シューツリー

安くて人気なシューツリー3製品を比較してみました

投稿日:平成30年(2018) 4月29日

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革靴を美しく保つためには欠かせない、シューツリー。

先日、セールで懲りずに靴を買い足してしまったのですが、在庫のシューツリーが一つも無いことに気づき、急遽買い足すことに。

そこで、以前本サイトでご紹介したLive Valueのシューツリーを買おうとAmazonを見たのですが、似た様な価格帯(2~3千円)のものが、結構販売されていて、かつ売れている事に気づきました。

ここはせっかくなので比較してみよう、ということで、今回は安くて人気のシューツリーをとりあえず3つ購入してみました。

シューツリーとしての基本性能から、贈答品としての能力、フィットする靴の傾向など、様々な角度からレビュー/比較してみます。



(はじめに)革靴にはシューツリーが必要

※ 「シューツリーってなに?」という方向けの項目です。例によって、ご存知の方は読み飛ばして下さい。

靴の形を綺麗に維持する

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シューツリー(シューキーパー)とは、写真のような足の形をした木型で、革靴の形を美しく維持するためには、必須のアイテムです。

 

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脱いだあとの靴を見てみて下さい。甲の部分が屈曲したままになっていませんか?

一日履いた靴には、足から放出された大量の汗が染み込んでいます。そしてなにもしないと、吸い込まれた汗が消えた頃には、この屈曲した状態が固定化されてしまいます。

そこで、シューツリーを入れて保管することで、靴が屈曲したままになるのを防ぎ、ピンッと張った美しいスタイルを保てる、というわけです。

靴磨きが楽になる

シューツリーは、スーツのハンガーと同じで、保管中は装着したままでOKです。

特に、靴磨きを行う際には、必ずつけたままにします。革が伸びた状態になるため靴クリームを塗りやすく、また、磨きやすくなるため艶を出すのも簡単になります。

ただし、水濡れ時は装着しない

ただし、雨に濡れた状態では、乾燥させることを優先します。木製のシューツリーが幾ら調湿作用があるといっても、それはあくまで汗の話。雨天で吸い込んだレベルの水では、靴にフタをしているも同然です。

また、水を吸った革は変形しやすいため、必ずある程度乾燥させてから、シューツリーを装着するようにします。

出来れば木製、特にシダーウッドが良い

プラスチック製のシューツリーも良いですが、出来ればニスが塗られないない木製のものが、調湿性の観点からはオススメです。

特に、シダーウッドなどの抗菌効果の高いものを使えば、靴の中が臭くなることを防ぐことが出来ます。(参考:靴の防臭については、「忘年会/新年会、革靴と足の悪臭を防止するテクニック」でまとめています。)

今回レビュー対象とした3製品も、シダーウッドで作られたものにしました。

 

1.購入した3製品

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今回購入したのはこちらの3つ。写真左上から次の通りです(括弧内は購入時の税込価格)。

  • LifeValue オリジナル レッドシダー シューキーパー(2,480円)
  • YRMS アロマティック レッドシダー シューキーパー(2,280円)
  • コスパを重視したレッドシダーシューツリー(2,980円)

3千円未満であること、シダーウッド(レッドシダー)を使っていること、サイズが選べること等を基準に、選んでみました。

ライフバリューは以前(4年前)レビューしましたが、時間が経っていることと、比較のために再購入しました。

それでは、一つずつ見ていきます。

※ 製品ページへのリンクは、本記事末尾を参照下さい

 



2.ライフバリュー レッドシダー シューキーパー(2,480円)

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箱のデザインは前回から変わっていません。最初は普通の段ボール箱でしたが、贈答用を意識したのか、4年前のレビューでは柄付きに変わっていました。

 

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箱を開けてみます。予想通り、レッドシダーの良い匂いが漂ってきます。

……と、4年前のレビューからの違いが早速ありました。

 

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段ボールの内側に、ビニールの内張がしてあります。

実は、シダーウッドは油分が多く、化粧箱に油染みを作ってしまう事が多いのです。そのため、シダーウッド製シューツリーの多くが、「油染みは仕様で、汚れではありません」といった注意書きを同梱しています。

実用だったら良いのですが、綺麗さが大事な贈り物として使おうとしたときに、これがやっかいなんですよね……。

おそらくこのビニールの内張は、そういった油染みを回避するためのものと思います。次の不織布のバッグを含め、贈答品としてはかなりポイントが高いと思います。

 

