シューツリー

シューツリー(シューキーパー)を考える2 「シューツリーの使い方」

投稿日:平成22年(2010) 3月7日  更新日:平成27年(2015) 11月2日 

シューツリー_シダーウッド2▲ 防臭・防カビに効果があると言われているシダーウッドのシューツリー
上は無印良品製、下はダスコ社製のもの。無印製にはサンドペーパーがついていた

最初にお断りしますと、シューツリーの使い方は、文献や人によってその方法が異なっています。諸説提示しつつ、シューツリーは

  • いつ入れるのか
  • 入れっぱなしなのか
  • どう手入れするのか

について、私が実行している方法を中心に述べたいと思います。

■脱いだらすぐ入れるのか

基本的にはYES。限定的にNO。

異説として、「靴の中にたまった湿気を追い出すために、一晩経ってから挿入すべき」という考え方があります。

ただし、これはシューツリーの役割として前回提示した3つの効果のうち、「2.湿気を取り除く」と矛盾する答えになってしまいます。ですから、基本的には脱いだらすぐにシューツリーを挿入し、除湿すべきであると考えています。

しかし一方で、シューツリーが除湿に適していない場合(プラスチックの場合等)、雨に降られた場合など、靴が汗以外の水分を多量に吸い込みシューツリー挿入以外の処方(新聞紙による「脱水」等)が必要な場合は、異説に従うべきだと思います。

特に、バネの力が強いシューツリーを使用している場合で、甲革が雨などでびしょびしょになっている場合だと、柔らかくなった甲革がシューツリーで拡張されてしまう可能性が高く、気をつけるべきです。

 

■入れっぱなしにすべきか

基本的にYES。

入れっぱなしで保管をした方が良いと思います。そもそもシューツリーの目的は以下の3つでした。

【役割1】型くずれを防ぐ
【役割2】湿気を取り除く
【役割3】臭い・カビを防ぐ

短期間の保管でも、長期間の保管であっても、型くずれを防ぎ、湿気を取り除き(あるいは、適度な湿気をシューツリーから靴に与え)、カビの繁殖を防ぐことは、靴にとって非常に重要です。

ただし、ここでもバネの強すぎるシューツリーや、適正サイズより大きなシューツリーは、長期に亘る圧力によって靴を変形させる恐れがあり、長期保存に適していないことを附記したいと思います。

 

■シューツリーの手入れ

基本的には定期的な天日干しが必要オプションでヤスリがけやアロマオイル噴霧なども効果的。

天日干し

木製のシューツリーの場合、一日10時間近く履いているサラリーマンの靴に装着されると、湿気が蓄積して吸湿性能が下がってしまうことがあります。

この場合、週末で晴れているときなど、シューツリーを天日干しにすると湿気を抜く事で、吸湿性能を回復する事ができます。(デリケートな物はひび割れる危険性があるので、陰干しにして下さい)

ヤスリ掛け/アロマオイル

また、シダーウッドの場合は、香りがだんだんと減っていきます。

この場合は、紙ヤスリ(サンドペーパー)などでほんの少し表面を削ると、香りが復活し、抗菌作用が上昇します。購入時にサンドペーパーが附属している場合もあります。

シダー以外の木製キーパーだと、シダーウッドやティートゥリーなどの抗菌(カビ)性のあるアロマオイル(精油を希釈した物)を噴霧するという方法もあります。

 

■まとめ

  1. シューツリーは靴を脱いだらすぐ入れる(但し、水で濡れた場合はこの限りでなく、新聞紙などでの脱水を優先する)
  2. シューツリーは基本的に入れっぱなし
  3. シューツリーはたまに天日干し

シューツリーを上手に活用して、楽しい革靴ライフを!

 

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