まずは「スーツを揃える上で、そのスーツをメンテできるようになっておこう」
という考え方に立ち、メンテナンスについて書いています。
何はともあれ、簡単なメンテ方法を覚えて、手持ちのスーツをメンテナンス出来る様になってください。
そして、手持ちのカード(=衣服)に足りないものを揃えてみましょう。
もちろん、揃えながらも美しく、格好良く保つためにもメンテをしつづけます。
自転車好きが整備好きなように、おしゃれな人はたいてい自分でしっかりとメンテをしています。
適切なメンテを覚えれば、コストパフォーマンスが良くなるだけでなく、
粋なスーツスタイルを身につけられるようになるはずです。
ということで。メンテ10のコツ。前回は毎日のメンテを中心に構成しましたので、
今回は応用編として、不定期のメンテをご紹介します。
まずは、揃えるべきアイテムを再掲します。
■購入/用意すべきもの
・洋服用のブラシ(なるべく大きく、毛足が長い物)
・靴用の乳化性クリーム(靴にあった色を)
・靴用ブラシを2本(出来れば化纖でないものを)
・シューツリー(プラスチックでも可)■余裕があれば購入/用意すべきもの
・厚手のハンガー(スーツの着数分、まずはプラスチックでも良いです)
・スラックスハンガー(これも着数分、クリップで挟むタイプ)
・ハンディスチーマー
■スーツスタイルを綺麗に保つ10のコツ(6~10)
6. 2週間に1回でよいので,乳化性クリームで靴磨きをする(毎回違う靴でよい,やり方は次章参照)
7. スーツに臭いがついた時,シワがついた時は,ハンディスチーマーで蒸気をあてる
8. ハンガーが無いとき、スーツ/コートは裏返しで畳む(やり方は次章参照)
9. シャツは常に綺麗な物を身につける(シャツとはいわゆるワイシャツのこと)
10. 汚れがついた時以外のクリーニングを極力控える(1シーズンに1回でOK)
■靴磨きをする
スーツスタイルに慣れた人には当たり前なのですが、メンテナンスで意外と見落とされがちなのが「靴」です。
1でブラッシングを毎日行いますが、革に必要な油分と水分を補給し、輝きを保つためには靴磨きが必要です。
靴磨きの方法は本サイトの各所で紹介していますが、簡単な方法を次回ご紹介しますね。
■スーツについた匂いをとる
スーツに染み付いた汗やタバコの匂い。クリーニングしたいですよね。
しかし、スーツはクリーニングすればするほど傷むので、できれば、クリーニングをしない方が良いのです。
そのためにも、スーツのホコリはブラシで、匂いはスチーマーで取るようにして下さい。
スチーマー。ツインバード製。
Amazon.co.jpで購入。コスパは抜群。
(レビューには若干初期不良の書き込みがあるが、3~4年使用しており調子は良い。)
スチームをあてた後は、かならず風通しの良いところに一晩干して下さい。(カビ防止&このとき臭いが飛ぶ)
# 経験上、シワはスチーマーでほとんどとれないので、霧吹きを使ってしめらせて下さい。
■ハンガーが無いときの、スーツのたたみ方
これも当たり前のことではあるのですが、服にとって大事なのはなんと言っても表の生地部分なんです。
ライニング(内側)は汚れても良いのです。なにせ、見栄えに関係ないですし、交換だって出来るんですから。
ですから、上着を畳むときはかならず内側を外にして畳んで下さい。
こちらも次回、簡単なやり方をご紹介しますね。
■綺麗なシャツを着て、クリーニングを極力控える
繰り返しですが、クリーニングは極力少なくして下さい。どんなに良いクリーニングでも、必ず服を傷めます。
ですから、ハンガーが無いところではスーツを裏返しに畳み、そして綺麗な、汚れの無いシャツを着て下さい。
# クリーニングの目安は着用頻度や環境にも依りますが、1シーズン1回程度が良いと思います。
さて、次の章では
・簡単な靴磨きの方法(本稿の項番6)、
ハンガーが無いときのスーツのたたみ方(本項の項番8)をご紹介しようと思います。