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取り出したのがこちら。本体は、下に敷いた不織布の袋に入っていました。

 

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しっかりと面取がされていて、加工精度は高めです。

本体については、4年前からあまり変わっていない印象でした。

 サイズ展開

現時点では、LサイズとMサイズの2種類。私は足が少し小さめで、だいたいUK6から6.5(日本サイズで25~25.5cm程度)なのですが、Mサイズが丁度でした(前回購入時)。

 

3.YRMS アロマティック レッドシダー シューキーパー(2,280円)

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続いてはこちら。

「YRMS」は京都府にあるシューケア製品の販売やリペアショップを運営する会社の社名で、かつオリジナルシューケア製品のブランド名のようです。

税込2,280円と、今回比較する3製品では最安です(恐らく、2軸のシダーウッド製シューツリーでは最安部類)。

 

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箱を開けたところがこちら。薄手のプチプチに包まれていました。 シダーウッドの油を、プチプチで防ぐ作戦の模様。

 

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形はライフバリューと大差ありません。

 

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面取も全体的に行われており、扱っていて手に不快感はありません。激安ながら製品としてのクオリティはしっかりとしているようです。

サイズ展開

サイズは37/38、39/40、41/42の3種類展開です。EU表記と言う事でしょうか……。

37/38が25~25.5センチ相当という説明があり、今回はこれを購入してみました(一般的なEU表記換算よりは、少し小さめのものを購入させるようなレートに感じます。小さければ入らないという事態は避けられるので、サイズミスを防ぐため?)

 



4.コスパを重視したレッドシダーシューツリー(2,980円)

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続いて3製品目。

ネットショップにありがちな、「製品のウリを製品名称に無理矢理突っ込んでいる」パターンかと思いましたが、違いました^^;

なんと、製品の正式名称が「コスパを重視(後略)」という、凄い名前のシューツリーです。

製品の謳い文句に、「品質も求めるなら」とあるように、ライフバリューやYRMSより少し高めの2,980円でした。(とはいえ、これでもメジャーシューケアブランドの木製シューツリーと比べると半額程度ですが……。)

 

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薄紙に包まれていました。

 

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他の製品と違うのは、耐水サンドペーパーが入っていることです。(右の緑色はロゴシールです……。こちらの使い道はなさそう。)

シダーウッドのシューツリーは、使っていくうちに匂いが消えていきます。この匂いは抗菌作用の源なのですが、実はサンドペーパーでちょっと削るだけで復活します。

ユーザーへの配慮を感じますね。

 

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見た目はこんな感じ。ライフバリュー、YRMSとも全て同じデザインに見えます。

 

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クオリティを謳っているだけあり、工作精度も問題ありません。

サイズ展開

サイズはAmazonだと35-36、37-38、43-44の3種類展開……39-42はどこ行った……とおもったら、現在欠品中のようで、6月中旬入荷予定とのことでした(楽天市場店の情報)。

在庫が全て揃っていたとすると、6種類のサイズ展開となり、この価格帯のシューツリーとしては異常な展開の多さです(高いシューツリーでも、ここまで用意しているのは珍しいですね……)。

シューツリーのサイズが合わない、という方には、良い製品かも知れません。なお、37-38が目安25cmと言う事で、今回はこれを購入しました。

 

5.3製品の比較

続いて、今回購入した3製品を並べて、比較してみることにしました。

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左から、ライフバリュー(Mサイズ)、YRMS(表示37/38、目安25~25.5)、コスパ(表示37-38、目安25)です。

まず感じたのが、YRMSの甲が若干太め、ライフバリューは(サイズが1段大きいことを差し引いても)少し長めのデザイン、というところでしょうか。

踵の形状の違い

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踵の部分は、表からは同じように見えるのですが……。

 

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裏側が大きく違います。

 

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▲ ライフバリュー

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▲ YRMS

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▲ コスパ

一番特徴的なのは、YRMSです。比較的細く、かつ傾斜しているのが分かります。左右非対称に削る必要があるため、意図的なものだと思われます。

この傾斜、どこかで見たことあるなぁとおもったら、John Lobbのシューツリーでした。

 

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左上が、John Lobbのシューツリーで、左下がYRMSです。踵の傾斜がよく似ていますよね。

