということです。

スーツは迷う要素が少ない

スーツは、実はかなり完成されたスタイルです。

その証拠に、スーツはここ百年近く、(若干のサイズやデザインの変更はあるものの)ほとんど形を変えていません。

そして、使われるアイテムも、上下(+ベスト)、シャツ、ネクタイ、ベルト(or ズボン吊り)、靴、靴下のみと、かなり限定的です。

そのため、カジュアル服に比べて組み合わせの幅が少なく、そしてルールも単純です。基本的なルールさえ守っていれば、格好が悪くなるということがありません。

基本的に「行儀が良い」側に持っていけばよい

ファッションが嫌い/苦手な方の原因の一つに、「お洒落とは、だらしなく着崩すもの」という固定観念があるように思います。

これは、学生時代――とりわけ中高生時代に、制服をだらしなく着崩してお洒落をする級友を横目に、真面目キャラに徹した方が抱える誤解として多いのですが(偏見)、少なくともスーツは基本的に「行儀が良い」「真面目」「カッチリとする」側に倒した方が正解であることが多いです。

もちろん、「ハズし」などと呼ばれる、着崩しに近いお洒落のテクニックがあることは事実ですが、「ジャストサイズに徹する」「靴を良く磨く」「ネクタイを緩く締めない」など、あたりまえの作法やルールを忠実に守るだけで、十分お洒落に見えます。(これは、周囲に基本的な作法やルールを理解してスーツを着用している方が少ないから、という理由もあります。)

 

2.参考資料が豊富でスタートアップが容易

実は、スーツスタイルに関する参考資料はかなり豊富です。

そのため、これまでお洒落に全く興味の無かった方が、初めて手をつけるファッションのジャンルとしても最適です。

ファッション系の雑誌や書籍、インターネットサイトはもちろんですが、プレゼンテーションやセルフブランディング系のビジネス書籍からも、スーツスタイルに関する情報を入手することができます。

靴にどれだけのページを割いているか

選択肢が多すぎて……という方向けにヒントを。

私もスーツスタイルに関する雑誌や書籍をかなり読んできましたが、傾向として言えるのが「靴にページを多く割いている書籍は、良書が多い」です^^;

あくまで主観ですが、靴の選び方や手入れ方法にきっちり言及している本は、スーツや他のアイテムに関してもバランス感覚に優れたものになる傾向があります。

 

3.パーツごとに改善がしやすい

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ファッションは、全体でのコーディネートが重要というのは事実でしょう。

しかしスーツスタイルは先述の通り完成度が高く、パーツごとに決まり事が多いため、逆にパーツごとの改善で大きく失敗しにくいのです。

つまり、自分が興味をもったアイテムから取りかかる、ということができるのです。

靴、シャツ、ネクタイ……

そしてスーツスタイルは、それを構成するパーツごとに歴史があり、先人たちが沢山深掘り/探求してきたため、それぞれの先行研究が豊富です。

例えば靴。これだけでも一生かかっても探求しきれないほどの、一つの趣味が形成できるほどです。他にも、シャツ専門店、ネクタイ専門店があるように、改善の手段やアドバイザーは豊富にあることが分かります。

完成されたスタイルゆえのメリット

繰り返しになりますが、スーツスタイルはかなり完成されたスタイルです。

そのため、突飛なものでなければ、たとえどれか一つのみ上質なアイテムを選んだとしても、ちぐはぐになる事は少ないのです。

(もちろん、全体でのコーディネートを考慮する必要がない、とは言いません。それでも、スーツ・シャツ・ネクタイの2点以上で派手な柄を使わないとか、色使いもベーシックな物を心がけるとか、まずは「クラシカルなお洒落」を目指すことで、問題を回避可能です。)

 

4.アイテムの調達が容易

「スーツ離れ」などと言われることもありますが、一部業界を除けばビジネスの世界におけるスタンダードは依然スーツです。

そのため、比較的多くの場所で、スーツスタイルに関連するアイテムを購入できます。

品質の向上

また、この10年くらいで、量販店におけるアイテムの質が飛躍的に向上したように思います。

以前、ツープライススーツといえば「ペラペラスーツ」の代名詞でしたが、今では下手なイージーオーダーよりも高品質の製品が多くなりました。

一方のイージーオーダー側も若者向けの店舗やラインナップを増やす企業が増えています。実際複数の店に聞いてみましたが、昨今は20代~30代の若年層のオーダースーツ利用者が増え、ブームに近くなっているそう。こちらも注目です。

安価な本格靴や購入経路も増えた

以前、安価なオススメ本格靴といえば、リーガルかスコッチグレインか、というところでした。

しかし、ここ数年、それよりも安くかつ高品質を謳う、本格靴のメーカーが複数登場し、活況を呈しているようです(私自身が試したことが無いのでメーカー名を挙げることは避けます。)。

さらに、イージーオーダー店においてもネクタイやパターンオーダー靴の取り扱いが増え、Amazonでも無料で試着できるスーツスタイルのアイテムが多くなるなど、購入経路もかなり増えました。

何にせよ、スーツスタイルという「選ぶべきパーツは少ない中にあって、パーツ内の選択肢は多い」という、ファッション初心者にとっては歓迎すべき状況にあるのは確かです。

 

5.実益を兼ねた趣味にもなる

詳しくはセルフブランディングや交渉術を扱った書籍やサイトに譲りますが、良いスーツスタイルはビジネスにおいて、相手に信頼感を与え、交渉をスムーズに進める道具として活用出来ます。

したがって、もしあなたがスーツスタイルを気に入って凝りだしたとしても、その努力は単なる趣味に終わらず、自身のビジネスに還元されうるものだと思います。

また、スーツスタイルは休日のジャケパンスタイルにも十分応用できますから、オンだけでは無くオフにも役立つことでしょう。

 

まとめ

ファッションが苦手な男性こそ、ビジネス着としてのスーツスタイルをオススメします。

なぜならスーツスタイルは、アイテム数が少なく、ルールも簡単なので、実は「及第点の達成が非常に簡単なスタイル」だからです。

もちろん、探求すると奥が深く趣味性は高いのですが、例えハマったとしても実益を兼ねた趣味になると思います。

なお、誤解の無いように書いておきますが、「ビジネスはスーツスタイルでなければならない」というわけでは決してありません。

ファッションは自由であるべきで、(勤める会社や職種のルールに基づいた上ですが)着たい物を着て、仕事をするべきでしょう。

しかし、特段こだわりがないのであれば、スーツスタイルを試してみてください。業界によってはまだまだ漫然と着ている方が(残念ながら)多いため、逆にすこし着こなしに気を遣うだけで、だいぶ周囲と差をつけられるでしょう。

さながら、男性ファッションにおけるブルーオーシャン戦略といったところでしょうか^^;

 

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