また、ライフバリューが一番厚ぼったい印象です(これはこれで悪くなく、チャーチやトリッカーズの様なぽっちゃりした靴に良く合いそうです)。

 

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写真は(式典用のために奮発して買った)John Lobb CityIIです。

靴の踵は、実はこの様に足の内側から外側へ左右非対称に傾斜しています。シューツリーの形も、高価な物は同じように傾斜させて作られているものが多いです。

こういった要素が、この価格帯のシューツリーに入っていることは非常に驚きです。

甲部分の反り

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甲部分の反りにも、違いがありました。

 

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▲ ライフバリュー

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▲ YRMS

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▲ コスパ

ここでもYRMSだけ、反り返ったような特殊な形状をしているのが分かります。かかとの傾斜と良い、YRMSは少しお洒落なデザインをしていますね。

高さについては、ライフバリューが一番低く、コスパ、YRMSの順に高くなります。実際に靴に入れて確認してみます。

 

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▲ ライフバリュー

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▲ コスパ

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▲ YRMS

ライフバリューと、コスパ・YRMSで明らかに高さが違うのが分かります。コスパ、YRMSは甲が高めの靴に向いているかも知れません。

また、YRMSはもう少し左上に向かって傾斜させた方が、靴の形としては自然かなぁ……と感じました。

金属部分や木工加工の品質

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写真でおわかりの通り、取っ手の部分の品質に大差はありませんでした(同じ製造元の部品を使用している?)。

但し、伸縮するポールや、先端の横方向に開くバネ部分については違いがありました。ライフバリューが一番良く、動きも柔軟でした。次いでコスパ、YRMSの順番です。

シューツリーの入れやすさや、靴への負担を考えると重要なポイントです。

また、木そのものの加工精度については、大差ありませんでしたが、強いて言えばYRMSが少し良かったと感じました。

サイズ感

サイズUK6.5のチャーチに入れてみます。

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▲ ライフバリュー

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▲ YRMS

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▲ コスパ

このチャーチは、チャーチによくあるぽっちゃり系のため、ライフバリューが一番しっくりきました。

YRMSとコスパでは踵の横部分(くるぶし部分)がスカスカに感じます。とはいえ、これは靴によってはしっくりくるはずで……

 

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先ほどのCity IIにYRMSを組み込むと、ピッタリでした。(写真は撮り忘れましたが、コスパでもピッタリでした。)

ということで、太めの靴はライフバリュー、細めならYRMSやコスパが良さそうです。

 



まとめ

今回は少し長くなりましたので、また比較をし易くするために、表形式でまとめてみました。(表は本稿初出時点での価格/傾向です。製品の個体差や改良等で変更になる可能性もあるため、参考程度に留めて下さい。)

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なお、サイズについてはネジを締めたり緩めたりすることで、ある程度調節が可能なため、そこまで神経質にならずとも良いと思います。

こんな人に向く

表には総合評価を入れようと思ったのですが、3者ともそれぞれ良さがあるため、やめました。 代わりに、どんな人に向くかをまとめてみました。

  • ライフバリュー……贈答用として使いたい方、ぽっちゃり系の靴が多い方、足が標準サイズの方
  • YRMS……価格重視の方、細身のかかとの靴が多い方
  • コスパ……キーパーのサイズがなかなか合わない方、シダーの香りを常に保ちたい方

感想

ライフバリュー

期待通りの性能、といったところでしょうか。引き続き、安価なシダーウッドシューツリーの代表的な存在といえます。また、贈答品としてかはこれ一択ですね。

一方、自分で使うという観点では、カラーの化粧箱も、不織布のバッグも要らないから安くしてくれ、という方が居るかも知れませんね。

YRMS

結構やるな、というものでした。2,280円でどんなのが来るかとビクビクしていましたが、デザインがよく、細いかかとの靴には最適でした。数を揃えるならこれでしょうか。

ただ、動きがスムーズではないところがあるため、要改善ポイントと思います。

コスパ

ここまでサイズ展開が多いのにはとてもビックリしました。足の小さな方や大きな方など、サイズがあわなかった方には光明です。

一方で、ちょっと踵小さすぎかも……と思うところもありました。

 

皆さんもお気に入りのシューツリーを探してみて下さい。

 

製品リンク

以下、本稿でレビューした製品のリンクです。(価格は記事執初出時点のものです。Amazonアソシエイトを使っています。)

 

 

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